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【最終100位】「メンヘラサザン」構築解説【革命×自壊コン】

こんにちは。地獄の方が住みやすいと申します。
今回は私がヴァルカンアンチャンスカップにて瞬間最高10位、レート1695まで上げ最終レジェンドに到達した「メンヘラサザン」の発案から現在の構築に至るまでの経緯、そして構築と動きの解説を簡単にお話しします。


第1段階(クロニクル以前)

自軍を2体破壊する学校男、破壊時にシールドを回収するミラクのエスケープ能力を使った自壊コントロールに革命を合わせたコンボ。

それに目をつけたのがこの頃です。
自壊+エスケープ+革命の組み合わせは紙の頃も使われていましたが、エスケープ能力を持つクリーチャー、自壊効果を持つ有用なカードはデュエプレにはほとんどありませんでした。

ゆえに、紙のデッキを再現することは不可能でした。
それでもありあわせで似た構築ができないかとリストを考えました。

知り合いからの助言もあり、リストを煮詰めた結果の第1段階がこの形。
ミラダンテと軽減を共有できるサザンに着目し、それを軸に組みました。

盤面を砕きシールドを削る、自傷行為によってアドを稼ぐサザン。
「メンヘラサザン」の完成です。

残念なことに、このリストはあまり強くはありませんでした。
あえて点数をつけるなら42点。
コンセプトはまとまっていますが、他を圧倒するパワーは感じません。

エスケープの苦手なマイナス除去が厳しく、黒系が不利でした。
対ビート性能は多少ありますが、それは白単でも同じこと。

このデッキにおける最大の課題は「黒を入れる意味」かつ「白単サザンとの差別化」に終始しています。

エスケープ持ちが4枚しかなく、面を並べるのが強いサザンに面を減らす自壊カードを黒を混ぜてまで入れる意味。NDではそれが薄かったのです。


第2段階(クロニクル後)

上記したリストを考えた後迎えた新弾。なにか使えるカードがあるだろうかと探していると、なんと新規の自壊カードが。

最後の1ピース

邪魂創世(1体破壊3ドロー)は4コストなのが微妙だったものの、こちらは1軽い3コスト。加えて破壊数に指定がなく、7体いれば7体破壊してもいい仕様でした。

展開&自壊で手札の消費が激しかったために、リソースの補充ができないまま除去を食らうと負けてしまうのが課題だったところに破壊+ドローのできる新規。

これならと思ってリストを組み直し、新たなリストが完成。

これがAD版です。

そしてこちらがND版。


新弾が来て、邪魂転生の収録以外でこのデッキにとって「追い風」となった出来事が2つあります。

1つがミラミスを搭載したデッキの増加。
デッキから高コストを踏み倒す動きは、キクチやカレイコで封じることが可能です。
また、それに繋ぐためのマナ加速もメタの対象でした。

こうしてキクチの採用、という「黒を入れる意味」が新たに生まれたのです。

2つ目はゼロフェニの増加でした。
これまで黒系の除去コントロールはヘルボロフやワルボロフを採用した黒単が多く、同時に採用されている魔狼月下城の咆哮により、ミラクをマイナス除去で飛ばされてしまっていたのです。

除去に強いはずのミラクが簡単に破壊されるせいで、コントロール耐性が低いまま。
これではエスケープの強みが出せません。

しかし、マイナス除去を持たないゼロフェニックスが台頭してきたことで、ミラクのエスケープが有効に働くように。

これはミラクを基本採用していない、白単サザンとの差別化になりました。


フリーズが有効なメカオー対面には、ミラダンテを採用する白系のデッキならどの形でもある程度有利が取れていたことも影響したのでしょう。

まずはNDでランキング圏内へ。

そしてADでもランキング圏内に到達しました。

使っていて思ったのは、ADの方が雑多なデッキに勝ちやすいということ。

バイク、メカオーはもちろん、フレアエッグやホーガンキューブのようなガチャデッキやマナ加速を多用するブリザードに対しても、キクチカレイコとオリオティスで動きを止めながら戦えました。

