トワコレがあまりにも理解できない人たちのために
はじめに
最初にハッキリと断っておかなければならないのは、私はこの記事を書くにあたってシャニマス運営を擁護する意図が一切ない、という点である(書いていて心から悲しい)。
むしろトワコレが世紀の愚策であると感じていればこそ、必死に思考をして運営の意図を理解せざるを得なかったのである。
当初感情に振り回され理解を拒絶していた脳みそは、現在は整理され落ち着きを取り戻しており、そのうえで「やっぱり間違ってるよな?」と考えている次第である。
運営に憤りや不安を感じるのは仕方のないことだとは思うが、この記事を読むことで、皆様が「まったく理解できない状態」よりも多少冷静になってくれたら嬉しい。
トワコレとグレフェス
この記事は「ガシャをぶん回す=グレフェスのため」という視点で展開していく。というのも、「コミュを読むためのガシャ」の話をすると、トワコレは普段の限定ガシャとあまり変わらない(というか後にひける分有利)からである。
「限定に比べた時のトワコレ」の話に論旨を絞るために、グレフェスでの性能に着目していく。
といっても詳しく見る必要はまったくない。一言、ぶっ壊れである。
現在の所謂「環境入り」限定アイドルたちですら、比較にもならない。割と一次関数的なインフレを継続してきたシャニマスにおいて、3世代以上先の性能を持っているとすら言えるのではないだろうか。要するにトワコレ真乃を十全に育成すれば、現環境をぶっ飛ばせること請け合いである。
ただあまりにも強い分、性能の解放には制限がつくよ、というわけで「はづきさん」の使用は封じられている。
つまり、この破壊神を解き放つには、ピックアップ率0.5%のガシャを回し続けるしかない。
幸いなことに天井もあるし、一凸分は課金アイテムが存在する。
いや、幸いじゃないわ。無償石でも回せるとはいえ、天井まで300連、完凸までは…
しかもこれから似たような奴らが定期的にやってくる…
まぢむり。こみゅあーになろ。。。
と、みんな思ったわけである。
トワコレについての感想として「課金圧つよすぎ、サ終前かよ」という類のものが多く見受けられた。ただ個人的には「こんなん見せられたら逆に課金する気なくすんちゃうか」という気分だったので、これを「課金圧」と呼ぶことに抵抗があった。
むしろ純粋な課金者優遇であれば、理解できる分マシである。しかし、今回に限ってはマジで「(運営自身も含めて)誰が喜ぶの?」としか感じなかった。あまりにも謎であったために、私の心はトワコレで一杯になってしまった。非常に不快だった。
モヤモヤを少しでも晴らすために、運営の考えを推察せざるを得なかった。
どうすれば納得がいくか。それは「はづきさんが使えないという特殊性」と「数世代先のふざけた性能」という2点のどちらにも説明がつく理屈を考えるということである。
グレフェスの現状と運営の狙い
現在のグレフェスは、まさに閉じコンである。…と思う。
実際、「グレードフェスミッション」を追加するなどして参加を促そうとしているあたり、運営はグレフェスの人口減少に危機感を持っていそうである。
閉じコン化とグレフェス離れの原因としては、
・フェスのシステムの難しさ
・育成のシステムの難しさ
・課金と無課金との埋めがたい差
くらいがとりあえず考えられる。
上2つについては、「もう少しなんとかならんかな」とは思うものの、逆に調べながら攻略することで成果は出るようになっている分、救いがあると言っていい。
最後の一点については、深刻である。
最大の要因は、限定と恒常の性能差にあると思う。常々思っていることだが、流石にほとんどの恒常アイドルに使い道がなさすぎる(あくまでグレフェスにおいて)。最近こそ「恒常にしては」という冠言葉つきで、そこそこの性能が実装されつつあるが、「人権の有無」には寄与しない。
この限定と恒常の差異という問題の最も厄介な点は「プレイ時間」や「プレイへの熱意」では埋まり得ないことにある。
シャニマスは無償石や無料ガシャを配りまくるので、そこで引ける恒常アイドルの所持率や凸具合というのはプレイ時間に正比例する。しかし限定アイドルが恒常入りすることがないため、限定所持率については「限定ガシャが来ている間に確保する」という明確な意思がない限り上がり得ない。更に限凸事情で言えば、はづきさんを使用しない限り絶対に進まない。そして無課金で充分量のSSRはづきさんを確保するのはガシャでアイドルの素体を確保することより数段難しい。
これが課金者と無課金者を分かつ深い深い溝となっているように思う。
ここで、シャニマスユーザーを模式的に3分割してみよう。
はづきさんを定期購入し、高性能アイドルを確保し続けるグレフェス界のトップ層「重・廃課金者」、環境を最前線で追うわけではないが継続的な課金行動がありグレフェスへの一定以上のモチベーションがある「中課金者」、グレフェスへのモチベーションがない「無・微課金者」(グレフェスのやる気ない課金者層も含む)で考えてみる。
