♯181 ドン・ファン裁判
紀州のと来れば“ドン・ファン”と続く。
和歌山県で起きた究極のパパ活案件は
当事者が死亡した事によって事件となり
長い裁判の結果疑惑を受けた被告に無罪判決が出ました。
とにかくマスコミ報道を中心にこの女性被告は
周辺の状況が“まっくろくろすけ”に染められ
それだけに本日の判決には大いなる注目が集まっていました。
ところが大方の予想に反して無罪判決が下される。
この裁判において検察は無期懲役の求刑をしていただけに
よりによって無罪判決とは検察の面子丸つぶれ。
無期懲役の求刑というのは死刑に次ぐものであるから
ある意味検察は虚仮にされたと言っても過言ではありません。
今回の裁判は裁判員による形式で進められ
非常に難しい判断を迫られる中この判決を出したという事は
相当度胸のいる行為であるしはっきり言って
有罪判決を出しておいた方が楽な道でありました。
しかるにこのような英断を下したという事は立派ですし
その判断の途中で“マスコミの論陣に左右されるな
という事を肝に銘じてやりました”と言う発言に
またしてもオールドメディアのポンコツ振りが露呈。
私は法律の専門家ではありませんが
おそらく今回の判決は司法の歴史の中でも
特別の位置を占める判例の一つとして
残るのではないでしょうか。
確かに謎は残ります。
死因は覚せい剤によるものと特定されているのに
覚せい剤で致死量に達するには相当な量が必要で
それを摂取させるのは物理的に不可能。
なのにドン・ファンは亡くなっている。
あり得ない事が原因でしかし結果が出ている
というような事が起こり得るのか?
その点が検察の作戦に瑕疵があった
ポイントの一つだったと思われます。
まあ検察も黙ってはいないでしょうから控訴するとして
歴史的に冤罪事件というのは圧倒的に田舎で起きています。
捜査に慣れていない警察や検察が強引に事件を誘導していく事は
よくある話で裁判員は袴田さんの件がチラついたのかもしれません。
和歌山県と言えば林眞須美被告の
毒物カレー事件というのも抱えていて
この事案もあやふやと言えばあやふやであり
須藤被告と同じく林被告も自らの犯行を認めていない。
さて斎藤兵庫県知事報道の時のように
これまで被告をボロクソに叩いていたメディアが
これからどう動いて行くのか楽しみです、、、