ようやく新規カードのパワーがリュウセイホールに追いついてきて、全てのデッキにリュウセイホールが入っているような時代が終わってきたのも影響していると思います。


この時期に最終レジェンドまで届かなかったのは、シーズン後半に起きたニューゲイズの増加が関係していました。

当時のメンヘラサザンはロッキンスターで光以外の呪文を封殺することしかできず、アルカディアスパーク+DNAスパークを積んだ5Cニューゲイズにはどうしても不利をとってしまいました。

盾0にしてデスザロストの革命0を使って攻撃し、アルカディアスパーク1枚トリガーの場合だけケアする方が良いと考え路線変更しましたが、五分までは行かず不利のまま。

メンヘラサザンでは残念ながらレジェタッチ止まりでした。


第3段階(27弾発売後)

最新弾が発売されてから現在に至るまでの段階。
27弾には、メンヘラサザンにとって嬉しいカードが2種ありました。

0マナなのが偉い

1つがミラクルストップ。
これこそ探し求めていたカードです。

光以外の呪文を止めるカードは今までにもありましたが、呪文全てを止めるのはナンバーナインやアルファリオンのような大型クリーチャーしかできませんでした。

ホール呪文からドラヴィタを出して覚醒させる道もありましたが、タイムラグが致命的ゆえに汎用性はありませんでした。

そんな状態だったために、0マナで「ついでに」呪文を無効化できるこのカードの登場はまさに革命。盾スパークゲーに終止符を打てます。


歩く邪魂転生

もう一つがカワメタル。
自壊を代償にドローが可能な新カードです。

面を増やしながら自壊とドローが可能なカードで、複数破壊はできないものの、盤面0からでも2ドローできます。

こちらは盤面があまり並んでいない序盤の展開なら有用ですが、残念ながら一度面が埋まってしまうと複数破壊で面を空ける動きができないことが致命的でした。


これらのカードを検討して新たに考えた構築。
これが環境にマッチしたようで、想像以上の結果を出せました。

特にこの時期のADは、マナ侵略のサンマッドが新規収録されたために緑単のブリザードが大量に発生していました。

筆者自身も12&8連勝を経てブリザードでのレジェタッチをしており、上位者の構築公開に伴って加速度的にブリザードの使用者が増え続けていく状態でした。

ブリザード同型がぶつかる試合の多発する、何度目かの大ブリザード時代。
そんな背景があったからこそ、対ブリザードで強力なメタカードとして機能するキクチ師範代やカレイコを採用可能なこのデッキが結果を残しやすかったのです。

