自衛隊で経験して良かったこと3選
どうも、元航空自衛官で現在は経営者のアッシュです。
今回は、自衛隊で経験したことの中でこれはためになったというものを3つ紹介します。
自衛隊って普段何しているの?と思っている方が多いと思いますので、
1 海外訓練
2 戦闘機搭乗訓練
3 南西方面での任務
1つ目は海外訓練です。
航空自衛隊に入るとアラスカで訓練する機会があります。
私が自衛隊にいた頃はグアムでも共同訓練をしていましたが、アラスカの方が印象的でした。
この訓練には複数の国が参加し、大規模な作戦を数日間かけて実行していきます。
訓練の内容も日本で実施するものとは規模も自由度も全く異なっていました。
私が行った時期は白夜の期間で、夜の11時とかでもまだ明るかったのを覚えています。
訓練の内容以外にもアンカレッジを散策したときは異国情緒が漂い、とても楽しかったです。
食事も特段アラスカならではというものは食べませんでしたが、あの乾燥して涼しい快適な空気感と、飛行機から降りたときに漂ってくる独特な匂いが忘れられません。
自衛隊に入っていなければおそらく一生行くことがなかっただろうと思います。
自然が豊かで、氷河ツアー等もあり見どころはたくさんあります。
是非一度行ってみてはいかがでしょうか。
2つ目は戦闘機の搭乗訓練です。
私の職種は兵器管制官というもので、主に戦闘機を管制して戦闘に必要な情報を送りつつ任務達成に向けた行動を統制していました。
この職種になると、パイロットがどういった状態で戦闘するか、いつどのような情報が必要かということを実際に搭乗して理解するため機会があります。(今回はこれを戦闘機搭乗訓練と言っています。)
私はそのうちの1回の訓練において、パイロットの計らいで戦闘機の性能限界高度まで上昇してもらったことがあります。
そこは空というよりは宇宙に近く上を見ると真っ暗な空が広がっていました。
また、空気が薄いため機体が常に振動していたのを覚えています。
あの景色も自衛隊に入らなければ見ることがなかったと思うといい経験だったなと思います。
3つ目は南西域での任務です。
兵器管制官は戦闘機の管制の他に、戦闘機に対し緊急発進指令(スクランブルオーダー)を出す役割が一部あります。
那覇基地で勤務をしていた時は、まさに連日連夜任務の日々で、今の日本を取り巻く安全保障環境というものをまざまざと知る機会を得ました。
そして、その環境に対してどのようにアプローチするべきなのかを考えるきっかけになりました。
そして、そこで勤務する若い隊員が20歳そこそこで重責を担いながらプレッシャーに耐えつつ頑張っている姿を見てきました。
国防の最前線を経験したこと、そして組織内ではこの急速に変化する安全保障環境に対応することが難しいと気づくきっかけになりました。
ここまで、管制官としての判断能力や技量を磨くことに傾注していた私の視座を大きく上げた経験になりました。
これらのように、自衛隊にいると他では味わえないような経験をすることが出来ます。
頑張っても給料増えない、能力主義じゃないから昇進にもつながらない、努力してもメリットがないと思っている自衛隊の方々、本当にそうでしょうか。
今回紹介した3つは、自衛隊なら誰でも経験できるものではありません。
自衛隊で頑張れば頑張るだけ、他の人ができないような機会を得ることが出来ます。
経験の質と量の向上は、単に給料が増えるより価値のあるもとだ考えています。
自衛官の皆さま、頑張ったら報われますので腐らずに努力していきましょう!
それでは!
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