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小泉進次郎の演説はただのご当地ネタです!!

上手い演説とは何か。演説を上手く話すことだと思います! とりあえず私も小泉進次郎節から始めてみました。

さて演説が上手いという定評で街頭演説で多くの聴衆を集めてきた小泉進次郎環境大臣。青年局長時代から応援演説に引っ張りだこでした。

確かに歯切れがいいし、マスクもいい(政治家の中では)。だけど私は以前からこの人の演説が優れていると思ったことがありません。それでもまあ一応、人を集めるわけですよ。それは政策でも、心を揺さぶるハートフルなメッセージでもありません。ただのご当地ネタだからウケるだけなんです。

弊社の取材エリアは結構広いのですが、地方の問題を扱う場合は必ず地名をタイトルに入れます。これだけでもアクセス数が随分変わるものです。やっぱり自分の地元のことは皆さん気になるものです。

ニュースでも自分の地元が流れるとやっぱり反応するものでしょ。講演会でも著名人が来た時に導入部分でちょっとご当地ネタを入れています。コンサートなんかでもそう。だから地方公演の演歌歌手と小泉大臣は大差ありません。

中京圏に来た時はドラゴンズいじり

まあ例えば名古屋市長選応援演説の時は「どえりゃーぎょーさん集まってますがね」(名古屋弁)なんて始めるわけです。分かりやすすぎ。で、名古屋城だなんだと。相手は人気がある河村市長だから巨人に見立てて、候補は強い巨人に挑む中日ドラゴンズだと。こんなんで十分、地元民は喜んでしまうんです。

これが岐阜県高山市なんかだと「今日はいい日だ。ここは飛騨」なんて言います。これまた大ウケ。こんなんでいいんですか。いいんです。

ご本人が高校球児だったからやっぱり野球ネタは多くて、福岡市に行くとソフトバンクネタから入るのです。

この通り何らかのご当地ネタを入れ込んでいます。まあしかし名古屋だ、福岡なんて地元ネタはいくらでも思いつくじゃないですか。味噌カツで選挙に勝つだとか、なーんとでも言えます。しかし関東近郊の没個性的なベットタウンで演説をする場合、どうするのでしょう。ネタがないから。

新百合ヶ丘駅前、その手で来たか

都市近郊のベッドタウン。街並みもそんなに大差がない。歴史的も浅い。方言いじりや特産物いじりもできません。小田原市のように城、草加市ならばせんべえだとか代名詞な物があればいいのですが。じゃあ狛江市で、松戸市で、相模原市で何を言えって話ですわ。

こういう場所に来た時にご当地芸人、進次郎さんはどないしますか。

2017年の衆院選。応援演説に来たのは神奈川9区の中山展宏衆議院議員。候補者がキャラ立ちしていればまだいいけども、いかんせん地味。しかもこの方は初当選以来、全て比例復活当選。地元有権者でもちゃんと「のりひろ」と読めるかどうか。

そして演説場所は新百合ヶ丘駅前。誰が呼んだかなぜか「芸術の街」と言われています。昭和音大と日本映画大学があるってだけですからね。役所がゴリ押ししているだけで、たいして定着していません。

さあ新百合ヶ丘。典型的なベットタウン。私もここの有権者ですが、なーーんも思い浮かびません。さあどうする進次郎。

「新百合ヶ丘‥百合丘と言えば」

こう始まるのですよ。え? 百合丘で何がある?

「私は高校球児でしたが、関東学院六浦高等学校時代に百合丘高校に勝ちました」

無理矢理ぶっこんできましたよ。ご当地ネタ。いやご当地ネタと言えるのかどうか。

しかしこれが感心したもので、そこそこ歓声が挙がるから面白いというか有権者って・・。

ネットではこんな迷言集まであります。もともと演説が上手いとの定評だけど、最近では揶揄されていますね。

大臣になってからは名演説どころかネタ扱い、SNSでは大喜利化しています。今までは「若さ」「アイドル議員枠」でなんとかなったけど、大臣でいいオジサンがご当地ネタ一本でいつまでも聴衆の心を掴めますかな。







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