痛みは国民だけだった改革
小泉改革は「官民一体」を謳い、痛みを伴う改革を言っていましたが、小泉人気に反して民しか痛みがない改革という評判も多くありましたが、批判はすれど明確に小泉内閣や竹中平蔵を批判、非難するマスコミは少なく、ポーズだけという評価もされていた、と記憶してるかと思います。
その為、官僚が痛みを押し付ける改革だとか政治家が擦り傷で痛いとないてるだけの改革と言う人もいないわけでは無かった時代です。
小泉内閣誕生前にはITバブルも弾けていたのはあるのですが、これだって竹中平蔵を持ち上げ続けたマスコミが起こした要素は強くあると思いますし、その後のアウトソーシング煽りや、コストカットの自動化推奨などの実際を知らない虚業としての経営コンサルタントの跳梁跋扈を許して言ったと言う面も否定はできません。
加えて、人の良い町の企業家さんは共産党系の経営指導者や会計専門家等を名乗る人達(本当に共産党に接点があったかも不明な人達)による脱税指南や、赤字を装っての補助金確保などに走らされて結局潰れるなんて言うのも見聞きはした訳ですが、この手の場合は被雇用者の給料を普通に払う事でなどの言葉巧みな誘導で経営者は苦しくなっても給与を払い、社員は組合的なモノにお金を入れるとか、ノンバンク系の民間会社の投資などに入れる等を行なって結局そう言ったものが潰れて散財をするなどがあったりもした時期です。
そう言った投資に関しては、民間の資産防衛として紹介してた記事は朝日や毎日などにもありましたし、テレビはワイドショーでも盛んに投資や株を進めていたなんて言う感じの時期ですね。
簡易な投資の類もここから広まっていったなんて言う感じですし、女性が簡易さから手を出していくなんてなって多数化した様にも思います。
投資に関しても、金融緩和などの言葉で行われたと思いますが、小泉/竹中改革はこう言うアメリカ的な個人の自己責任による生活の維持向上管理みたいな面もあり、失敗してもそれは本人の努力不足みたいになってた空気感がありました。
それをネオリベ云々と批判する人達も多かったのですが創作や表現に関わる人達にはある種の実力主義の復権にも思えた部分はあります。
ただ報酬は低く抑えようと言う傾向は強く社内で全て行う様なところは外注にすれば安く済む、雇用の継続は不要、また特に過去に自分は左翼で先進の思想を学んだと言う自認がある人は(実際には左翼活動なんて軽くやってた程度であっても)、僕が考えた最強の効率化!なんて言うのを竹中平蔵の受け売りで給料下げて仕事を増やすと言うやり甲斐搾取を平然と行い言うなれば『労働者を虐げて搾取する』と言うことをやっていました。
左翼とまるで真逆ですね。
これらは初期にはクラッシャー上司となり、次に過剰労働部門と呼ばれ、次に過労死労働と言われて最終的にはブラック企業へと進化したなんて言う状況と言えるでしょう。
クラッシャー上司は今も問題ではあるようでこう言ったページもありますね。
こう言った高圧的な存在は、世代間のカルチャーギャップや感情論も言われていますが、世代全部がそうであると言うわけではないことを考えると知性の差や共感性の問題、または自分の過去を顧みないことによるなどが大きな理由かもしれません。
パワハラという言葉が一般化してパワハラ上司が普通に言われる様になると定義が曖昧なマスコミによる短縮言葉のパワハラという軽さから適切に指導する厳しい上司も消えていくことになって仕事の無秩序化や、不安定化も呼んだなんて言う面も言われておりちゃんとパワーハラスメント=虐待や迫害あるいはそれに準ずる意味と言う本来の意味で伝えないとダメかと思うのですね。
今は不快感を与えたとか、嫌がらせやいじめ全般みたいに一種の誤訳になって広まっていますから指導されて不快感を感じた!パワハラだ!なんて言う安直さもできてしまってます。
こう言った事象は、痛みを伴う改革や官民一体と言いつつ苦しいのも痛いのも民間だけと言う状況があると言う現実が後押しした面もありますし実際に政治家や官僚は痛くも痒くも無かったなんて言う面もありますが、小泉改革や純ちゃん人気にあやかって馬鹿騒ぎしたマスコミの責任も強くあると思いますし、浮かれた状況をさらに強くしようとしていた今話題のテレビ局の問題も無いわけじゃあなかったのはあると思います。
バラエテイの王者であった時代を取り戻したいのは有ったでしょうし、他局にドラマで負けてトレンディドラマと言うジャンルも衰退した時期、911だのあったら軽い気持ちで暮らすは難しい訳ですが、それでも流行りの何某は売りたい商材であったわけですね。
ところが、メキシコ湾原油流出事故だの、サブプライムローン破綻によるリーマンショックだの無視できない問題が起こり未曾有の世界経済危機の中でもメディアは自分達が無傷だから政権交代音頭を取っていた訳で、この時に結構な数の女性の投資家が大きな損を出したとも聞き及びます。
簡単な投資で大きく金を得られるなんて言う事から、気楽にやって世界動向を報道しないマスコミと劇場型政治と言われた小泉改革の威勢の良さに乗って破綻もしくは破産した的な感じですけれど、円安誘導した時に取り戻せた様な気もしないでも無いです。
後に民主党政権下でも苦労したはずですが、安倍晋三の所為とか自民党がってなるような、特に政治的理由や論理的な面がない場合は痛みを伴う改革時に痛みを無視して目先の快楽に走った人が世界の揺り戻しにやられた八つ当たり、だったのかもしれませんが、男女変わらず居たはずですが女性が目立ったのはやはりオシャレコマーシャルによる気軽な参加から、実際には気を抜けないモノだったのにそこを気づかせない様にしたマスコミの影響をもろに受けていた層だったのでは無いか?なんて思います。
投資関係のCMも規制緩和されましたしね、小泉内閣時代には。
その後、東日本大震災を経て、第二次安倍内閣ですが、正常化作業に時間を費やした8年弱と言う風に見るとマスコミが蛇蝎の如く嫌ったのは、規制緩和での甘い汁が消えそうだったからかな?なんて思ってしまいますが。
その面で見ると石破茂を激推ししていたのは、そう言う甘い汁を復活させやすい操りやすい政治家と知って推していたのかもしれません。
自ら女を所望したなんて言うゴシップもあった人ですから、ハニートラップというか上納ってのを受けてた可能性も言われ出すかもしれませんね。
タイトル画像はメイプル楓さんから
石破茂の後は小泉進次郎が総理とか聞いてますし、小泉改革をおさらしておいた方が良いかもしれないですね。