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旅行中の移動時間がいちばん楽しい

私、たまに時間が長い移動手段が好き。っという去年に参加した移動時間だけで9時間もかかってしまったバスツアーの動画を編集しながら感じたこと。

新宿発、山梨の大柳川の紅葉を観るバスツアーに参加したのはちょうど一年前の今頃。少し寒気があって服の組み合わせを一番楽しめる私の大好きシーズン。まあ、バスツアーと関係ないけど。


誘われたのはいつも頼もしい会社の同期だったので、ツアーのスケジュールを確認せず、しかもGo-Toトラベルのおかげて参加費は2000円だけ、ラッキーと思った。

あれ、新宿から目的地まで3時間半もかかる?その朝にバスに乗ってバスガイドの紹介を聞いて驚いた。まあ、フジハイランドに行くのも2時間半ぐらいかかるからしょうがないねって自分を慰めながら、途中に交通渋滞に遭遇し、7時出発で着くのは12時に近い。

帰りも全く同じシナリオで、最後に片道で4時間半、往復で9時間もバスで過ごした。一方で、目的地に着いて遊ぶ時間は3時間ぐらい。大体移動時間の3分の1だった。

定量的に見ればやばいと思うが、定性的にやばかった。

旅行会社の観光バスなので座席がまあまあ柔らかくて、まあまあ広い。それにしてもそんなに長時間で座ると流石に疲れる。一緒に行った友達も最後無表情の顔と焦点が合わなくなった目をしててひどい旅だな、ここまで聞くと笑えないよね。

しかし、大柳川の風景が綺麗だけど、不思議にそのツアーで最も楽しかったのはバスでの時間だった。今でも思い出せる移動中に4人でずっと喋り続けた時間だった。

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景色がなかなか綺麗だった。


そう、私はそういう友達とずっと喋る機会がなかった。特にコロナの中でそもそも会えない。最初の仕事話から、恋話、自粛でやったこと、自分の価値観、未来の計画等々。

流石に9時間中にずっとは喋っていないが、大半の時間はなんとか会話した記憶がある。そんなに話す話題があるかと疑問を思う人もいるかもしれないが、どんな話題を話しても単なるバスに乗るより楽しいよ。一回経験してみれば分かる。

しかも、バスの中でコンセプトがなくて、携帯をいじるための充電環境も備えていない。

目的地に着く寸前、精神上の限界にだんだん近づいた時、コンビニのプロティーステックが超まずいのようなどうでもいいことを話ししても、みんなウハハ、ワハハって受け止めた。


普段の生活の中で一番喋っているのは仕事中、その会話は好きでもない嫌いでもない。一つのタスクを成し遂げるための会話だから。

でもバスでの会話が楽しかった。その友たちは1年後の今もいつも集まってたまに旅行する。「いい友ができた、その移動時間のおかげてね」って私は思っている。

やはり私が人間と喋るのが大好き、長くて深くて話すのが大好き。

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