現状としては、
重・廃課金者(グレ7常連)>>>中課金者(グレ6居座り)>>>>>>>>>>>無・微課金者
くらいの図式になっているのではなかろうか。課金者か否かの壁が、結局あまりにも厚い。ちなみに私はグレ6に居座る中課金グレフェッサーである。
別に無課金でもグレ6には来れないわけではない。限定ガシャ自体は無償石でも回せるし、編成とプレイング次第で恒常アイドルでもこの壁は突破可能である。しんどいけど。
重要なのは、この溝が本当に越えられないものかどうかではなく、シャニマス運営が私と同様の現状認識を持っており、この図式に変革をもたらす必要性を感じているのではないか、ということである。
そう、話はようやくトワコレに戻ってくる。
トワコレも限定ガシャであり、現時点でこれを活用できるのはトップ課金層のみであることは間違いない。
しかしこれまでの限定とは違い、トワコレが来るたびに手に入る(可能性がある)機会が訪れる。たとえ貴方がコミュアーだったとしても、担当が来ればトワコレをぶん回すことになるだろう。そうしている間に、知らず知らず過去のトワコレアイドルを手に入れ、凸が進んでいくのである。すなわち、広義の「プレイ時間」によってトワコレアイドルによる格差は埋まりうる、ということである。
この限定との差異こそが、運営の考えるトワコレの価値であると言っていいのではないだろうか。
すなわち運営の意図とは、「課金者」と「無課金者」の間の線引きをなくし、みんなまとめて「いつかトワコレアイドルが使えるようになる時を待つ人々」にしてしまおう、ということではなかろうか。
極々一部の廃課金者がトワコレアイドルを即採用してしまうのは、まあソシャゲだし仕方ないとして。
課金によって他者との差を作る道は残る一方で、無課金でも時間をかければ対抗できる余地が生まれるわけである。
もちろん「いつか~」の層の中で、現在と同じ限定アイドルによる差異は生まれるだろうが、トワコレアイドルさえ実用できる段階になれば、些末な違いに過ぎないだろう。
これを前提にすると、「はづきさん使用不可問題」と「ぶっ壊れ性能」の二点に説明がつくように思う。
はづきさんが使える場合、トワコレアイドルの即採用が中・重課金者にとって容易になり、「課金」「無課金」の差異は埋まらないままである。ちょっとやそっとの課金では実用ができない、という特性が保たれてこそ「プレイ時間」による埋め合わせが効く要素であり続けられるわけである。
そして、時間をかけて実用にこぎつけて欲しい意図がある以上、その時にはもう第一線では通用しない、などということがあってはならない。これが「ぶっ壊れ性能」の理由である。先ほど記述した通り、まさに「数世代先の性能」である必要があったのだ。
問題点
私は、自分の考える「運営の意図」が割と当たっているのではないかと思っている。
実際ひどい論理矛盾がないうえに、強烈な違和感には一定の説明がついたからである。
ここまでの文章で、トワコレによって乱された皆様の思考が少しでも整理されてくれたなら嬉しく思う。
しかし運営の意図を理解したところで、正直まったく賛同できない。
いや、恒常強くすればよくね?????
限定よりは弱い、くらいにしときゃええやん。
なんで中~重課金者層のやる気を削ぐやり方を取るん??????
今まで課金してきたけど、「さすがにトワコレ完凸までは課金できないわ」って人めっちゃいると思うんですけど。
そうなったら普段通りの課金も、はづきさんのためのサブスクも馬鹿馬鹿しくなっちゃうと思うんすけど。
その人たちって割とコンテンツを買い支えてきた層やと思うんですけど。
まじで極一部の廃課金者以外切り捨てちゃうんすか。それでいいんすか。
結びに
私は本当に「シャニマス」が好きで、グレフェスはそんなでもないけど、やっぱりコンテンツに「好きになれない部分」が増えちゃうのは悲しいです。
トワコレについて考えさせられる時間はとても辛かったです。
こんなのはこれで最後にして下さい。お願いします。
ここで気持ち吐き出せてよかったです。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
P.S.
最後の方感情にまかせて書きなぐっちゃったんで書き忘れたこと追記します。
ここまで性能差あると、定期的に来るトワコレ以外回す意味なくね?問題です。そりゃ担当の限定は確保したいけどさ。
それ以外の石をトワコレ以外に使う理由が全くなくなりませんかね。むしろ貯めに貯めた石をどれだけトワコレに注げるかゲーになる気がする…
課金対象減りません?
大丈夫すか。運営さん。
更なる追記2022/10/21
公開半年が経ち、今もなお読んでいただいてもらえて嬉しいです。
お礼もかねて振り返り記事を書きました。
お時間ありましたらどうぞよろしくお願いします。
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