ウナギ釣りのロマン砲「シーボルトミミズ」
ウナギ釣りにおけるシーボルトミミズの使用についての結果や感想や考察です。これからウナギ釣りにシーボルトミミズを使用してみたい方の参考になればと思います。※noteの利用が初めてで、且つ説明を読むのもすっ飛ばして書いているので使い方が間違っていたらすみません。
初めに、シーボルトミミズをウナギ釣りで使用する事になった経緯ですが、
自分は普段宮城県でドバミミズを使用し、うなぎ釣りをしています。色々な情報を集める為にTwitterを利用しているのですが、その中で、ミミズの繁殖・販売を目指しているワームストロングさん(@sakatanomimizu)がシーボルトミミズについて呟いており、自分が何気なく「シーボルト使ってみたいなぁ」なんて引用リツイートしたらご本人様より「是非使って下さい」との事で、ご提供頂いたのが今回の経緯です。
ですので、普段使っているドバミミズとの違いなんかをnoteにまとめ、少しでもワームストロングさんの力になれればと思っています。
普段はその辺で採取できるドバミミズを使用しうなぎ釣りを行っていますが、これでもうなぎは十分に釣れます。ただ、シーボルトミミズがこちらの地方にはあまり生息してないようで、実際に使ったらどんな感じなのかを経験してみたかったのです(男のロマンw)。
以下、①発送~実釣までのミミズの状態、②餌としてのシーボルトミミズの使用感、③結果からみるウナギ釣りにおけるシーボルトミミズの効果の考察、④使用してみたい方向けに、おすすめの使い方 で記載していきます。
その前に、まずこの日のウナギ釣りの釣果を申し上げますと、正確に測っていませんが、60センチくらいの食べごろウナギが1匹、70くらいのゴン太ウナギが1匹、ばらしが一回でした。
ではまず①について。7/15㈭にワムスト先生より、「提供しますよ」との連絡あり。7/16㈮昼過ぎにワムスト先生より、発送完了の連絡あり。詳細は伏せますが、移送距離は結構ありましたが、翌日の7/17㈯夕方頃到着。ダンボールの中にクッション材としての紙、そして野菜の収穫袋(?)の中にたっぷりの腐葉土とともに念願のシーボルトミミズ様。成体(30~35センチくらいかな?)2匹と幼体(20センチ弱くらいかな?)2匹の計4匹。おそらく、ミミズにとって最高の環境で発送してくださったようで、連日の30度超えの猛暑にもしっかりと耐え、元気モリモリな状態で自宅に到着しました。
そのでかいと噂のシーボルト様、実物は思っていた3倍ほどでかいぜ・・・!ちょっとからかうために、妻に初めに幼体を見せました。
妻「うわー!でかい!鳥肌がヴぇヴぇヴぇヴぇwww」
自分「いやー、シーボルトミミズまじでかいわーwでもね、これは子供なんやでぇwこっちが大人ヤデェ!ジャジャジャジャーン!!!!」
妻「くぁwせdrftgyふじこlp!!!!!鳥肌がオヴォヴェヴェヴェヴェヴェエエエ!!!!蛇じゃん!蛇じゃんんんんん!!!」
雑談でスンマシェンwとにかくインパクトがとんでもないミミズでした。
自分「これは・・・釣れるZE!!!」
さて、実釣までの保存についてですが、シーボルト様はどのように扱わなければいけないのかがわからなかった為(事前に、広めのケース等に移し替えると良いとは伺っていた)、広さ、涼しさを確保するために、ごみ袋に腐葉土や鹿沼土をミックスした土とシーボルト様を入れ、それを底に氷を敷き詰めたクーラーボックスに入れ保管しました。
来る実釣の当日7/18㈰の18:00、日中は40度を超える車の中にずっと置いていましたが、おかげさまで元気もりもりの状態で実釣迎えられました。元気百倍アンパ・・!!
