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【和歌山衆院補選】門なら勝てる! 日本維新の会女性市議が出馬濃厚

維新陣営「門なら勝てる」

長らく紛糾した末に門博文元衆議院議員が自民党の候補に選ばれた和歌山衆院一区補選。候補選定は門氏と鶴保庸介参院議員で難航してきました。この裏には世耕弘成(参)・石田真敏(衆)両氏が門氏、二階俊博元幹事長が鶴保氏を推す対立があったのです。結果は世耕陣営が押し切ったことになります。

しかしこのまますんなり門氏が衆議院に返り咲くか? これには「日本維新の会」という壁があります。

昨年末から自民党和歌山県連が補選候補についての調査で維新候補の支持数が門博文氏を僅差で上回りました。

世耕さんはそもそも一区で出馬する意思はないので事実上の選択肢は門氏、鶴保氏、維新候補です。調査結果は複数回ありますが、多少の違いがあってもおおかたこの数字。

一部を紹介。

調査結果は和歌山県議会、市議会の関係者に広く共有されました。その結果、維新陣営は

「門氏が出馬なら勝算がある。鶴保氏の場合は断念」

という方針になりました。数字上は鶴保氏が不利に見えます。

しかし鶴保氏は岸本周平知事と懇意で、岸本知事を支えた「岸本党」という強力な保守系支持者グループがついています。しかし一方で岸本知事は衆院議員時代、維新とも関係良好でした。ところが鶴保氏が補選候補になった場合、岸本党票の大部分が鶴保氏に流れてしまいます。

しかし門氏ならば岸本党票の大半が維新にいきます。先の票では門氏11.6%、維新候補12.9%ですが、仮に両氏で争った場合、岸本党票が動き支持が上積みされるでしょう。

門氏なら勝算があるというのはこうした事情があります。

大阪に近い自治体は維新が強い

そこで今日、どうやら維新が動くようです。日本維新の会共同代表、吉村洋文大阪府知事が和歌山県、奈良県を遊説します。もちろん統一地方選を意識してのこと。

他県でも大阪府に近い自治体は維新が強いというデータがあり、和歌山一区という議席は是が非でも取りたいところでしょう。なにしろ相手は門氏。

そこで浮上したのが林隆一県議の妻で昨年市議補選でトップ当選した林佑美市議です。女性候補という点も門氏にとって戦いにくい相手。

周辺によればすでに吉村知事とツーショットポスターを撮影する予定だとか。

また林市議は2月10日、開催された市議選説明会を欠席しています。市議になったばかりなのに早々と引退するのはありえるでしょうか。
林市議は1981年生まれ。政治家としては十分、若手。有権者にすれば少なくとも門氏よりもフレッシュな印象を持つでしょう。

では正式に林市議が候補になった場合、私は門氏よりも優勢だと思います。

①そもそも門氏は選挙区で当選したことがない
②和歌山市内の維新支持率は高い(市議補選もトップ当選)
③大阪に近い自治体は維新が強い
④鶴保氏や岸本党の協力が得られる
⑤女性候補という高ポイント

このような有利な条件があります。

それから昨今、参政党が急伸しておりますが、維新の支持層とかぶるのです。そこで維新関係者は少なからず危機感があり、和歌山一区の議席を取れた場合、維新の勢力図は大きく広がります。力を注ぐ重点選挙区になるのではないでしょうか。

奈良県知事選も維新が支持する候補が優勢ですし、奈良県知事&和歌山衆院一区で勝利すれば大インパクトですよ。

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