天野二三男氏インタビュー後記
昨年、発生した熱海市土石流の原因と指摘される盛り土工事を行った元不動産会社代表、天野二三男氏にインタビューをしました。
前編・後編の構成ですのでご覧ください。天野氏は神奈川県から静岡県一部地域まで広く知られた人物です。70過ぎの高齢者ですがスマートフォン操作も手慣れたもので、驚くことに会話の中で「指示語」がありません。私なんて数秒前にググろうとしたことを忘れるぐらいなのに。非常に頭の回転が早い人だと思いました。
先述した通り広く知られた人物といいましたが、どの程度なのか非常に説明は難しい。このエピソードで分かってもらえるかな?
神奈川県南足柄市の畑でたまたま声をかけた男性が「天野? 天野二三男だろ。オレの小田原の知り合いもアイツに…」と言い出すぐらい。
マスコミ報道がおかしいぞ
決して天野氏を擁護、懐柔する意図ではありませんが、同氏をめぐる新聞・テレビの報道に強い違和感があります。
責任を否定する発言は確かに紹介しています。ところがその論理に全く触れておらず「冤罪だ」「関係ない」といったコメントが中心です。疑惑の渦中にある人物の言い分を掲載するのは抵抗があるかもしれません。だけど天野氏の言い分を掲載しないことには何を考え、どう対応しているのか被災者や読者に伝わりません。
それともう一点、見逃せないことがあります。
それは熱海市伊豆山の土石流起点近くに設置されたメガソーラーについて全く触れていないのです。天野氏はメガソーラー設置工事のプロセスを疑問視していました。この点については私も同意できます。
メガソーラーは行政、そして設置した現所有者の麦島善光氏にとって非常に不都合な情報です。
行政、マスコミがある特定の人物を守ろうとしている。
今後、土石流事件はこういう認識を持って臨まないと原因究明はできないと思っています。