【洋楽雑考#6】 オリジナリティの源泉〜Van Halen <後編>
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前年12月リリースのシングル「Jump」でバンドが示した方向性は、デビュー当時からの彼らのファンのみならず、音楽シーンにとてつもないインパクトを与えた。バンドがデビューから常に追い求めて来た"ハード・ロックとポップスの完全な融合"がわずか4分の楽曲内で完結していたからだ。
単独プロデュースとしては最後になるテッド・テンプルマンのアシストも見事だが、前作の低迷が嘘のように、アルバムにはポジティヴなエネルギーが満ちている。カヴァーは1曲もなし(ただし「I'