絶対に思い出す2024年
2024年に鑑賞したものを思い出そうの前編です。
人生で初めてお笑いを観に行った日。真空ジェシカと金属バットを手当てに現場へ向かったが、デルマパンゲに心を持って行かれながら帰宅した。吉本が他事務所の芸人をライブに呼ばない宣言(?)をしていた数日後のライブだったので、他事務所芸人川北が大暴れしていたことがとても印象に残っている。運がいいことに席が1番前だったので少し足を伸ばしリラックスしながら楽しんだ。
先程のデルマパンゲと金属バットと真空ジェシカの数時間後に少し離れたところで始まったライブ。実はチケットを先に購入していたのはこっちのライブで、初めて見るお笑いのチケットの安さに驚いた事を覚えている。今までアイドルのライブしか行ったことがなく、チケット=10000円前後という感覚が身についており、チケット代2000円の請求がきた時に思わず二度見してしまった。またアイドルのチケットとは異なり、意味のわからない手数料も取られない事にも震えた。これも金属バットと真空ジェシカを目当てに向かったが、黒帯のことがとっても好きになって帰って た。立ち見席だったが、小さなキャパだったので全体を見渡せてラッキーだった。
私の中で人生で観に行きたい公演TOP3に歌舞伎がランクインしている。ちなみに残りの2つは宝塚歌劇団の雪組公演と能楽だ。大学で日本の伝統文化を学ぶ講義を受けており、授業の一環で能楽師の方のお話を聴ける機会があった。講義後その方から「今は能楽の公演は何もやっていないから代わりに歌舞伎のチケットあげるよ〜〜」とのことだったので歌舞伎のチケットをありがたく頂戴した。というようなラッキーな出来事があり、私は大阪松竹座へと向い念願の歌舞伎鑑賞を行う運びとなった。ちなみに、天皇陛下や総理大臣などのVIPが観覧される際の座席は「2階席最前列中央」だそうだ。
あの事務所所属のアイドルの公演チケットはとんでもなく恐ろしい倍率であり幾度もなく、チケット争奪に負け続けてきた私だが、今年の公演はなんとお席が御用意された。やっとだ、やっとSixTONESのライブに行くことが出来る。噂に聞いていた40分越えの激長MCや高校生の頃から聴いていた楽曲を生で楽しむことができるのだ。気持ちが昂り、しっかりとした生活を送るために健康と運動に気遣いながら全力でライブの日まで過ごした。そして迎えたライブ当日、例のごとく早歩きで京セラドームへ向かいあっという間にチケット引換口に到着した。あの事務所のライブチケットは当日まで座席が分からない仕組みになっており、まったく気が抜けない。結果はスタンド下段で、まあまあ良い席。SixTONESのライブは本当に最高だった、上手く言えないけど初めてバンドのライブへ行ったあの時の感情の昂りと少し似ている気がした。
2023年のM1はサークルの友達と鑑賞し、それがすこぶる楽しくその余韻が抜けずツアーの大阪公演に応募した。会場に入ると舞台中央にサンパチマイクがあった。良い感じに照明に照らされており、これから漫才を見るぞという気持ちが溢れた。1組目がいよいよ始まるぞという雰囲氣の中ハロー張りネズミのテーマが流れ、会場がザワザワしたのを覚えている。1組目が令和ロマンだったからだ。出囃子で漫才師を理解出来ることは、なんだか強者感がありとっても良いなと感じた。私は真空ジェシカの出囃子のMidori「ゆきこさん」が好きで、実は聴ける事を楽しみにしていたのだが彼らがまともに出て来るはずがなく、次の出演者であるマユリカの出囃子をアカペラで歌いマユリカが出て来るというおもろカオスが5回続いた。ゆきこさんは結局聴けなかったが、生でお笑いを観に行く意味を味わえた気がする。来年も行きたい。ありがとう〜!
ヨネダ2000とフースーヤとランジャタイのライブ。3組とも好きなので、ライブ予告を見かけた日に絶対行こうと予定を空けた。私は大きな声で意味のわからない事を言っている漫才が大好きだ、特に愛さんは魅力的。ランジャタイの漫才の終わり方が印象的で、観客に決して寄り添うことのない奇怪な漫才に感動している時に急にスパッと終わり、舞台裏にはけていった。ランジャタイの漫才は全然理解できないけど、だけど理解したくて必死について行くと急に突き放された。あの数秒が癖になりそうなぐらい良かった。漫才の他にうどんを大食いすること企画があり、田中ショータイムさんが愛さんと誠さんに紳士な対応をしていて、田中ショータイムさんがガチ恋勢を多く抱えている理由がよく分かった。
日本最古のライブハウスが実は京都の下京区にある。築100年を超える木造の蔵を改造し50年の間営業を続けているのは老舗ライブハウス「磔磔」。ライブハウス好きなら一度は行ってみたい憧れのハコの一つである。記念すべく初磔磔は靖子ちゃんのライブ。道に迷いながら会場へ向かっていた時に、ヘッドドレスを付けかわいいピンクの洋服に身を包み1人行動をしている女の子がたくさんいたので、その子たちの波に乗って歩き進めると磔磔に到着した。会場に到着して驚いたのは、年齢層の幅が広すぎること。制服で来ている学生もいれば、ヘッドドレスを付けている女の子もいれば、大森靖子はいいぞと大きくプリントされたピンクの服を着ているアツい男性もいれば、仕事帰りのサラリーマンもいれば、主婦もいた。みんな同じ音楽を求めて救われて愛しているのだと考えると、ぬいぐるみみたいに愛おしく感じた。磔磔で驚いたところは、キャパが200人なことでもなく、演者が後ろから登場したことでもなく、ドリンクチケットでウェルチがあったところ。やっぱりウェルチは美味しいね。