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社会的養護を支える「孤立しない力」:聖徳大学での特別講義

12月7日、聖徳大学兼任講師の須田研一先生からお声がけをいただき、田中れいかさんとともに社会的養護について特別講義を行いました。今回の講義では、以下のテーマを中心にお話ししました。

  1. 社会的養護の基礎知識
    社会的養護の全体像や、その背景となる制度や現場の課題について説明しました。

  2. 児童養護施設と自立援助ホームの違い
    両施設の役割や支援内容の違いを解説し、それぞれが果たす重要な役割を具体的にお伝えしました。

  3. 意思決定支援について
    子どもたちが自らの意志で未来を選び取れる力を育むための支援の重要性と、その実践例を紹介しました。

  4. 「自立」について
    自立の本当の意味や、現場での具体的な支援の在り方について共有しました。

その中で、特に印象的だったのは、田中れいかさんが当事者の立場から語った「孤立しないことの重要性」についてのお話です。
社会的養護の中で人との繋がりを築き、孤立を防ぐことが、子どもたちの安心感や成長にどれほど大切な役割を果たすかを、ご自身の経験を交えながら語ってくださいました。その中には、支援者として私たちが改めて考えさせられるメッセージが多く含まれていました。

講義を受講してくださった学生の皆さんは、終始真剣に耳を傾けている様子が印象的でした。その姿勢から、社会的養護について深く学び、考えようとする意欲が強く伝わってきました。

孤立を防ぎ、人との繋がりを育むこと。
意思決定支援を徹底し、失敗体験を保証すること。

これこそが、私たち支援者が目指すべき社会的養護の未来だと考えています。こうした講義を通じて、次世代の支援者に現場の課題や可能性を伝えていけることを嬉しく思います。今後もこのような機会を大切にしながら、支援の輪を広げていきたいと思います。

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