現場経験を活かす!保育士養成講師が明かす、学生の心に響く授業づくりの秘訣
こんにちは、社会的養護実践専門家の小林努です。今回は、専門学校で保育士養成課程の非常勤講師を務めた経験から得た、学生の心に響く授業づくりの秘訣をお話しします。実践現場で働きながら講師を務めたことで、理論と実践をつなぐ貴重な機会となり、学生たちの心に響く授業を展開することができました。
心に響く授業づくりのポイント
1. 時事ニュースを活用する
毎回の授業冒頭で、その日の社会ニュースを取り上げ解説しました。例えば、児童虐待に関するニュースがあれば、それを題材に社会福祉の観点から考察します。実践現場での経験を交えて解説することで、学生たちは社会の動きと福祉が密接に関連していることをより実感し、心に響く学びを得られたようです。
2. 社会的養護を実践的に教える
社会的養護の事例を用いて、アセスメントの重要性やバイスティックの7原則を教えました。実際の現場での経験を踏まえた事例を通じて学ぶことで、学生たちはより具体的にこれらの概念を理解し、将来の実務に活かせるスキルを身につけることができました。この実践的なアプローチが、学生たちの心に深く響いたと感じています。
3. 法令学習のコツを伝える
法令を学ぶ際は、「等」という言葉に注目するよう指導しました。この小さな言葉が持つ意味の大きさを理解することで、法令をより深く読み解く力が養われると考えています。実践現場での経験を基に、法令がどのように適用されるかの具体例も提示しました。
独自の評価方法
テストはすべて持ち込み可としました。これは単なる暗記ではなく、資料を適切に活用して問題解決を行う能力を養うためです。実際の保育現場では、様々な資料や情報を参照しながら判断を下す場面が多いため、このテスト方式は実践的なスキルの育成に役立ちました。
学生たちの反応
嬉しかったのは、授業を通じて多くの学生が社会的養護に興味を持ち、児童養護施設への実習を希望するようになったことです。授業で学んだことが、実際の現場でどのように活かされるのかを、私の経験を交えて具体的に伝えることができました。
講師として学んだこと
この経験を通じて、専門知識を持つだけでなく、それを学生たちにいかに効果的に伝えるかが重要であることを学びました。学生たちの反応を見ながら授業内容を適宜調整し、より理解しやすい形で情報を提供することの大切さを実感しました。また、学生たちの熱心な姿勢や鋭い質問から、私自身も多くのことを学ぶことができました。教えることは、同時に学ぶことでもあるという貴重な気づきを得ました。
おわりに
専門学校での非常勤講師経験は、教育者としてだけでなく、自身が成長する機会でもありました。実践現場での経験を直接授業に活かせることが、非常勤講師の大きな強みだと感じています。この「現場と教育をつなぐ」アプローチが、学生たちの心に響く授業づくりの核心だったと確信しています。さらに、大学や専門学校への出張授業にも対応し、多様な学生と触れ合うことで、新しい視点や知識が得られる貴重な体験となっています。この経験が今後も私自身や学生たちにとって有意義なものとなることを願っています。
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