BURN のギター(4)・耳コピ編
ギターが違う
ギターのセッティング/調整が違う
アンプが違う
エフェクターが違う
耳コピが違う、譜割りが違う
弾き方が違う
遅回し録音である
5.耳コピが違う、譜割りが違う
スタジオ盤「BURN」をイントロすら再現できない、再現できている動画を見たことがないのは、本当に不思議なことです。
ひょっとすると、
一般に知られているBURNのコピー譜が間違えている!
という可能性はないでしょうか。
先に紹介しましたが、AIの進歩によって、「Sound source separation」という技術が登場し、楽曲から狙ったパートだけを取り出すことができる時代になりました。わかめになったカセットテープから耳コピする時代では考えられないことです。45年以上前のわかめテープの時代にどこかのギタリストが耳コピしたものが、現在のBURNのTAB譜の基本になっていて、それが微妙に違っているのかもしれません。
一般的なBURNのイントロリフのコピー譜は、こんな感じです。
取り出されたリッチーのギターのスロー再生版をもとに、イントロを厳密に耳コピーしてみると、いくつかの相違点が出てきます。
リフのパターンは、大分類で3パターン
イントロでは、リフを4回弾くわけですが、
リフの1回目、2回目は、上の譜面の11番を弾きません。
3回目、4回目では弾いています。
曲の中間リフでも、リッチーの指癖なのか、意図してなのかはわかりませんが、11番を弾かないことがあります。
感覚的には、キーボードが入る前のギターだけのパターンでは弾かないのかな?という感じです。
イントロではありませんが、ギターソロの直前の2回からは、12番も弾かなくなります。
曲の後半では、ほとんどのパターンで11,12番を弾きません。
根本的な耳コピの相違点
次に、すべてのパターンにおいて違うと思われる耳コピ間違いがあります。
20、21番の下がるとろ、ここは単音で綺麗に響きます。
親指で押さえる6弦のGですが、4、9、11、16番の音は、短く切らずに鳴らしっぱなしにしています。
この6弦のGの響きは、RURNのリフの印象に大きく影響を与えます。6弦のGと4弦5フレのGがオクターブで重なり、少しオルガンに近いような音色になります。
イントロの耳コピ(1回目、2回目)を整理
耳コピまとめ
スタジオ盤「BURN」の再現では、一般的なBURNの譜面と比較して、次の2つの意識すると、かなりそれっぽくなります。
20~21番の最後の下がるところは単音にして綺麗に弾く
4,9,16番の6弦親指のGは短く切らずに長く伸ばしたままにする
マニアックなおまけ情報
スタジオ盤「BURN」の出だしの音(1)のとこ。ズッ!ジャラズジャーの「ズッ!」のところです。
ここをFFTにかけて周波数分析すると、ほんの僅かですがF#になっている部分があります。
ひょっとして曲の出だしは、6弦の親指を2フレ→3フレにずらしながら、弾き始めてるかも.…です。