ツイート時点では13戦中12勝でしたが、ここから3勝1敗、17戦中15勝でレート1695まで到達しています。



最新のデッキリスト

現段階での最新のリストがこちら。
最後にツイートしたものから変更などはありません。

基本の構築は白単のサザンルネッサンスに黒のメタカードと自壊札を採用したもの。

前者で白のメタカードだけではカバーしきれない対面も見ることができ、後者で埋まりがちな盤面を空けつつエスケープを利用した盾回収を狙うことができます。


切札系のカードに2枚採用が多いのは、エスケープ能力での盾回収、ソルハバキのマナ回収によって触れるゾーンが他のデッキより多いことが理由の一つ。

加えてブロッカー中心なので試合を長期化させやすく、サザンルネッサンスと邪魂転生のWドローソースで山札をLOギリギリまで引けることも関係しています。


採用カード

今回は白単サザンが素体となったデッキのため、一部カードの解説を省略、短縮させていただきます。


このデッキの核となるカード。
破壊のかわりに各ターン一度だけランダムなシールドを回収する効果を持ち、自軍の破壊を代償に使うカードと相性が良いです。

また、ゼロフェニックスやレッドゾーンなど、焼却持ちや複数ブレイク可能な大型を単体で何度も止められます。

サザンの軽減対象である光の3コスト以下でもあり、場持ちの良さはそことも噛み合っています。


陰のMVPと言っていいくらいデッキの動きに貢献しているカード。
切札級のカードを枚数を散らして採用できるのもこのカードがあるおかげ。

このデッキは序盤に一度小型展開、中盤にドロソを使い、終盤に増えた手札で盤面を作り上げていくのが基本的な動きです。

ミラダンテやミラクルストップなど、詰めに必要なカードは終盤にのみ使うもので、序盤の展開では不要になります。

マナに置いた場合の回収手段がないと、採用枚数が少ないものは「邪魔なのに持っていなければならない」という状況になりがちです。


ソルハバキがあることで、そうした後半使うカードは全てマナに置いておき、手札に余裕ができた時に回収する、という動きが可能になるのです。

またソルハバキ自身が序盤の面展開に役立つため、序盤引いても後半引いても腐らない優秀なカードです。


ミラクと合わせることで、1ドローの付いた2マナのデーモンハンドという破格の性能に化けます。

その軽さゆえに相手が出してきた面倒なクリーチャーを処理しながら展開、というダブルアクションを取りやすいカードです。

呪文なのが優秀で、盤面が7つ全て埋まっている状態から1面空けることが可能。

パーフェクト龍解後のエバーローズや、使い終わったソルハバキなどに当てて面を空け、サザンやソルハバキなどドロソを使うための枠を用意します。

トリガーなのも地味に嬉しいです。ドキンダムを破壊できないのが残念ですね。


言わずと知れた軽量メタカード。
踏み倒しへの牽制になります。

軽減を使うデッキにも有効で、白単や天門、レッドゾーン相手に時間を稼いでくれます。


白黒2コストなのがまず評価点。
ハンデス対策の効果にはそれを遥かに凌ぐ優秀さがあります。

呪文の対象に取ることができない効果も合わさって、2コストとは思えないモリモリなスペックになっています。

手札が捨てられた瞬間にその倍の枚数を墓地から回収するため、相手がベルリンの存在を忘れてハンデスを撃てば、相手は1枚損、こちらは1枚得をするので2枚分のアドバンテージが稼げます。

