女性活動家たちの「~なんですね」考察
反貧困ネットワーク世話人、『週刊金曜日』編集委員の雨宮処凛さんが熱海市土石流の被災地を「取材」したところお燃えになりました。理由はアイキャッチ画像通りとしか言いようがありません。
被災地で自衛隊の救助活動の隣で「避暑地にいるイタい永遠のギャル風」のいでたちで記念撮影する無神経さへの反発。いの一番に削除したところで「消せば増える」というものです。
そもそも彼女が熱海被災地で何を取材したかったのかよく分かりません。まさか土石流の原因、新幹線ビルディングと天野二三男氏と行政に責任を問う! こんなことをいうはずがないですしね。
この方、「貧困問題」「労働問題」「派遣社員」「生活保護」こういった分野に関与してきました。
この手の集会は面白い! 彼女の支持者は本当の貧困当事者というより「貧困問題に寄り添いたい意識の高い中間層」に支えられています。
「明日食べ物がない」
こう訴える人の前でゴスロリスタイルで登場して受け入れられるのも、彼女の支持者によるところが大きいのではないかと。その感覚で被災地に行ってしまったからさあ炎上だあ。
アジテーションにおける「~なんですね」とは
彼女、あるいは同世代の女性活動の集会、メディアでの発言を聞いているとある共通フレーズが「あるんですね」。
それが「~なんですね」なんですね。くどいけどそこはまあまあ、お待ちを。
例えばこういう使い方。
「生活保護を受けている人も安倍政権で仕事を奪われた人なんですね」
「風俗で働く女性も半数以上がコロナ禍で仕事を奪われた人なんですね」
聞いてどう思いますか? 確かに特定の支持者には喝采を浴びます。しかしごく普通の常識と神経があれば「どういう根拠?」「どういう統計?」という疑問が芽生えます。
ところが「~なんですね」という語尾は相手を同意させてしまう不思議な効果があるのです。あるいは「事実だから事実です」という問答無用で主張に疑問を挟ませない弁論術というものでしょうか。
特に雨宮さんの発言を聞いていると「~なんですね」を多用しています。これが「雨宮論法」なんですね。「なんですね」はちょっと注意が必要なフレーズなんですね。意識して発言を聞いてみてください。