ファイナル・デッドサーキット について
ホラー映画を語る
久々にやります。はい、忘れてました。
今回は前回の続編「ファイナル・デッドサーキット」について話します。
公開:2009年(アメリカ)
監督:デヴィッド・R・エリス
出演:ボビー・カンポ、シャンテル・ヴァンサンテン、他
時間:84分
ドキドキ ★★★★☆
ワクワク ★★★☆☆
グロさ ★★★★☆
『リアル感、増し増し』
ストーリー
遊園地でのジェットコースターによる事故(ファイナル・デッドコースターの始まり)から数年後、大学生のニックは恋人のローリや友人のハント、ジャネット共に、マッキンレー・スピードウェイにてサーキットのレースを観戦していた。だが、ニックはサーキット場にて会場まで巻き込んだ大きな事故が起こり、たくさんの死傷者がでることを予知夢し、ローリたちや周りにいた人たちと共に会場をでる。そして、実際に大事故が起きてしまう。
なんとか助かった10人だが、彼らもまた死神の運命から逃れることができず、悲惨な死を遂げていく
今作から、映画が3Dに変わっていき、よりCGによる合成が増えていった。なので、ニックが見る「死のヒント」も映しかたが360°回転するのである。
また、このシリーズの見どころであるスプラッターシーン、前作よりもはるかにグロくなって今回から内蔵が飛び散るなどの演出もばんばんはいりだしたから、グロいのが無理な人は観ないほうがいい。しかも、ニックが「死のヒント」なるものをみて、回避できるように奮闘するのだが、初っぱなのナディアという自動車整備士の彼女は事故を回避した瞬間にグチャっとなるので、これまでになかった始まりかただと思う。3D技術が入ると、よりきれいに見えるからよりグロいのである。私はまだ3Dではみておらず、普通にDVD借りて観てるだけだが、3Dでみたひとはどんな気分でみたのだろうかと気になってしまう。スプラッターと3Dは相性いいのだろうか。
今作で一番のお気に入りは、サマンサという二児の母親。(ちょっとネタバレ。グロさはそんなにない話し)サーキットでは、音にうるさいという子どもの耳にタンポンを詰める母親だが、彼女にも死が降りかかってくる。彼女が美容院にいったとき、息子たちは芝刈機を動かすおじいさんのそばにある看板に石を投げて、それをみたおじいさんに怒られてしまう。それをみかねたサマンサは彼らにお金を渡してゲームセンターで遊ぶように言い彼らは走ってでかける。
美容院に行った母親は髪を切ってもらうが、そこは少しガタが入っているのか、高さを調整する椅子が急に落ちたり、シーリングファンはネジが緩んでいたりしている。そして、サマンサの飲んだ水が入ったコップの水滴により、スプレー缶が滑り熱くなっているヘアアイロンに挟まれる。そのそばでは掃除で使っていたモップを棚にかけていたが、それが倒れて、棚にあるシャンプーの蓋が押されることで床にシャンプーが飛び散っていた。この時点でみんなが予想するサマンサの死は
・芝刈機に石が巻き込まれ、それが猛スピードで彼女にあたり死ぬ
・椅子が急に下がることで髪を切っていたハサミが喉元などに当たって貫通して死ぬ
・シーリングファンが落ちてきて回転する羽が当たりそこから上が引き裂かれて死ぬ
・ヘアアイロンの熱によってなかが温まったスプレー缶が暴発し、それがあたる、もしくは破片が散らばり彼女に刺さり死ぬ
・シャンプーによって床が滑りやすくなったことでスタイリストが滑ってハサミが刺さって死ぬ。もしくは、サマンサが何かのタイミングで歩いて滑って棚にぶつかりあって死ぬ
と、これでも5つの死の予想があげられるのだ。そして死の真相はというと、
髪を切ってもらっている時に急に椅子が下がり、左側を切る直前だったため、そこでの死は逃れられた。そのあとすぐに、子どもたちが戻ってきて美容院のなかを走りながらサマンサの元へやってくる。その時に床に散らばったシャンプーによって彼らは滑って転倒。その音にビックリしてサマンサが振り返った瞬間にスプレー缶は暴発し天井まで飛び、それがシーリングファンにぶつかりファンがサマンサの前に落下。
なんとか、無事に切り終えたサマンサが息子たちを叱りながら店の外をでた瞬間、芝刈機に弾かれた石が彼女の右目に向かって勢いよく飛び、それが頭部を貫通して死んでしまうのである。
死のヒントを全部使ったこのトリックは観ていて「どこで死ぬんだろうなぁ」「これがどうなるのかなぁ」とハラハラドキドキしていて、観るがわがとても楽しくなるシーンでもある。
グロいが楽しいのがこのファイナル・デッドシリーズの醍醐味である。ここで死ぬ!?とビックリすることが多々ある
なかでも、この発想は今までの映画でもなかったのではないかとおもうのが、友人ハントの死である。
プールに行ったハントにニックが「水のあるところにに行くな。」と忠告の電話をかけるも、プールで遊ぶ少年の水鉄砲がスマホにかかり壊れてしまう。その水鉄砲を奪ったハントは機械がおかれてるブースに水鉄砲を置くが、それがおちた拍子に排水機のスイッチが入ってしまう。そして、かれが大事にしているお守りのコインが落ちてプールのなかに入ってしまったため取りにハントもプールに入るも顔を出そうとした瞬間、排水口に吸い寄せられて、お尻が排水口にぴったり密着してしまうのである。お尻が密着してしまったことで排水機はさらに吸い上げようと強さが増して限界を越えていく。それによって、吸い寄せられたハントは肛門から内臓がすべて吸い出されてしまい排水機からはハントの内臓らによって赤く染まった水があふれでてくるという斬新なスタイルはびっくりしたとともに面白さもあった。
このように、新しいスタイルの死がこの映画にはつまっているのである。
今作の監督を、「デッドコースター(Final Destination2)」でも、監督をつとめるデヴィッド・エリスが行っている。ちなみに最初の「ファイナル・デスティネーション(Final Destination)」と3作目の「ファイナル・デッドコースター(Final Destination3)」はジェームズウォンがつとめており、他人同士で交互に監督を行うのは異例のことではないだろうか。それで、ぶれずに大作を続けていくというのはやはり凄いことである。
また、今回気になったこととしては、続編がでるときに邦題では「ファイナル・デッド~」とひねって名前をつけているが原題は「Final Destination」のあとに、2.3とつけるだけだった。しかし、この作品だけ「The Final Destination」となぜか最初に「The」をつけるスタイルになった。その続編では「Final Destination5」に戻っているので、さりげないなぞである。
ということで、次は続編「ファイナル・デッドブリッジ」について語ります
これで、「ファイナル・デッドシリーズ」さ最後になるので、これが終わり次第次の作品を決めたいと思うので時間かかるかも、、、。
そのときはすみません
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