1ミスが命取りになるタイプのカードですね。


このデッキのメインコンセプトと言っていいでしょう。

破壊する数に指定がなく、3コストと比較的軽めなのもあって想像以上に使いやすいカードでした。

サザンを引けない場合に使うドロソで、ミラクを破壊対象にすればエスケープ分も合わせて3枚ドローができます。

序盤は盤面数を維持したいため1~2体破壊で抑え、終盤は盤面が埋まり気味になるので3~4体破壊することもあります。

大量ドローで山札を掘り、G0条件を達成したミラクルストップを唱えて攻撃、軽減で3~4コストになったミラダンテを召喚して盤面処理、という流れは割と多いです。


カレイコは効果が同じなので省略。

マナ加速、盾追加、バトルゾーンへの踏み倒し、墓地加速&山札破壊、最近だと封印や革命0トリガーにも制限をかけられるメタカード。

ブリザードとミラミスホーガン系に有効で、白単連鎖やモルネクにもメタ効果を発揮してくれます。

3ターン目に出したいことが多くカレイコと合わせて5枚採用。
2-3で種類を分けているのは6枚以上採用されている可能性を考えさせ、デッキスロットを誤認させるため。


9割はパーフェクトを装備しています。
龍解後のエバーラストがブリザード、サソリス、天門、刃鬼、タレスなどに有効。

召喚の優先度はあまり高くなく、早出ししたいのはサソリス、次点でブリザード。


0マナで呪文の詠唱を止められるカード。

エンジェルコマンドドラゴンを用意する方法が3パターン、計8枚あるのでG0の条件は達成しやすくなっています。

ソルハバキの回収や邪魂転生のドローから持ってきて0マナで唱え、総攻撃する動きができるのが強いです。

どうしても一度攻撃が止まってしまうスパーク系の呪文を無効化できるのが大きいです。


メインのドローソース。

光の軽量メタクリーチャーとミラクを展開することで自然とマナコストが軽減され、そこにドローまでついてくるのがあまりに優秀です。

ミラダンテやデスザロスト、エバーラストなど3打点のクリーチャーが多いため、サザンと合わせての3点-2点-ダイレクトがしやすいです。

おかげで打点不足に悩まされることはそうそうありません。


書いてあること全てが優秀なカード。

展開するデッキにはフリーズ効果が刺さり、展開しないデッキには革命0の召喚封じが刺さります。

相手のクリーチャーをミラダンテでタップし、ミラクを自滅させてエスケープを発動、1体を残して他のクリーチャーを叩き、次のターンにもう一度ミラクを自滅。

これによって1度のミラダンテで2枚盾を減らせます。
フリーズさせたクリーチャーをあえて攻撃せずに放置する動きがあることは覚えておいてください。


登場時に全ハンデス、革命0で全ブレイク+ダイレクトを一人でやってのけるというどちらも豪快な効果。

シールドの減少によってコストが減るのでこのデッキとの相性は抜群です。

呪文での除去に耐性を持つベルリンが進化元として優秀で、盾0なら2+3の5マナ、ソルハバキを絡める場合は2-1+2+3の6マナあれば召喚できます。

これが盾2枚、盤面にミラク、手札に自壊札とソルハバキ、マナにデスザロスト、など要素が増えてくると計算が大変になってきます。

3ターン後出すにはここでミラクを自滅させて・・・
次のターンに自壊札を使って・・・
あえてWブレイクを受けて・・・
などなど。

このデッキで一番頭を使うカードがこいつです。


実はミラクルストップの恩恵をかなり受けているカードで、相手の呪文をストップしながらのワールドブレイクが意外と止まりません。

元々2枚採用でしたが、キクチやミラクルストップに枠を譲って1枚に。


不採用カード

不採用理由は上記した通り。

盤面数を維持しながらドローする効果は中盤なら強いものの、終盤に埋まった盤面を空けることはできません。

総合的に見て邪魂転生の方が優先度は高かったです。


クロニクル環境のゼロフェニ対面でかなり活躍してくれたカード。

デッドゾーンが入りだしたので以前ほど活躍が見込めるかは不明です。

キクチ(カレイコ)と効果がかみ合わず、共存が不可能なのが唯一にして最大の問題点。
除去コントロール系が増えてキクチ<ヴェイダーに採用のメリットが傾けば入る可能性はあります。

基本的にこのあたりの黒単色のカードは、キクチ師範代、デッドリーラブ、邪魂転生などと枠を争うことになるので、それらよりも環境に刺さるカードかどうかが重要になってきます。


墓地回収と盾回収が可能な3コストの呪文。
入っても1枚ですかね。

能動的に墓地を肥やす手段がほぼないので、現状は微妙な評価です。


後出しのオリオティスと考えて良いです。
解放後のドキンダムを倒せるのがえらいですね。

1~2枚入ってもおかしくありませんが、ブリや5Cに対してそこまで有効なカードでもなく、今回は採用を見送り。


ミラクを経由せず直接盾を削れるカード。
デスザロストを2枚以上採用するなら検討できます。

革命0ケアで盾を1枚残しながら攻撃してくる相手に対して、ヤットパウル→デスザロストを決めてカウンターできます。

サザンの軽減対象ではないので4枚入ることはないですが、2枚程度なら入ってもおかしくありません。


デッドリーラブと違うのは、盤面0からでも使える点、破壊対象を相手が選ぶ点、他2体を破壊すれば8000のWブレイカーが残せる点、盤面が埋まっていると使えない点。

メカオーのサリア、レッドゾーンのトップギア、連鎖のララァなど、2~3ターン目に出てくるクリーチャーが増えればデッドリーラブに優先して入る可能性が出てきます。

また、破壊対象にミラクを選択すれば、ヤットパウルと同じく盾を減らしながら出せる2コストの闇のクリーチャーとして使えるので、デスザロストの採用枚数も判断基準に関わってきます。


エスケープを自前で持っており、革命2で光以外の呪文を止められます。

ミラクルストップがある以上採用する必要がなく、ミラクルストップがなくとも一番止めたい光の呪文が止められないので採用まではいきません。

以前は入っていましたが、スパークを最大8枚採用したニュゲ型5Cが出てから段々と採用の意義が薄れていきました。


黒のカードが多くそもそもの成功率が高くないことに加え、キクチ師範代がいると確定で不発になることを考えて採用を見送り。

入って1~2枚ですが、もし採用するなら色々と構築を変える必要があるでしょう。


対面ごとの相性

ブリザード:微有利

3ターン目にキクチ(カレイコ)を出せば2-3ターンは足踏みしてくれます。キクチを3で出せる確率は大体6割強。

こちらのブロッカーを突破する手段がサンマッドと手打ちのエウルブッカ、またはスパーク系のみなので、7面ブロッカーで埋めればこれまた2ターンぐらい足踏みしてくれます。

