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♯99 塾高優勝!

慶應義塾高等学校、甲子園優勝おめでとう!

何と107年振りの優勝と言う事で
おそらく選手どころかその試合を観戦した方も
ご存命の方はおられないでしょう。

前回慶應が優勝したのは1916年(大正5年)の
全国中等学校野球大会の時代であり
慶應普通部(東京)優勝と言う形で記録が残っています。
出場校は12校。

それ以降塾高の野球部は“エンジョイ・ベースボール”と言う
方針の元その理念を貫きとうとう高校球界の頂点を極めました。
それが影響しているのか敗れた仙台育英も
グレーのユニフォームに紺のストッキング。

そのストッキングには赤のラインがあしらわれており
長髪解禁に笑顔でプレーと
この両チームには共通点が多々見られます。

森林貴彦監督(50)とは何年か前に塾高が選抜に出場した時
大会が始まる前に高知でキャンプを張っていて
その頃高知で勤務していた私は
球場まで表敬訪問をした事がありました。

高校野球で選抜大会出場の前に他府県でキャンプを張るとは
“何とも豪勢なチームだな”と思いつつ
バッティング練習中には音楽がかかっているので
まるでプロの練習を見に行っているような感覚です。

まさにエンジョイ・ベースボール。

その辺り優勝後のインタビューで監督もキャプテンも
異口同音に“高校野球を改革したい”と述べました。
確かに近年高校野球は大きく変わって来たと思いますが
依然として入場行進など昭和を引きずっているものもあります。

要は変えるところは変え守るところは守る。

例えば今回目についたのは過剰なガッツポーズで
プレーがまだ完結していないのにガッツポーズに忙しくて
進塁する機会を逃すようなプレーが見られたとの事。

試合を決するサヨナラのヒットを放ってのガッツポーズは
容認できてもツーアウトランナー無しの場面で
ヒットを打って何が嬉しいのか
首をひねるケースも見受けられますね。

今大会は予選で次々と有力校が敗退し
興行的には厳しい大会になるだろうと予想されていました。
しかしこの塾高の大健闘により一気に大会は盛り上がり
特に清原ジュニアの存在も影響したと思います。

前回清原ジュニアは2年生で良くベンチに入ったと書きましたが
その後“彼は留年しているので今回が最後の甲子園”との指摘が入り
むしろ“単位が取れなければどんな生徒でも進級させない”という
慶應の厳しさにある種感服しました。

さてそんなこんなで第105回記念大会は
取り敢えず乗り切りましたが正直言って
高校野球が曲がり角に来ている事は間違いありません。

まず危惧される筆頭の懸念は朝日新聞と毎日新聞の存在。
両新聞社共経営状態が瀕死の状態で
いつまでこの高校野球を持ちこたえる事ができるのか
ギリギリ瀬戸際の局面を迎えています。

その内高校野球どころではなくなり
今日も閉会式で朝日の社長が挨拶をしておられましたが
もし主催を降りるような事があれば
すぐに読売新聞が手を挙げると思います。

そして新聞社よりもっと怖いのはNHKの放送です。
もしNHKが高校野球の放送を
取り止めたら高校野球は一巻の終わり。

誰が何と言おうと甲子園の高校野球がここまで来られたのは
朝から晩までNHKが放送してきたお陰です。
多分災害報道を除いてこれだけ毎日長時間に渡って
NHKが中継する事はまずないでしょう。

高校野球がじり貧にならない事を望みますが
抜本的に改革して行かなければならない点も多々あります。
そう言う意味でサッカー界のようにプロがもっと
アマチュア野球をサポートする必要がありますね。

まあそんな事は置いといて一つ心配しているのは
この塾高の選手たちがみなそのまま大学に進学して来る事です。
見事に高大連携を実践している慶応義塾大学。

堀井監督お手柔らかにお願い致します、、、

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