続いて②についてです。
まずは成体ですが、長さが30センチ強。事前情報によれば、ちょうどいい長さにカットして使って大丈夫との事。なので、大体10センチ弱くらいにカットし、タラシが3~4センチくらいになる様に使っていきます(つまり、成体であれば1匹で3~4回分)。
「では!シーボ様!カットさせて頂きます!なんかもうこんなにデカいとカットするの躊躇いますが、ええい、ままよ!!!!」
ジョキーン!とはさみできると「テメエ!よくも切りやがったなあァァァ!」と言わんばかりに返り汁。その量がもう普段のドバミミズの倍の倍の倍の倍くらいスプラッシュ大フィーバー、まさにこれが出血大サービスですね。
「ではカットした汁やミミズのかほりはどうでしょうか!」とシーボ様をスンスンする自分、超シュールだったとおもいます。においは、いわゆるミミズのにおいですが、普段のドバミミズの放つにおいとはちょっと違う感じでした。言葉にできませんが、
「多分このちょっと違う感じのにおいが大爆釣を引き起こすんやで!!!」
幼体については、長さが20センチ弱くらい(?)で、普段使っているドバミミズと比べやや細長い感じでしたので、一匹そのまま針に刺しました。さし方としては、頭から刺し、帯から出してます。一匹刺す場合は、「弱らせない為に帯の下から刺して胴体から出す」がセオリーですが、自分の考えは違い、水に入れると、どうせ死んでビロビロになる→ビロビロになると針を刺したところから千切れやすい→少しの衝撃で千切れてしまい、針に餌が無いと同じになったまま放置してしまい無駄な時間となる。と考えているので、千切れにくいであろう頭から、わざと刺しています。多分ベストなのはミミズ通しで胴体を糸まで貫通させる、なのかな・・・
シーボ様のドバミミズとの違いですが、とにかく皮が硬い(成体は千切れにくそう・幼体はドバと変わらず千切れます。)、においが独特(慣れないにおいでおびき寄せそう)、汁の量がとんでもねえ!、幼体はとにかく跳ね、成体に比べネバネバの強度が高い。
いざ、針に着けて投入。しばらくして回収して、餌の様子を見てみると、
カットした成体については中の泥がぬけ、フニャフニャの状態。ただ皮は固いので千切れることは無く、そのまま残っています。
幼体については・・・時合いに入ってから使用し始め、着水後数秒で鈴が鳴った為、投入してしばらくした時の状態まで把握できずでした・・・。
餌としての使用感ですが、千切れにくいように針に刺し、餌取りさえいなければずっと使いまわしていても大丈夫な感じでした(実際に、30分以上放置したフニャフニャのカット成体で釣れました)。
「これは・・・使い勝手のよろしい最高の餌やで!!!」
続いて③の結果からみる考察ですが、
この日は自分の中で時合いは19:00過ぎころからと予想。釣りを始めたのは18:00から。実際に時合いに入ったのは19:50頃。さっきから時合い時合いとうるさいのですが、自分がいつもやっている釣り場では、時合い以外ではほぼ釣れず、時合いに入ると、まるでよーいどんがかかったかのように、「ヨッシャー!餌を食いにいくでぇ!!!早いもん勝ちやでぇ!!!!!」と言わんばかりに同時に鈴が鳴り始めます。
で、実をいうと、シーボ様で釣りがしたすぎて、時合いに入るまでに貴重なシーボ様を一匹(成体)消費してしまっていました。さすがのシーボ様も、時合いまではあたり無し(時合いじゃなくてもジャンジャン釣れまぁす!みたいなことにわずかに期待していたのですが、それはありませんでしたw)でした。
(ちなみに、先ほど、千切れたりエサ取りにとられさえしなければ使い続けられると言ったのに、一匹消費したとは・・・?と思うかもしれませんが、単純にエサ取りにとられました(おそらくカニ)。)
詳細をいうと、18:00~19:00までの間に1匹消費し、予想時合いである19:00から本格的に残りの3匹を使うという考えでした。ですので、19:00に入ってから2匹めのシーボ様(成体)を使用し始めます。
ですが、30分以上たってもあたりなし。この日は水は透き通っているわ、日中はカンカン照りでなんかうなぎのやる気もなさそうだわ、小潮だわで、うなぎ釣りにはあまりよくない日ナノデハ・・・と思っており、予想時合いも過ぎてあたりもなかったので、もはやあきらめムード。
「幼体は持ち帰って飼おうかな・・ごめんね、ワムスト先生、まじで。ぼくちゃんもうあきらめちゃいそう、パズドラでも開こうかな」
なんて思っていた19:50。2本の竿が同時にチリンします。
「きたでぇぇぇぇぇ!!!!!信じてたでぇえええええ!!!!ウナギさまぁぁぁあwww」
と手のひら返し。ここで衝撃の事実。この日はシーボ様竿2本、ドバ竿2本で釣りをしていました(普段は2本しか出さないのですが、自分の本気度がうかがえます、ニコッ)。そしてその同時になった2本の竿がなんとどちらもシーボ様竿。まじで衝撃です。どのくらい衝撃かというと、日本に試合をしに来た外国の代表選手が「オレハコノクニデハタラクンヤ、サガサナイデクレヤ」といって合宿所から脱走するするニュースを見たときくらいの衝撃です。
