マイケル・モレル(元CIA副長官)
マイケル・モレルという元CIA副長官の人物像を分析したいと思います。
ロシアの情報操作という嘘話に加担した人物ですが、のちに内部告発することでハンター・バイデン氏の犯罪の急展開を演じている一人です。
政党には属していない。
オバマ大統領に任命された元CIA副長官。
イラクの大量破壊兵器は誤情報
イラクが大量破壊兵器を持っているというアメリカの主張は間違いだったと謝罪した人物。
モレル氏は大量破壊兵器の証拠についてパウエル氏に「謝罪したかった」
経歴と時系列(Wikipediaより)
経歴はCIA一筋といった感じです。
オバマ大統領にCIA副長官として任命されましたが、長官に昇進する可能性もあったなかで2013/6月に退職しました。
その後は、コンサルティング会社、CBSの番組にも専門家として重用されます。
彼の言動は全体的にCIA擁護です。
2016/8月、モレル氏はヒラリー・クリントンの支持に回ります。
トランプ氏を「不適任、この国の安全保障の脅威となりうる」と述べています。
これはCIA擁護派としては必然です。
なぜなら、トランプ氏は戦争否定派、自国優先の政治思想ですから、世界的に展開するCIAの立場を危うくする可能性があるからです。
2019年、アメリカが直面する国家安全保障に関する重要な問題についてのブリーフィング・ブック(概要書)を作成。
これは、「この本の目的は、選挙戦における外交政策の構築や議論のための、事実と分析の基礎を提供すること」と述べているように、彼がCIAという組織のアメリカにおける立場を考えた上で、アメリカにとってのCIAの使命と役割、重要性を認識してほしかったのだろうと筆者は思います。
(記事)
元CIA指導者らが「フェイクニュース」と「外国の選挙干渉」に対抗するため2020年の候補者に「ブリーフィングブック」を授与
2020/10月、大統領選挙が間近に迫るなか、ブリンケンに命令されてCIAの嘘の書簡を作る手助けをします。
バイデン政権誕生後、CIA長官の候補に挙がっていたものの、モレル氏を批判する人たちによって長官にはなれずでした。
モレル氏の人物像
このように、モレル氏という人物は、オバマ元大統領やヒラリー繋がりではあるものの、特定の政党に属さない、独立したCIA擁護派ということが考えられるわけです。
モレル氏は、マイダン革命がちょうど始まる頃に退職しています。
オバマ大統領から続いてきたウクライナに関する外交やCIAの工作活動に対して、どこまでを把握していたのかは分かりませんが、度々長官の座に就くチャンスがあったにもかかわらず、それをある意味で妨害されてきたことを考えると、違法な諜報活動は否定するタイプなのかもしれないからこそ敬遠されたとも思えます。
そして、CIAの腐敗した部分を身内から伏せられてきた可能性もあります。
したがって、2020/10月に偽のCIAの書簡を作らされたという事実が、内部告発という形で2023年にようやく彼自身の手で暴露することになったのでしょう。
あくまでも私見ですが。