メタカードや盤面展開で時間を稼ぎやすい相手で、レッドゾーンほど速度も出ないため微有利としました。


白単連鎖:五分

オリオティスの刺さりがよく、ある程度展開を阻害可能。キクチ師範代でミラクルミラダンテや防壁を止められるため、攻撃は通しやすいです。

こちらがミラダンテを2枚採用にしているため、相手が3枚以上ミラダンテを入れていると枚数差で不利を取ります。

相手のエバーラストや序盤に出した軽減獣をデッドリーラブで破壊できる点やデスザロストで溜め込んだ手札を全て吐かせられる点も考慮して五分。

デスザロストやデッドリーラブ、詰めのキクチ師範代まで計算に入れられていると微不利に傾く可能性があります。


レッドゾーン:五分~微不利

先攻トップギア+下バイク+レッドゾーン+ターボ3まであると、後攻2ターン目にオリオティスを出せない限り負けます。

今までは微有利~五分でしたが、試合が長期化すると禁断によって盤面を全て封印されてしまうため五分~微不利になりました。

キクチ+サザン+小型ブロッカーの布陣を作り、レッドゾーンの最大パワー破壊でキクチの除去を止められれば攻撃をしのげるようになります。

黒入りのバイクは相手が3ターン目のメタクリーチャー召喚、もしくは4ターン目の下バイクスタートになることが多く、ターボ3でリソースを繋がれる確率も赤単よりは下がるため戦いやすいです。


デッドゾーン:不利

苦手なハンデスはベルリンである程度被害を抑えられ、ゼロフェニの攻撃はミラクで止められます。

しかし、デッドゾーンによるマイナス除去とレッドゾーンXの封印でミラクを簡単に突破されてしまうため相性は不利。

赤黒ゼロフェニの頃から処理能力が格段にアップしているので、横並べ系のデッキの多くは不利を取ることになります。


5C:五分~微不利

複数盤面処理が可能なリュウセイホールとニューゲイズ、この両方が揃っているかどうかで微不利か五分かが変わってきます。

先攻最速でキクチ師範代を出せればもう勝負はこちらのものです。

ただ後手3のキクチではライフミラクルが止まらず、次のリュウセイホールで盤面を処理されてしまうのが痛いところ。

ミラクルストップを使えば呪文トリガーでの逆転もないため、以前より安全に詰められるのが大きいです。


サムライ:五分~不利

トリガーこそ封殺可能なものの、デュアルスティンガーや紫電武者の盤面処理が重く、もしデュアルスティンガーがなければ五分を主張できます。

オリオティスを出しても、複数体の紫電武者を引かれていると突破されてしまうのが問題です。

オリオティスの他に展開を止められるメタカードがないため、こちらが順調に展開しつつオリオティスを添えて動きを止める、ということができないと苦しい勝負を強いられます。

時間を稼ぎづらい対面であり、かつ盤面処理も得意なので、有利に持っていくのは難しいでしょう。

ただデッドゾーンほど厳しい対面ではありません。


最後に

このデッキは初見殺し的な側面を持っています。

マイナーゆえに、マナ埋めや超次元の偽装次第で、天門にも白単連鎖にも赤黒バイクにもドロマー超次元にも見せられる、相手に構築の全容を読まれづらく、何が採用されているか最後までわからないデッキ。

もちろん相手の対処ミスで勝ちを拾うこともありますので、ネタがバレるほどプレミ勝ちの確率は下がるでしょう。

この点を踏まえたうえで、あくまで選択肢として、また対面した場合に想定し得るデッキタイプの一つとして、メンヘラサザンを頭の片隅に置いていただければ幸いです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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