うっかり堕ちる人
いろんな堕ち方ありますが、思わぬ大金が手に入りそしてそれが今まで苦労していた事を馬鹿らしく感じて堕ちる人、多いと思います。
福祉事業に関わらず、どんな事でもお金を得るのは大変。
そのお金がひょんな事から手に入り仕事しないでも良いような、そして自分の責任(社会的にも仕事的にも道義的にも)を果たす事を忘れるような堕ち方はしたくありませんね。
仕事の成果がお金になる理由。
単純にお金を払う人に対して価値を提供したからですね。
価値を提供すると言う事は、支払う側がそれによって満足を得ること。
これはたとえ音楽であっても絵画であっても、また様々なサービスで有っても同じ事です。
相手に満足を与えられなければお金を払う事を惜しむという心情になりますし、払う価格が釣り合わないと感じる事も多いでしょう。
現に、いま新聞の売上が落ちています。
これは新聞に対して「お金を払う価値がない」と感じている人が増えている事の証でもありますし、普通に人が求める情報と言う物を提供できてない事になります。
勿論、テレビもスポンサー売上が落ちているのは価値がないと判断されてしまっているからですね。
価値を生み出す事が、お金になると言う事であってそのモノに価値がある訳ではないのですね。
安かろう悪かろうを忘れずに
この言葉は、安いものはそれだけ手を加えておらず、質、素材が悪いと言う事を言っています。
いまは安ければ安いほど良いと考える人も多いですしコスト削減を錦の御旗にする経営陣も多いです。
ですが、その結果いまの日本のモノ作りはおろかサービス、エンターテインメント、クリエイティブ、アート等々様々なものの質はどうなったでしょうか?
だいぶ低くなったと思って良いと思います。
お笑いもその場の一過性のモノで済ませようとしてしまいますから、サークルの宴会芸の粋を出ない人も結構多い、つまり長続きする新人が生まれないと言う悩みはお笑い業界でも多く言われているようです。
大御所と言う人達ほどその事を危惧していると思います。
日本のお笑いは、ますます安く作れて簡単に変えの効くモノになりかわってしまっていますし、アイドルや俳優などの所謂芸能自体が安く使い潰して間で金を抜く人達だけが儲けているなんて話が普通に愚痴として聞こえるレベルだとか。
この様な状況で良い物ができるとは思えません。
適正価格というもの
経営する側や買い取って売るだけの側ならコストが安ければ安いほど利益がでますから、それを求めます。
しかし、例えば食材なんかはどうでしょう?
やすくするために色々と合理化をして結果何が起こったか?
アメリカの畑等の旱魃や水不足等は農薬の多用が原因と言う話もありますし、遺伝子操作野菜専用の農薬や肥料による土の劣化等も言われています。
では映画などはどうでしょう?
勢いの有るのはインドでしょうか?メジャーな映画どころはどうでしょう?
ハリウッドがゴジラをシリーズ化して作っていますが、過去作のオマージュというかリブート的な面が強いですね。
新しくコストをかけてつくるより良いのかもしれません。
ただ、他の部分にお金をかけているので、面白い娯楽として成功していると言う状況かもしれません。
では日本の映画は?
いまお金や手間をかけて作っているのはどれだけあるでしょう?
本来報酬をもらうべき人達が貧乏に
アニメなんかもそうだし、特撮もそうです。
福祉も、飲食も、農業も工業も、実際に手を動かし、アイデアを出し作り上げている人達は、お金をもってきましたよ、引き出しましたよ、と言う人達が手数料で多く持っていってしまう事から苦労する等があります。
飲食では経営者や出資者なんかがそうなるでしょうか?
経営者はまだまともかもしれませんが出資者はものすごく増えて金が帰って来ないと起こる人が多いです。
勿論、そのために出資するのですがそもそも金を出すと言う事はその事業ないし活動等を応援する意味、支援する意味があってこそですね。
スポンサーはいわばパトロンでもあるべきなんですが、いまは金を出す人とそれと組んでいる人は「コンサルタント」等を名乗り自分らの利益のみを追求します。
故にもとめている物が違い、現場や実際にそれを行う人との対立や乖離が増えていくのですね。
金を出す人にしてみればそれで大儲けさせろ、でしょうが目標や意義、理想はあったはずでしてそこに出資されてるはずと言う了解でやっているのですからそこを無視するコンサルタントになってしまうと、お互いの別れが来る訳です。
金が無い時に突然大金を得ると…
様々な要因があって、お金が無いってのはそれこそ一部の金持ち階級以外にはみな理解できる事と思います。
コンサルを名乗る人が実際には金儲けに利用しようとしてたなんて事例はくさるほど聞いたコンサルタント業を正しくやっている人も多いと思いますが、それらがあってある日突然、後腐れなく使える金が大量に手に入ったら。
たとえそれが100万程度でもそれは今まで苦労してた人には大金です。
月ごとに入るお金が50万だったとしても、それは嬉しいでしょう。
そこから本道をそれてしまう人も多いのです。
いままでの苦労がバカバカしくなってしまうのですね。
勿論、この精神の流れにはコンサルタント業の影響は皆無(でもないか…)ですが、金が入れば苦労しないで済むし、苦労しないでも大丈夫なら苦労をしない方に流れるのが大方の人間です。
それによって、金を得る事だけが必要になってしまいます。
ここで、問題はコンサルタント業をちゃんとやってる人のように大局を見据えて考えられない事ですね。
いま入る金をどれだけ増やすか、わずかな額でも取れるものは取れとなってしまいます。
いわば、守銭奴になってしまうのですね。
うっかり落ちる人って…
突然、同業の人が金儲けだけでなんも言わなくなったやらなくなった…。
あるいは、いまはコロナですがこの影響で仕事が中止になっても言ってたんだから金寄越せ!とか言い出す。
この様な背景には例えば持続化給付金や自粛での保障でのお金が簡単に手に入った事も影響しています。
勿論、持続化給付金や自粛の保障等は永遠に続くものではありません。
いつかは途切れるモノですが、それを理解できなくなってしまってコロナが長引く事での思考停止なんかもあるでしょう。
またコロナが無い時でも突然、何かで大金が入ったら。
汲々として業務を行なっていた自分がバカに見えてくるのでしょうね。
真面目に稼がないでも良いって事になって何かに備える事もなくまた何かが起こると考える事もなく目先の金を溜めておく事に終始してしまいます。
そして、自分の本業をおろそかにして行ってしまいます。
自分は金を出さず、他者に金をださせて利益だけは欲しい。
または、金も出さない働かない、動かない、なんもしないけど、利益だけは分けろ、などなど。
この様な状態で収支を+に、黒字になんてことをしていれば段々と愛想を尽かされて人は離れていくと思います。
うっかり金の魔力というか楽な方の魔力に堕ちた人は、この思想がもともとあったかもしれません。
少しでも効果を出す為に人にお願いする事が多く予算が割けないなんて言っていた人はその時点でうっかりと堕落へと落ちていた、なんて言えるのかもしれません。
いまの日本の財務省官僚なんかもそれに近いかも、ですね。
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