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共産党の衆院選総括 10月29日『赤旗』一面「総選挙の結果について」より
「自由な時間」は浸透したか
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今日29日の『赤旗』に共産党常任幹部会の衆院選総括が掲載されていました。
なにしろ議席はれいわ新選組より一つ少ない8議席。公示前より2議席減という結果です。これをどうみるのか。4つのパラグラフでまとめられています。
(1)では与野党過半数割れの成果は赤旗が政治パーティーキックバックや非公認候補への2千万円支給といったスクープとしています。確かに赤旗のスクープは認めますが、議席獲得に直結していません。
(2)では比例代表選で9議席から7議席に後退したことについておわびしています。
(3)では以下、5つのチェンジを訴えた論戦をリードしたのだと。
「腐敗政治を根本から正し、政治に信頼を取り戻す」「大企業・大金持ち優遇から暮らし優先へと政治を変える」「日米軍事同盟絶対の『戦争国家』づくりを止め、外交の力で平和をつくる」「石炭火力ゼロ、原発ゼロで、気候危機から人類の生存をまもる」「ジェンダー平等を求めるムーブメントをともにすすめる」
長らく主張してきた内容だと思いますが、今回の選挙では「自由な時間」を新たに加えたと強調。最近、共産党が加えたスローガンで労働時間の短縮により豊かな生活を実現するというもの。その根拠として「自由時間拡大推進法」を提唱しています。労働環境の改善は大切なテーマですが、しかし「自由な時間」というフレーズが浸透しているとは思えません。
(4)では党員に感謝を述べた一方で率直に党の減退を認めています。
対話・支持拡大は近年の選挙と比べても半分程度にとどまり、党の訴えを有権者に十分浸透させきれないまま投票日を迎えたことを率直にお伝えしなければなりません。その根本にはわが党の自力の後退があります。
ところが「後退」と言いつつも赤旗の購読申込が急増しているのだと。
いま、自民党政治の変革を願う広い方々から、党派を超えて、「自民党を追い詰めたのは『しんぶん赤旗』、ありがとう」と購読の申し込みが急増しています。「もっと自分が活動しなければ」との思いで入党する方も広がっています。
党員を鼓舞しているのでしょう。ですが「党の自力の後退」としながらも「購読の申し込みが急増」というのは矛盾してはいないでしょうか。申し訳ありませんが、ひな形的、形式的な総括としか思えません。
れいわ新選組に抜かれたという現実をもっと深刻に受け止めてもらいたいです。私は常々、申し上げていますが共産党・赤旗の調査能力は新聞・テレビを凌駕していると評価しています。ならば自身の問題点、弱点も丁寧に分析すべきです。
今回の総選挙について「新しい政治プロセスが始まった」としていますが、共産党自体は旧態依然というのが現実ではないでしょうか。