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出会いと別れ
出会いと別れは思いがけないタイミングでやってくる。
誰かと関係が終わるとまた新たな誰かが現れる。
不思議だけど世界はそうできている。
パーティーはもう終わった。
自分から終わらせた。
そして今新たなパーティーを開こうとしている。
今までこんなにも心惹かれた人はいない。
あれだけ臆病だったのに、今はいつか終わることを恐れていない。
どんな結末でも出会えただけで嬉しい。
毎日が楽しくて常にその人の事を考えている。
疑う余地もなく好きだなと思えた。
会うために新しい服を買ってオシャレをしてネイルをしてメイクをしてヒールを履いて。
鏡に映った自分がすごく幸せそうで可愛い。
自分のことをそう思えるなんてすごいことだ。
好きな人のおかげでどんどん可愛くなる。
恋するってこういう事だと思い出した。
今まで自分から誰かを好きになることなんて無かった。
最初から心を開ける人などいなかった。
全て見せてもいいと思うことなんて無かった。
なぜかその人だけ例外。
ただの友達だと思われているのかもしれない。
思わせぶりかもしれないなんて君の言動に一喜一憂して少し疲れたこともある。
でもそれは勝手に期待していたから。
もし叶わなくても好きになれただけでよかった。
自分の自信に繋がるならそれでよかった。
そう思えること自体が嬉しかった。
ちゃんと真剣に向き合ってくれた。
返信ひとつにしても必ず同じ分量で返してくれて
不安にさせないようにこまめに連絡をくれた。
付き合っていないのに律儀で丁寧で大事に思ってくれているとわかった。
恋愛とか関係なしにまず、人として素敵だった。
友達や先輩、家族、周りの人を大切にできる人。
ありきたりな言葉を言わずによく考えて自分なりの言葉で伝えてくれる人。
距離感を間違えない人。
前にした話を覚えていてくれる人。
絶対に人の事を悪く言わない。
人のいいところを見つけるのが上手な人。
少し抜けいて可愛い人。
好きなところを挙げ出したらキリがない。
報われなくてもいいと思って告白した。
言い出すのに時間がかかっても急かす事なくじっと待っていてくれた。
「絶対に自分の方がずっと前から好きだった」と言ってくれた。
頭が混乱して直後をよく覚えていない。
全く知らなかったが共通の友達には前々から言っていたらしい。
何を考えているのかわからなくてモヤモヤしていたのはお互い様だった。
私の色々な事情を踏まえて今気持ちを伝えるのは迷惑になると自重していたらしい。
それを知ってさらに好きになった。
それだけ私のことを大事に思ってくれていたことに感動した。
巷ではLINEの駆け引きや恋愛テクニック、恋愛心理や脈アリ飲み分け方などが溢れているけれどそんなものはいらない。
ありのまま、素直に伝えたい。
好きなら好きと言いたい。
計算高くいるのは楽しくない。
好きだと思った時に躊躇わずに好きと言えるような人を好きになりたい。
そう思っていたら現実になった。
今年が勝負の一年になるけれど好きな人の存在が私を強くする。
頑張れる理由になる。
それだけでもう嬉しくて、幸せな事だ。
いつかさよならをする日が来る事をわかっているけれどそれまで大事に大事に生きようと思う。
このパーティーが一日でも長く続けばいい。
いつか傷つく覚悟も愛する覚悟も愛される覚悟もできている。