ここでおさらいですが、この釣り場では、時合いに入ればドバミミズの竿が同時にチリンします。そして、この日はドバミミズの竿は一切チリンしませんでした。ここから予想できることは、1、この日はドバミミズでは釣れない日だった。2、シーボ様が魅力的すぎて、シーボ様の取り合いになっていた。のふたつ。では1だった場合の話ですが、これは単純明快、シーボ様の餌力が圧倒的だった。ウナギのやる気がない日でも、むりやり引きずり出してしまうシーボパワー!POWEEEEER!。2だった場合は、シーボ様が切れたあと、あきらめたウナギたちがしぶしぶとドバを食べるはず。しかしドバのあたりは皆無。つまり、この日のウナギはやる気が0で、そのやる気をギンギンにさせてくれるのがシーボ様のPOWEEEEEEEEEEEER!!!!!だという考察、結論です。
さらに衝撃的なのが、急いで針を付けなおし、さっきまで
「このキャワイイ幼体ちゃん達は今後はボクのペットでちゅよ」
なんて思っていた気持ちは光の速さで吹き飛び、職人レベルの手際で②の容量で針にぶっさし投入。投入後数秒でチリン。しつこいですがドバの反応は無し。考察する為、ほぼ同じ場所に投げているにもかかわらず・・・ドバだって頻回に付け替えているにもかかわらず・・・
幼体2匹のうち片方は、針がかりせず、シーボちゃんは針となって回収。もう片方は、HIT!しましたが、巻くのが遅すぎたようで根に入られ、ラインブレイク。思わず夜の川で
「オーマイガアアアアア!」
と叫びました(実話)。
なるべくたくさんのうなぎを釣り、ワムストさんのご厚意にこたえたかったのでこの叫びでした。
おそらく時合いまでにもう少しシーボ様が残っていれば、もっと釣果が出たと思います(あくまでタラレバですが)。
最後に④の自分が考えるおすすめの使い方です。なぜこれを書くかというと、シーボルトミミズが簡単に採取できる地域であれば、この記事価値はありません。ですが、採取できない地域の方で、お金を出してでも使ってみたいという方には、なるべく無駄なく、確実な釣果につなげてほしいと思うからです。おそらくシーボルトミミズを購入するとなるとそれなりのお金がかかると思いますから・・・。
では詳細ですが、今回の釣り場のような、時合いが明確な釣り場の場合、1、時合いに入るまではシーボ様を温存、時合いまでの間に餌取りの少ない場所やなるべく根がかりしない釣り方を考察しておく。2、時合いに入ったらためらわずどんどん投入していく。です(適当かw)。時合いが明確ではない場所では、なるべく浪費を避け、釣れる場所、時間をシーボ様、ドバを併用しながら探っていくとか・・・?そして、3、成体がいいか幼体がいいかですが、予算にもよるが、おそらく、「千切れづらい、一匹で数回分使える、ビロンビロンに伸びていて放置していても食ってきた」という結果から、成体のほうがいいかなと思います。ただし、カットすると残っている本体がどんどん弱くなるので、カットし始めたらどんどん使っていくのがいいように思います。また、「ネバネバ力がすごい、元気がいい、投入後秒でアタリがあった」などの結果から、幼体は幼体で使い勝手がいいと思います。ただ、おそらく幼体は千切れやすく、放置には向かないのではないかと考えています。
(実は、幼体の一匹は暴れすぎて頭とおしりの判断が出来ず、間違っておしりから針をさしてしまい、投げる前から半分千切れかかっていた・・・もったいねェ・・・すんませんほんと)
今回の釣行だけでは本当になんとも言えないのですが、釣れるという事は間違いのない事で、幼体も成体も大差はなく、環境や使い方次第なのではないかと思います。
もちろん、シーボルトミミズではなく、普通のドバミミズでも十分にウナギは釣れますし、ほかにも貝やザリガニ、魚なんかでも釣れます。ですが、「どうしても今日釣りたいんや!ウナギを釣ってかっこいいところを見せて、恋するあの子を射止めたいんや!!!」「寒い時期のほうがウナギはおいしいけど、寒い時期はミミズがとれないよね、わかるでしょ?この悩み」「釣り人多くて普通のドバミミズにはウナギが飽きてそう・・・猫にまたたびみたいな、なんか特効薬的な餌ないかな・・・」なんて時に、ロマン砲として、少しお金を出してでも使用してみる価値はあるのではないかと、感じました。もちろんあくまでこの1回の釣行での話ですし、自分の予測が大半をしめているので確定的なことではありませんが。
現在、ワームストロングさん(@sakatanomimizu)がドバミミズやシーボルトミミズの繁殖、販売を目指し、奮闘されております。シーボルトミミズが安定供給されるようになったらぜひ一度、試してみてはいかがでしょうか?
とにかくシーボルトミミズでの釣りは、自分の価値観を変えさせてくれました。そしてなによりシーボルトミミズで釣りができたことが最高に貴重で楽しい時間でした。
最後まで読んでくださった方がいらっしゃいましたら、ありがとうございます。
そして、ご厚意で貴重なシーボルトミミズをご提供くださったワームストロング様、本当にありがとうごいました。
おしまい