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立ち上がる強さ

お久しぶりです。じはんきです。

はまーさんの素敵なタグ企画に想いを乗せて、土曜日のライブに向けた気持ちを届けたいと思います。

Aqoursに惹かれるということ

ひとつだけ質問をします。

あなたが、Aqoursに惹かれたところはどこですか?

答えはいっぱいあります。
物語だったり、「絡み」だったり、さまざまです。

僕の答えは、「立ち上がる強さ」です。

長い間追いかけていた方ほどご存知の通り、彼女たちは活動していく中で相当な逆風を受けてきた時代があります。
僕はその時代を知りません。後から伝え聞いたことしか知りません。もし当時「そこ」にいたなら、私は今きっとこの世界にいないでしょう。

「立ち上がる」とは?

物語の中でも、現実でも、とにかく壁にぶつかってはぶち破ることを繰り返してきた彼女たちは、今それだけの強さを手に入れていると私は確信しています。でも、立ち上がるっていったいどういうことなんでしょう。

Aqoursの物語を知る前に触れて、強く心に残っている作品があります。「ドラえもん」の「あの日あの時あのダルマ」というエピソードです。

ねえのびちゃん。ダルマさんてえらいね。
なんべんころんでも、泣かないでおきるものね。
のびちゃんも、ダルマさんみたいになってくれるとうれしいな。

ころんでも、ころんでも、ひとりでおっきできる強い子になってくれると…、おばあちゃん、とっても安心なんだけどな。

このお話は、のび太くんが過去の経験からひとりで立ち上がる、という「ドラえもん」全体を通しても非常に珍しい終わり方をします。そして誰よりものび太くんの成長を願うおばあちゃんの姿に、何かを重ねた方も多くいたでしょう。

立ち上がるということは、何が起こっても諦めずに前に突き進んでいくということだと私は思っています。その上で、「悲しい」が「楽しい」になったそ時こそが、おきあがりこぼしのように立ち上がった瞬間でもあります。

ただ、転んでも転んでも立ち上がるたびに成長していくこともあれば、転んだまま立ち上がれなくなることもあるはずです。彼女たちの輝きを追い始めた時の私がそうでしたから。あの時の気持ちは今になっても強烈に焼き付いています。

彼女たちの「転び方」

Aqoursのみんなが壁にぶつかる時は大きく分けて2つのパターンがあると思っています。ひとつ目は「技術の向上や心の成長でどうにかなるもの」。そしてもう一つは「何をどう足掻いてもどうにもならないもの」です。

「技術の向上や心の成長でどうにかなるもの」は、「Aqours WAVE」のバク転だったり、「PVを作ろう」での物語の流れがそうですね。この時、「諦めずにトライし続けること」や、「何かを見つめ直して新しい気づきを得ること」が、立ち上がるための突破口になります。

では、「何をどう足掻いてもどうにもならないもの」に関してはどうでしょうか。現実では台風や疫病の流行といった状況下でのライブの開催の可否、物語の中で代表的なのはやはり「廃校」がらみ。

その時に必要なのは、「暖かい他者の声」だと思っています。

「ラブライブ!サンシャイン!!」の物語のスタートは、みな「思い出を作ること」からです。

例えば千歌ちゃんにとっては「高校生活」、果南ちゃんと鞠莉ちゃんにとっては「すれ違いによって切り取られた日常」、浦の星にとっては「日が沈む前の“イマ”」。

これらを肯定するためには、どうしても「暖かい他者」の声が必要だ、と私は確信しているのです。

あきらめられなかったわけ

私がAqoursを好きでい続けている理由は、何を隠そう「暖かい他者」の声、すなわち愛を聞き続けられているからです。落ち込むようなことがあっても、励ましてくれる。それはなんて素敵なことだろうと、今強く思います。

国語の教科書の「水の東西」という評論を覚えている方はどれくらいいるでしょうか。その中にこんな一説があります。

「行雲流水」という仏教的な言葉があるが、そういう思想はむしろ思想以前の感性によって裏づけられていた。

それは外界に対する受動的な態度というよりは、積極的に、形なきものを恐れない心の現れではなかっただろうか。

見えない水と、目に見える水。

もし、流れを感じることだけが大切なのだとしたら、我々は水を実感するのに、もはや水を見る必要さえないと言える。ただ断続する音の響きを聞いて、その間に流れるものを間接に心で味わえばよい。

ここに書かれてるとおり、水とは何か?を考えた上で、水そのものじゃなくても水を感じられる要素を求めて旅をする。

それはスクールアイドルにとっても同じことです。

私はスクールアイドルを見つめて、何かを感じ取り、そして自分の人生に還元していく人を心から尊敬しています。例えそれが大きなステージであっても小さなステージであっても、成功でも失敗でも変わりありません。今こうして、スクールアイドルについてさまざまなことを語れる機会と場所があることに深く感謝しています。

だからこそ、彼女たちはずーっと「何度も立ち上がれる」のです。

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