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バイク好きから考えるSDGs

SDGsといえば、持続可能社会だの環境だの差別撤廃だのといろいろいわれていますが、実際の理念からは程遠い事を言ってる人も多いように感じる気がします。
よく見りゃ要は「みんなで幸せになろうよby後藤隊長」的な感じのことが要はSDGsなんじゃないのかい?みたいに思うのですよね。
 
で、まあおっさんはバイク好きです。
ダイビングや釣りなんかも好きだし好きなものだらけの変態といわれる事もあります事も。
そういう目線でみると、いろいろと今の状況ってどこもSDGsなんかやってないし判ってないのではないのかい?と叫びたくなる時もあるのですよ!

旧車を大事にできないのはおかしい

私のバイクは、ZZR1100をベースにしたカスタムバイクです。
もうすぐ四半世紀になろうかってので、あちこち絶版部品があって改造に改造を重ねる始末ですが、そうでもしないと廃車するしかない。
古い部品を作る、またはそれの代替できるものがちゃんと手に入ると言う事がなかなかできない現代社会に置きましては、古いバイクや車は廃車して新しいのにするのが環境に優しい的にいわれてしまうのもまた事実。

でも、古い物を好きで手放したく無い人だって多いのですし、改造して維持してる人も多い。
特にディーゼル系は排気系を改造してまでも維持してる人がいるし、そのために税金が多少高くても我慢してる人も多い。
なのに、古いものに税金を高くすることで否応なく買い替えさせようとする行政のやり方は、そもそもが再生可能社会なのかい?環境に優しいのかい?てな気になるのですよね。

旧車を維持する為に行う事

まずは、エンジンの調子を保ちますよね。
キャブレター車は、排気ガスの問題などをいわれますが、これだって消耗品や交換部品を適正かつ適切に変えていけば問題は改善できます。
排気ガスだってマフラーなど配管関係を改造していけば、普通に今の基準に追いつく事もできます。
給排気系を見直すことでの近代化ってのだって出来なくはないですし、部品の劣化による環境負荷を考えれば当然ですね。

また、燃費の問題に対しての改善策だって必要な事になるわけですよ。
ガソリンスタンドが減っている等の事も考えたらそれこそ大事なのは燃料の消費を如何に抑えるか、というときがあります。
昔の様にガソリンスタンドまでは持つ、みたいな考えでいけるかどうか怪しいご時世では、ガソリンスタンドが見つかるまであるいは有るところまで低燃費走行が可能等を考える必要があるてな面もあります。

場合によっては吸気をキャブからインジェクションに改造してでも、対応する事を考えていく必要は、やはりあるのですよね。

しかし、旧車は廃棄するような行政の姿勢がネックとなる。

四輪車の場合にはまず、税金ですね。
この税金が、その車の性能や状況、環境負荷を与えているかどうかの実際に関係なくバカ高くなります。
環境を守るため!なんて言う美辞麗句でそれを施行されてしまいましたが、しかしよくよく考えてみれば一律に決めるのもおかしい。
ちゃんと整備をしてる物としてない物では環境に与える影響も違うし、汚染物質をどれだけ出しているかどうかなどの問題も考えていけば、古い車などは、汚染物質排出状況で税金を決める位はしても良いのでは?と思います。

また、旧車(四輪も二輪も)に関しては部品の入手困難や新しい部品の装着の可不可などあります。
例えばさっき書いたキャブからインジェクションへの換装はできない。
というかするなら構造変更など色々手続きあるし物によっては新車登録的な事も必要似なる場合もある(かもしれない)との事。
その際、少しでも新車と違えばオチます、みたいな。
なので、なかなか近代化しつくす事はむずかしいのですよね。

なのに、一律古い車はこうだー!ガソリン車はこうしろああしろなんていわれだすと、じゃあ対応するから許可しろよ!としか言えない。
でも許可体制なんてできてないのだから、普通に諦めろくらいになってしまう。
それでも執念とこだわりで維持する人は居ない訳ではないですが、それだけ新しい車やバイクを手に入れるには厳しい状況を作っているのですよね。
それで新車でないと不利だよーん!ってされても困るのですよ。

新型を買うのがほんとうに環境に良いの?

新型の車両や機械などは確かに環境負荷ってのを考えているのでしょうけれど、その開発にかかった費用やエネルギー、実験までの素材、材料等の使用量なんてのを考えたら旧車を維持する方が安いのかもと思う事の方が多いです。
実際、フォルクスワーゲンだったかのクリーンディーゼルは数値偽装までバレたことがありますから、現実には環境負荷のかからない工業製品はないのではないか、と思う方が正しい事の様にも感じますし。
EVに関しても、バッテリーの寿命や劣化などを考えると交換の比率次第では現行ガソリン車より環境負荷は大きいかもしれません。

新型車購入と旧車維持

新型車が300万とした場合に、旧車維持なら購入費はゼロですね。
税金は毎年払いますし、燃料や消耗品の交換は普通にどちらも交換するので、そこはあまり見られないところですね。

おそらく、旧車維持は毎年数十万の整備費を懸けている人は多いかもしれません。
新車を買ったほうが安いのじゃないか、と言う話になりますけど、新車購入時にかかる費用や税金等は新車購入の方が当然高い。
転じて、せいぜい消耗品価格+消費税な旧車維持はそれほどかからない。
また、新車は一台作る時にかかる材料やエネルギー等を考えると古い車やバイクの維持の部品などはそれほどの物ではないのですよね。

もちろん、ヘッドライトの近代化やブレーキ強化など現代の状況に合わせた仕様への換装などもあるでしょうが、使える物があるならばそんな苦労はしないのです。

再生材料使ってる?

