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SNS戦略室とは何だったのか?吉良議員に対するデマ・誹謗中傷と怒る共産党
突如、YOUTUBEで発表
1月31日、日本共産党書記局長、小池晃参院議員と吉良よし子参院議員が揃って党公式YOUTUBEに出演。SNS上で吉良議員に対するデマ・誹謗中傷を許さないと訴えました。
日本共産党として被害当事者である吉良議員本人弁護と相談の上で誹謗中傷を行ったアカウントについて裁判所などを通じて個人情報の開示請求を行いました。その結果一部の投稿者について個人情報を特定し弁護士を通じて吉良議員への謝罪と慰謝料を求め内容証明で通知したところであります。現在返答を待ってるところですがこうして一連の経過をご報告するとともにこのようなSNSを使った許されざる誹謗中傷悪質な攻撃に退治しなくしていくことを心から呼びかけたいと思います。
どんなデマや誹謗中傷があったのか具体的には分かりません。
吉良議員についてXで検索してみますと、もちろん支援者もいますがアンチも相当数います。
過去、吉良議員が参加したデモ、抗議活動の写真は多数、投稿されています。ご本人の思いとは別にこうしたパフォーマンスは当然、ツッコミを受けるものです。そうしたツッコミも誹謗中傷という意味なのか分かりません。
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「SNS戦略室」でプロモーション強化
日本共産党がSNSを強化していることは過去記事でレポートしました。
SNS強化の裏にはれいわ新選組、昨年の兵庫県知事選における斎藤知事陣営の情報戦略を意識したのは間違いありません。その裏には党員の高齢化問題があり、とにかく「若者に寄せること」を狙っているのでしょう。今風のエモーショナルな感じを演出したいわけです。
「共産党がエモい」
こんな風にネットニュースでいわれてみたい!そんな心情がビシビシと伝わります。
でも一連の取り組みを見て思いました。
まあせいぜい「とれんでぃ」程度ですよ。それよりも調査能力を活かして政策、労働問題、官僚機構へ切り込む姿の方がよほど共産党らしい。ところがそうした強みよりもれいわ新選組的なパフォーマンスをお望みなのか。
共産党にSNSはそもそも不向き
SNSを強化の一方で今度はSNS上のデマや誹謗中傷を許さないという告発。確かにデマ、誹謗中傷ならば怒って当然です。特に議員生命に関わる問題であればなおのこと。
ただ従来の共産党のメンタリティから察するにごく普通の意見、指摘ですら「誹謗中傷」と言いかねません。それは党本部へ意見した党員の除名処分からも垣間見えます。
党の性質上、実はSNSはとても不向きだと思われます。SNSのような不特定多数のユーザーが集うとシンパと同等、場合によってはそれ以上のアンチもいます。れいわ新選組の山本太郎代表やN党の立花孝志党首はアンチも巻き込んでプロモーションしています。
つまりアンチもあってのSNSなのであって、シンパだけでSNS強化というのは無理ではないでしょうか。その辺りの特性を理解しておらず、党の論理をいきなりSNSに持ち込んでもそれは無理です。
また吉良議員については前述した通り抗議活動、抗議集会でも様々なパフォーマンスをしています。相手を攻撃するということは自分も攻撃されるということ。それが主張が過激であればあるほど返ってくる矢も激しいものです。ところが吉良議員は党と法律に泣きついた。デマや誹謗中傷がどの程度の内容か分かりませんが、発信したら反対意見、批判意見も起こる、こんな簡単な理屈を理解できないようではSNS利用は難しいと思います。