M&A仲介業者を探すポイント+大手4社 手数料形態 比較
M&A仲介業者を探す際のチェックポイントをまとめていきます
先に信頼性/手数料形態を大手4社で比較した結論は
大手4社なら
「M&Aキャピタルパートナーズ」
がオススメです
0.オマケ:仲介会社を探す前に
①自らの方針を決めないまま探さない
まず売却の方針(Why/What)を決めましょう
いつでも立ち返れるよう紙に書くのがオススメ
Why:会社を売却する目的は何か
ー従業員を守る/取引先を守る/金銭…等
ー複数あれども優先順位付けが重要
What:具体的にどんな状態を得たいか
ー可能な限り定量的に
ー時期感も想定
②無料&公平な相談先へ
探し始める前に無料で相談しましょう
ただしポジショントークが入ってしまう恐れがあるので公平な相談先を活用しましょう
具体的には
「各都道府県の事業承継・引継ぎ支援センター」
がオススメ
複雑なスキームには対応できないケースもあるので
まずは無料での初期相談先として有用かと
③安易に相談しない
安易に多数の人に相談するのは避けましょう
特にNDA(秘密保持契約)の無い相手とは危険です
売却を検討している事が従業員/取引先に漏れるのは
大きなリスクがあるためです
まずは②の
各都道府県の事業承継・引継ぎ支援センター
又は仲介会社に相談するにしても
↓の信頼性 のチェック観点を確認し
1社に絞り相談するのが良いかと
はじめの相談先として個人的なオススメは
「M&Aキャピタルパートナーズ」
です
下記信頼性チェック観点を満たしていると確認したためです
※訴訟ゼロ は↓2022年時点記事より
1.M&A仲介会社の信頼性
①中小企業庁登録データベース 登録情報
上記に登録してある業者から選定しましょう
諸情報を調べるのにも適しています
↓参考:問題を起こして取り消された「M&A DX」
②M&A支援機関協会 加入状況
協会独自の自主規制ルールもあるので
未加入業者よりもリスク低です
③訴訟等のトラブル履歴
調べられる範囲で調べましょう
大手でもいくつかあります
例:日本M&Aセンターが仲介したディール
https://www.asahi.com/sp/articles/ASSB43R4NSB4ULFA001M.html
また仲介会社を絞り込めてきたら
担当者に確認するのも良いかと
ーいつどんな訴訟があってその顛末は?
ー過去クレームはあったか?
誤魔化したり明確に答えない業者は信用に欠けます
④上場企業か否か
月並みですが何かあった時に世間の目があるので
比較的きちんと対応するでしょう
↓2025/2/2時点上場企業一覧
東証プライム
株式会社日本M&Aセンターホールディングス(証券コード2127)
株式会社ストライク(証券コード6196)
M&Aキャピタルパートナーズ株式会社(証券コード6080)
株式会社M&A総研ホールディングス(証券コード9552)
東証グロース
名証メイン市場上場
名南M&A株式会社(証券コード7076)
2.M&A仲介会社の手数料形態(&大手4社を比較)
チェックポイントは大きく6つです
①最低手数料
当然無しがベターですが
プライム上場4社全て設定しています
この設定から各社の扱う規模感がおおよそ見えます
例:東証プライム4社では…
(税抜/投稿時点/登録支援機関データベースより)
⭕️M&Aセンター:2000万円
⭕️ストライク:2000万円
🔺M&Aキャピタルパートナーズ:2500万円
🔺M&A総研:2500万円
②報酬基準額
株価レーマン方式の他
オーナー受取額レーマン方式
移動総資産レーマン方式 等があり
株価レーマン方式が最もリーズナブルです
(各方式の詳細は別記事にしようと思います)
各社とも額に応じて1-5%という方式は概ね同じため
基準額を何にするか?が最も手数料を左右します
なお売る立場の場合でも
買い手側の手数料率を気にした方が良いです
↓
買い手側に予算がある事をイメージしてください
手数料が高くなるなら
買い手からすると買取額を抑える力学が出てきますね
↓
そうなると売り手側は損します
下図はM&AキャピタルパートナーズHPより

例:東証プライム4社では…
(投稿時点/登録支援機関データベースより)
❌M&Aセンター:売/買とも移動総資産レーマン
🔺ストライク:売:オーナー受取額レーマン/買:移動総資産レーマン
⭕️M&Aキャピタルパートナーズ:売・買とも株価レーマン
🔺M&A総研:売:株価レーマン/買:移動総資産レーマン
③着手金
当然無しが良いです
ここは妥協する必要があまり無いかと
例:東証プライム4社では…
(投稿時点/登録支援機関データベースより)
❌M&Aセンター:有(100万円〜500万円)かつ成功報酬に含まない
⭕️ストライク:無し
⭕️M&Aキャピタルパートナーズ:無し
⭕️M&A総研:無し
④中間報酬
無しがベターですが売買の基本合意締結時に
発生する所も割とあります
その中でも成功報酬に充当するパターンと
そうでないパターンがあるので注意が必要かと
例:東証プライム4社では…
(投稿時点/登録支援機関データベースより)
⭕️M&Aセンター:無し
❌ストライク:有(100-300万円)かつ成功報酬に含まない
🔺M&Aキャピタルパートナーズ:有(成功報酬の10%)ただし成功報酬に充当
⭕️M&A総研:無し
⑤月額報酬
ずるずると発生してしまうフィーなので
迷う事なく無しの業者を選びましょう
例:東証プライム4社では…
(投稿時点/登録支援機関データベースより)
⭕️M&Aセンター:無し
⭕️ストライク:無し
⭕️M&Aキャピタルパートナーズ:無し
⭕️M&A総研:無し
⑥成功報酬発生タイミング
必ず「成約時」に発生する業者を選びましょう
クロージング段階で発生してしまう業者もあり
最後の最後に成約成らずのリスクが大きすぎます
例:東証プライム4社では…
(投稿時点/各社HPより)
⭕️M&Aセンター:成約時
⭕️ストライク:成約時
⭕️M&Aキャピタルパートナーズ:成約時
⭕️M&A総研:成約時