魔法使いはなんで杖を使うのか?
魔法使いが魔法を使う時、使用しがちな杖というアイテムだけれど、例えばこれを紛失したり折れたりしたりした時に、魔法が使えなくなってしまうというような事があったり、実は大変重要なアイテムとも言える魔法の杖について、考えてみた。
そもそも、なぜ魔法を出力するのに、杖という媒介物が必要なのか。杖がないと、魔法使いもただの人に成り下がってしまうと言ってもいいほどのアイテムが、なぜ耐久性の低い木製であるのか。
木製ということに、もしかしてヒントがあるのかもしれない。「木」というのは、例えば長いものであると何千年と歴史があるものも少なくない。ということはつまり太陽や大地のエネルギーを長年受け続けた物質ということでもある。つまりエネルギーとは長年寄り添っている状態で、顔見知りというか、お得意様というか、エネルギーならお任せあれみたいな感じになっているのかもしれない。
ということで「木」という自然のものが「魔法使い」と「出力する魔法エネルギー」を繋ぐ役割になっているのかもしれない。
そういう仮説がたったところで、木の他にも今日まで地球に長年存在している物はある。例えば「石」はどうだろうか。これも雨風に打たれ太陽からのエネルギーを受け続けている。同様にエネルギーと長年寄り添っている存在と言ってもいいだろう。
しかしいまだかつて石製の杖は見た事がない。なぜだろうか?もしかして、杖にはあのとんがった形状が必須で、矛先からエネルギーが出力される仕様故に、形状的に丸っこかったり先が曖昧な石では不向きなのかもしれない。
でも「賢者の石」とかがあるみたいに、やはり長年地球に存在する自然物は、何かしらの力を含有しているのかもしれない。
ということはつまり石でも、削り出して尖った形状にすれば杖として使用できるのかもしれない。しかし木に比べると形成の手間がかかるため、杖は木製がポピュラーになっているのではないだろうか。土や水の杖がないのも同様の理由であると言える。
今までのことを統合すると、魔法使いの杖は人間とエネルギーを繋ぐ媒介物質であり、入手・形成難度の容易さから木製が標準規格になっていると考えられる。