日本ファクトチェックセンターの選挙不正デマ検証記事が“今さら感 ”満載
壮大なまとめサイト日本ファクトチェックセンター
百万光年先から見ても「デマ」「誤情報」と思しき現象について「ファクトチェック」と言いつつ、実際はただのまとめサイト。SNSのネタふり芸人の範囲を出ないオレたちの玩具、日本ファクトチェックセンター(JFC)がネットで根強い不正選挙説を取り上げました。
開票と同時に当確が出たことについて一部から「不正選挙」との声が挙がったと。まあどんな選挙でもこうしたアレな面々は増殖するものです。下のTikTokの投稿がきっかけで不正選挙説が広まったそうで。
繰り返しますが不正選挙を扇動する人、また盲信する人は一定量います。特に集票器メーカー「ムサシ」「グローリー」が票を操作しているというデマが定着しています。
手前味噌になりますが、この分野について私は早く取り上げています。
この記事でも指摘しましたが、ムサシ陰謀説が拡大したのは2012年、第46回衆議院議員総選挙前に嘉田由紀子滋賀県知事(当時、現参院議員)が率いる日本未来の党がものの見事に惨敗したことがきっかけです。
当時、旧民主党に代わるリベラル勢力の受け皿としての期待が高く、開票日に続々と討ち死にが報じられるとSNSは阿鼻叫喚になりました。
すると日本未来の党シンパらからムサシ陰謀説が噴出する事態に。これが面白いもので保守派の一部からムサシガ―が現れます。限界系に左右ナシってやつですね。
今回もまたムサシガーたちがSNSで暴れ回ったのですが、他の選挙よりも拡散力が高かったようにも感じました。それには理由があるんですね。
陰謀論系、反ワクチンの受け皿候補、毛利秀徳氏
陰謀論系、反ワクチンから熱狂的な支持を集める「日本列島100万人プロジェクト」代表・熊本秀徳氏の存在が影響しています。
神真都Q、参政党、れいわ新選組もしかりですが、先鋭的な主張を繰り返す支持層は熱気だけはすごい。街頭演説などを見ていると自民党系候補を圧倒することもあります。
しかし内的な盛り上がりを真に受けてしまいがち。数字は残酷で、結果が全てを示しています。2位の幸山氏にすら遠く及びません。
その結果がすごい。「日本列島100万人プロジェクト」のグループラインは大荒れです。
毛利氏が当選しなかったのは不正選挙のせいであると。私など逆によくもまあ22,116票も入ったものだと感心します。
JFCは一体、何をしたかったのか?
開票と同時に当確という現象は頻繁に起こるのであって、不正選挙であるはずがありません。一般的な有権者が信じる訳がない。ファクトチェックなどと大層なことを言わずとも、デマなのは一目瞭然です。
むしろ重要なのは不正選挙陰謀説がなぜ起きるか、でしょう。
反ワクチン、DS、人工地震といった事象を普段から信じている人が毛利候補を支持しており、落選した結果を「ムサシのせい」「不正選挙」と地団駄を踏んでいるわけです。
こうした背景を書かないと意味がありません。すごく普通のことを述べる記事ですが、検証2名、編集2名も必要だったのか。謎です。
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