もっとも気になるのは、環境負荷の少ないとされるエコカーやEV、またエコ系機械などはその素材は再生材料か新たに掘り出した(もしくは精製した)材料か?でだいぶ違うと思います。
エンジン、モーター、バッテリー、ボディ、インテリアなどなどはどこまで再生材料を使っているかによって、環境に負荷を懸けているのかいないのかが別れますし、植物性プラスチックだのなんだのを利用してるのかい?なども判断しないと、本当に環境に優しいと言う事にはならないと思うのです。

実際に、その一台を作るために鉄だのアルミだのなんだのを新しく作っているならやはり環境負荷は大です。
もしリサイクルアルミや鉄、再生プラスチック素材を使っているなら環境の負荷は少ないでしょうね。
エネルギーだって原料から精製する寄り少なくすみます。

でも実際には高級感や高級車などの価値を出すためにそこまではやってないですよね。
ダッシュボードだドア部品だにつかてもボディだのなんだのは新規素材です、では無意味ですし。

ならば部品の交換などでエネルギー消費や材料の節約のできる旧車維持だって同じくらいエコなんじゃないですかねえ?と思うのですよ。

もちっと自然素材でも良いかもしれない。

昔、ディスカバリーチャンネルの番組でイギリスでベニアというか合板で作るスポーツカーなんてのを見たことありますが(エコ関係で)、木材であることから燃やしても環境負荷は少ない、軽いので樹脂製ボディと変わらないなんてのがありました。
木製なので火災や耐久性を心配されますがイギリスですからね。
モスキートで既に経験済みって面があると思うのですね。

廃棄に関しても、燃やせば良いという話になるんですけど、塗料の問題がでてくることになるんですが、これも確か大豆由来の水性塗料でやっているとか。
ならば燃やしても環境への影響は無いに等しいとなる訳ですよね。
エコ関係の話では木材など植物燃料や素材は大気中の炭素を蓄えるのでプラスマイナスゼロだそうです。

で、この後話はきかないので、結局量販には至ってないのかもしれませんが、この木材などの自然素材をもっと大量に使った大衆車なら脱炭素って面では畑などを増やす事で行けるのではないか?なんてなりますよね。
剛性や安全性に不安がてのもフレームが金属などなら安心ですし、防水、耐水、防火って面を気をつければ良いのですから。
この様な自然素材を利用するなら、地域における畑や森林などを整備する事業もできると思うのですけれどね。

とは言っても旧車関係でも問題はないわけではない

旧車が愛車なので旧車に有利な事ばかり言っているといわれかねませんけれど、もちろん環境負荷の問題だって理解しています。

ただ、旧車を維持するまたそれを普通に維持しやすい費用にするとなると問題はもっと別にあると思っています。
例えば、古い暴走族の車やバイクをいい年になって作り出す旧車會的な暴走おじさん・おばさんの存在ですよね。
彼ら彼女らは、環境は考えないしルール無用な面をそのバイクや車に乗っている時にはやります。

まあ、イキリヲタみたいなもんですけれど、実際には整備不良すれすれだったり、音を出すために廃ガスがひどかったりはあります。
これなら2stの方がマシじゃないの?なんてことになるようなのも見る事は多いですよね。
その様な存在が目立ってしまえば旧車=環境破壊のイメージも強くなります。
また騒音の問題は、見ている人から嫌悪感を買うことになりますので、古いバイクは好きと言うだけで偏見の目で見られてしまうことも増えていくでしょう。

これらは実のところ70年代から80年代の暴走族最盛期にあった事例とも言えまして、環境の問題や負荷コスト、またその他の汚染問題など以前にイメージによる旧車排斥は起こらないとも言えない状況でもあります。
昔の3無い運動なんて覚えている人は、危機感を持ったほうが良いかもしれません。
このイメージの悪化を避ける方がまず喫緊の課題でも有ったりするのですよねえ。

本当は最大の敵は税金徴収したい人達かもしれない。

旧車を維持するってことは、もう一つに自動車税や重量税、そして購入時の消費税が入らないってのがあるのかもしれない、と邪推してる面はあります。
税金が入らないとPBが悪くなる!!っていう意識でとにかく税収をアップさせたい、支出を避けたいってのはどうも財務省には強いらしく、そういう緊縮財政の考えは政治家にも多く浸透しているわけですからね。
現在の政権(岸田内閣)も新自由主義的な緊縮財政論が抜けてない様ですし、新しい資本主義なんて言いつつ、何も提案できていません。

で、とにかく私出が増えて税収がってことしか考えてないのでしょうが、税金を収める量が増えてしまって事由に使えるお金が大衆に無いのが問題なのですよね。

たとえば旧車所持者、愛好者に対して自動車税を高くすることで税収アップそこからの負担増で新車買い換えに!なんて事をするより自動車税や重量税などを少し下げて、普段遣いのエコカーを買いやすくするなどを考えた方がよほど国民はお金を使うし、税金を気にしなくなる事にもなります。
もちろん、収入のUPは必要ですが企業だって業績を上げていけば給与の水準UPをさせやすくだってあるでしょう。
様々な部品の交換や新規格対応の改造パーツ、またキャブからインジェクションへの交換の様な改造も、しやすくすることでお金を使うファンやマニアって多いものです。

実際、様々な問題に対して対策が少ないだの解決策がでてこないってのは思慮不足なだけ、新しい事への挑戦をしないだけ、古い事に固執して新しい考えを出せない行政の上の方の問題なだけ、と言う気がしないでもないです。

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