「生稲晃子バッシング現象」芸能人の政治参加をルール化しましょう
芸能人が左がかるのは職業上の宿命
ここ数年、芸能人のイデオロギー化現象が顕著です。特に印象的なのは#検察庁法改正案に抗議します」のハッシュタグに大勢の芸能人が賛同したこと。歌手のきゃりーぱみゅぱみゅまでが参戦するという。
彼女が検察庁法の趣旨を理解しているとは思えません、というよりも「検察庁ってお巡りさん?」程度の認識だと予想します。自粛期間中、芸能人にとっても仕事が制限されそのフラストレーションが検察庁法改正反対に向かったのでしょう。これが「#北朝鮮のミサイル発射に抗議します」ということは絶対にありえません。あるいは夏の電力不足に向け「#原発の再稼働を求めます」こんなのもありえない。
基本的に人の感性や感受性、情操に訴えかけるお仕事、つまりイメージ商売。こと「反戦」「平和」「環境」「人権」といった問題には賛同せざるを得ないお立場です。中国の軍拡に反対します、ではチャリティーもできませんがストップ温暖化なら一儲けできます。
またテレビ局もここ数年、番組制作に苦慮した印象です。特に朝やお昼の情報番組でどう考えても無定見なタレントに政治情勢や国際問題を語らせる様はその実、局側がもんどり打って転がっているようにしか見えなくて…。
さあ後は自由に語ってください、というだけだから制作に工夫やアイデアが要りません。番組制作の蓄積や経験につながらないから人材が育たない。そのうち主要な視聴者層である高齢者からもそっぽ向かれるかもですね。
いずれにしても芸能界イデオロギーはなかなか厄介なものでリベラルな発言をすれば保守層からバッシングが起こり、保守的な発言をすればリベラル層からバッシングされます。それで今回の参院選東京選挙区から出馬した自民候補の元おニャン子クラブ、生稲晃子さんに対する反応を見て思いました。芸能人の政治参加についてルールを決めましょう。
芸能人政治参加をルール化しましょう
こんなハッシュタグがありました。タレント候補が気に入らないならば元モーニング娘の市井紗耶香さんが2019年の参院選に出馬しています。市井さんに投票する意味なら理解できるのでしょうか。政治参加なんて自由だから生稲さん、市井さんどちらも立候補する権利があります。
仮に自民の候補が市井さんだったら「#市井紗耶香に投票する意味が分からない」というハッシュタグができたでしょう。その個人の素養ではなく単純に党派性の問題でしかありません。この手のハッシュタグは八つ当たりでしかなくTwitterで悪態をついてるだけです。
日刊ゲンダイがこのハッシュタグを使っていました。メディアが使用するのも情けない話。一般人の悪態と同じレベルと言えます。生稲さんがもし立民から立候補していたら小躍りして取材したでしょうが。
この手の投稿が散見されますけど「民度」とは何なんでしょうね。民度を図るモノサシはあるものでしょうか。要はご自分の政治信条に合わない物全てが民度低というわけです。蓮舫さんを選ぶことが民度高の証明なのかは分かりません。
これも興味深い。生稲さんを選ぶことは民度が低い説に賛同しながらご自分は集票機器メーカー「ムサシ」の不正陰謀論を支持しています。
そういうことなら分かりました。
もう決めましょう。芸能人が政治参加、政治主張をすることが問題なのか、自民や維新から出馬することが問題なのか。芸能人の政治参加は許す、但し野党候補に限るにしたらいいでしょう。それで納得なんですよね。
ただしその時、野党支持者は他人の自由意思を阻害する非常に非民主的な野蛮人ということに相成ります。
立憲民主党がこんな画像を作成していました。「女性の声が政治を変える」。支持者の方も賛同するキャッチだと思います。しかしその「女性の声」はあくまで己と立場を同じくする女性。
生稲さんバッシングはそんなリベラルの本音が垣間見えました。
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