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高齢左翼、靖国神社・山縣記念館の「石獅子返せ!」は最後の抵抗!?
今度は中国文化財の返還
靖国神社と山縣有朋記念館には「石獅子」という狛犬が置かれています。もとは日清戦争の折に清国海城(現遼寧省鞍山市現)の三学寺にあったものを山県有朋が気に入り持ち帰ったといいます。
日本由来の狛犬とは形状が異なり非常に珍しいものです。
ところが靖国神社と山縣記念館の石獅子は中国から略奪したものだとして、「中国文化財返還運動を進める会」(進める会)が中国への返還運動を行っています。石獅子の所有をめぐっては相応の対価の上で持ち帰ったとする説もあります。
進める会は日清・日露戦争で中国から略奪したという文化財を返還せよとの運動です。
1) 靖国神社と山縣有朋記念館にある「石獅子」――日清戦争の際に遼寧反省海城市の三学寺から奪ったもの
2) 皇居の吹上御苑にある「鴻臚井碑」――日露戦争の際に遼寧省旅順市の黄金山麓から奪ったもの
会の目的としてこの2つを挙げています。
同種の運動として朝鮮半島から流出した文化財の返還問題があり、民主党政権で活発に進められました。朝鮮王室儀軌の返還などが象徴です。
進める会は議員会館で集会も行いました。報じたのは赤旗。一般紙の食いつきは悪いようです。
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もうやることがなくなってきたのでは?
ところでこの石獅子は中国人が返還を熱望したものでしょうか? あるいは韓国の文化財もそう。日本の活動家が焚きつけて韓国側が便乗したというのが実態と思われます。
古い記事ですが、私もこの問題を扱ったことがあります。
福井県敦賀市の常宮神社の新羅鐘が韓国の文化財として返還せよとの運動がありましたが、これも日本の活動家が主導したものです。そこで同社には韓国のテレビクルーが取材にきて「返せ」と宮司さんを吊るし上げるわけですが、韓国内ですごく視聴率を稼ぐそうで。返還運動は文化財への愛着というよりも政治的な事情でしょう。
ここで面白いのが「中国文化財返還運動を進める会」(進める会)はいわゆる高齢の運動家、学者が関わっていますが、
会の発足が2021年という(笑)
だったら今まで何をしていたのよって。申し訳ないけど何か運動の具を探していて「そや、石獅子があったわ!」というのがミエミエで…。タンスの奥や納戸を探しまくってやっと何かを見つけてきた、そんな印象です。
親中派のおじいさんたちが騒ぎ、赤旗がのっかるという構図。
彼らの中で中国はいまだに列強に虐げられた弱者でしょう。しかし現実的にはアメリカに匹敵する大国に成長しました。共産主義への憧憬も今や中国がより過激な資本主義の渦中にあります。
この運動がどの程度、広まり注目されるのか未知数。私の目には高齢左翼が「親中」を達成するための最後の抵抗に映ります。