BURN のギター(5)・弾き方編
ギターが違う
ギターのセッティング/調整が違う
アンプが違う
エフェクターが違う
耳コピが違う、譜割りが違う
弾き方が違う
遅回し録音である
6.弾き方が違う
次の仮説は、ピッキングやフィンガリングなど弾き方が違うのでは、というものです。
リッチーブラックモアの場合は、「ライブ演奏とスタジオ盤の演奏は違う弾き方をする」というお得意のパターンがあります。
少し話がズレますが、Live(Made) in Japanのスモーク・オン・ザ・ウォータの弾き方は衝撃的です。近年になって8mm映像が公開され明らかになったことですが、5,6弦の10フレットから弾き始め、ピッキングではなく弦を摘まんでいます。Live in New York 1973でも同様の弾き方です。
カリフォルニア・ジャムでは、4,5弦の5フレットから弾き始め、アップピッキングで弾いています。
このように、ポジションやピッキングの仕方などは都度違うようで、1つのライブ映像だけで断定しない方がよさそうです。
つまり、
「カリフォルニア・ジャム」の弾き方に捉われすぎているからスタジオ盤「BURN」の再現ができていない!
という可能性があるかもしれないのです。
ピッキングする音とUp/Down
ピッキングしているか否かは、注意深く耳コピすればわかります。BURNの場合は、かなり大きいピッキングノイズが入るので分かりやすいでしょう。
ピッキングがアップかダウンかは、複音であれば強弱のバランスから推測できます。
リッチーブラックモアの場合は、ほとんどの曲で、6弦以外は、アップピッキングを多用する弾き方が基本になっていますので、それも参考に、自分で弾いてみて音のバランスを確かめると、スタジオ盤「BURN」のピッキングは、こんな感じかなと耳コピできます。
ただ、細かく聞いていくと、イントロの1回目最後の22の所のピッキングだけはダウンピッキングかもしれません。2回目以降とは違い5弦の音がかなり大きく、また4弦がミャ~~!と鳴っていません。スタジオ盤「BURN」再現するなら、1回目だけはダウンピッキングにするほういいかもです。
※ミャ~~については後で触れます
ピッキングの位置が違う
BURNの弾き方でかなり重要な要素が、このピッキングの位置です。
youtubeなどに動画を上げている人の多くは、センターピックアップの上あたりでピッキングしています。リッチーは、センターピックアップをピッキング用に目いっぱい下げているというインタビュー記事があるのでそうなるのは必然ですが…。
個々のギターの特性によって若干変わりますが、
ピッキング位置はリアピックアップの真上辺りです。
特にスタジオ盤「BURN」のリフ音は、中域がブーストされた丸めの音にも関わらすアタッキーで硬い音です。レコードと同じ音がするピッキング位置を探していくと、自分のギターの場合は、リアピックアップの少しブリッジ側くらいでした。
このアタックキーな硬さを、アンプやエフェクターで調整してしまうと、スタジオ盤「BURN」を再現しにくいのかもしれません。
人差し指スライドなのか
カリフォルニア・ジャムの映像を初めて見たとき、最初誰もが衝撃を受けました。
BURNのイントロ、リッチーは人差し指スライドで弾いている!
音色自体は、スライドでもプリングオフでも変わらないというか、聞き分けできない、のです。
ひょっとしてスタジオではプリングオフだったかも、、、なんて疑念もあります。
根本的には演奏テクニックの問題なので、リッチー大先生ならスライドでもドタバタせずに弾けるのでしょう。
でも手の小さい自分は、スライド奏法だと6弦のGがドタバタします。だからスライドで弾くとライブ盤に近いイメージのドタバタ感が出てしまいます。スタジオ盤「BURN」の再現ではドタバタすると似ません。流れるように弾けないと再現できないのです。
ということで、自分はあえてプリングオフ奏法でチャレンジします。
ミャ~~!が出せない
スタジオ盤「BURN」のギターを象徴する特徴は、ミャ~~!です。
おい!ミャ~~!って何だよw
自分か勝手に名付けましたごめんなさい。
上のTAB譜の22の4弦の音です。ここでピッキングハーモニクスのような倍音タップリのミャ~~!って音が必ず鳴ります。
(イントロの1回目だけは鳴らないですが)
この動画の14秒のところです。これを勝手にミャ~~!と名付けましたw
このミャ~~の音が出ないとスタジオ盤「BURN」になりません。
ピッキング方法などいろいろ試しましたが、偶然鳴ることはありますが、安定的に毎回鳴らすことができません。
4弦の音が極端に大きいのですが、5弦も確実になっています。
よりブリッジ側でピッキングしてみたり、アンプのトーンを調整してみたり、4弦の弦高を下げたりと、いろいろと格闘していますが、未だ安定的なミャ~~再現はできていません。
これができるとかなり本物に似ると思うのですが....
ピッキング、フィンガリングのまとめ
ピッキングの向きに注意する。6弦ダウン、他アップが基本。
ピッキング位置は、リアピックアップの上あたり。ギターに合わせて探すこと。
フィンガリングはドタバタしないで流れるような弾き方で。
ミャ~~!をなんとかして再現する。
とりあえず弾いて、比較してみる
機材から弾き方まで、いろいろやってみたので、とりあえず弾いてみみました。ただし遅弾きで。
まだミャ~~!はまだ出せないし、アンプの設定もまだまだです。
エレコムの2000円くらいのPC用スピーカー4Wで、鳴らしてみました。
本人音源も、同じスピーカーで鳴らしての比較です。
なんか、結構音色が似てきたと思っていても、続けて聴き比べると、全然違うんですよね。でもちょっとイイ感じなので音色を追い込んでいきたいと思います。