会社を資本金1円で設立すると後悔します
会社法により会社の資本金は1円でもオッケーになりました。実際に1円で設立する方もいると思いますが、個人的にはオススメしません。一つづつご紹介します。
資本金1円のデメリットは大きい
資本金は1円からでも設立できますが、おすすめしません。例えば次のようなデメリットがあります。
設立した瞬間に債務超過
晴れて設立して、登記簿謄本を取るとします。700円程度かかりますから、その瞬間に債務超過です。
役員借入れの会計処理が面倒
1円の資本金では700円の手数料が払えません。その700円は役員(あなた)から借り入れる形になります。その場では問題ないですが、後の会計処理が面倒です。
初月の勘定科目に役員借入なんて、嫌じゃないですか?債務超過です。
融資を受けられない
日本政策金融公庫や信用金庫など、金利の安めな金融機関からは融資を受けられません。資本金が1円ですでに債務超過の企業にはとても与信できないからです。
取引先からマトモな会社と見られない可能性
事業内容によっても異なりますが、もしあなたが法人相手の商売を考えているなら大切な点です。
企業は新規取引先の信用情報を調査します。調査といっても様々で、Webサイトの会社概要を見るだけのところもありますし、帝国データバンクなどに照会するところもあります。
どちらにしても、資本金が1円だと不信感を抱かせてしまいます。これは良いことではありません。
事務所を借りにくい
事務所を借りる時、多くの場合で会社の履歴事項全部証明書を求められます。そこには資本金も書いてあります。一円と記載されていると、所有者に不安に思われる可能性があります。
すぐに思いつくデメリットはこのくらいです。どうせ会社にお金を出すんですから、50万円でも100万円でも、債務超過にならない程度の資本金を設定しましょう。
資本金はいくらにすべきか
会社の維持費と資本金の決め方は以下の記事に書いています。