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東海地方「日本維新の会」からトラブルの臭いが漂ってくる!

自治会長事件の津市にも維新がやってきた

長らく三重県津市相生町自治会長事件の取材に関わってきました。全国ニュースにもなったこの事件。マスコミ報道では言及されませんでしたが、同和地区の自治会長が津市役所や公共事業の業者に不当な要求を繰り返してきた事件です。市幹部、県議・市議らもこの自治会長と懇意にしており、不当要求を助長しました。

昨年、同事件に関する津市百条委員会が終了。そして今年1月23日の津市議選は自治会長派議員の動向が注目されていました。それから個人的に注目してきたのは日本維新の会の候補が市議選に出馬したことです。

津市、というより三重県は歴史的に旧民主党系が強い。昨年、衆院選で日本維新の会が躍進しましたが、津市にもその余波が訪れたということです。

日本維新の会の佐藤知子さんが当選されました。本来、今回の市議選は自治会長事件を受け「市政の見直し」「市政の透明化」こういう公約を掲げてもおかしくありません。ところが言及した候補は少なく、面白いことに佐藤さんが選挙リーフレットに記載したのです。

選挙期間中に佐藤さんに確認したところ最初のリーフレットに自治会長事件を取り上げたところ無言電話や選挙カーへの追跡などの行為があったそうです。さらになぜか事件の当事者である自治会長が佐藤さんのポスター貼りなどを手伝った姿が地元住民に目撃されています。

これはおそらく佐藤さんに対する「牽制」ではないかと目されています。あえて協力者の体で相手を封じる、と。

市関係者によれば「(佐藤さんは)ご主人が大きな病院の副院長だし、四日市市の有力市議も協力者だから、自治会長に取り込まれることはないだろう」と推測していましたが…さて。

自治会長派といわれた市議も最初の縁は些細なきっかけです。佐藤さんも適正な判断が求められるでしょう。しかし確固たる意志を持たないとトラブルになりかねません。

愛知県の維新候補

一方、お隣の愛知県でも維新の会はトラブルが相次いでいます。昨年の衆院選で当選した杉本和巳氏は議員会館で信者を集めて「オーム・チャンティング」というヨガ儀式を開催していたことが『週刊文春』で報じられました。

また偽造署名の発覚で逮捕された愛知リコールの会事務局長・田中孝博氏、事務局幹部で常滑市前市議・山田豪氏、いずれも維新の所属でした(現在は離党)。

愛知維新の会の関係者はリコール問題について「主導的な立場と指摘されても仕方がない」との見解を示しています。

東海三県(愛知、岐阜、三重)のうち岐阜については「保守王国「自民王国」といわれてきましたが、愛知・三重ともに旧民社党・旧民主党・旧社会党が強く、これらが先細りした分、維新の会に票が向かうのはありえる話。

やはり勢いがあるところには怪しい人脈も集まるわけで。東海地方の維新関係は今後、注目しています。




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