WWⅡ①スターリングラードの戦い
スターリングラードの戦いのきっかけは、1942年の夏にドイツ軍が南方のロシアに進軍してきたことにあります。ドイツ軍は、ヴォルガ川沿岸のスターリングラード(現在のヴォルゴグラード)を占領することを目指していました。
スターリングラードは、重要な交通の要所であり、また、工業都市でもありました。ドイツ軍は、この都市を占領することで、南方のロシアを制圧し、スターリングラードの近くにある石油産地を確保することを狙っていました。
戦いは、1942年8月23日に始まり、ドイツ軍がスターリングラードを包囲することで始まりました。包囲されたスターリングラードの守備隊は、食料、医療品、弾薬などの物資が不足し、更に極寒の中での戦いにも直面しました。
スターリングラードの戦いは、市街地での激しい戦闘によって特徴づけられ、両軍はビルからビルへと戦闘を展開していき、激しい銃撃戦や手榴弾の攻防が続きました。ドイツ軍は、市街地に進軍し、主要な建物を制圧することを目標に進軍しました。しかし、ソ連軍は、市街地における熟練した戦術を駆使し、ドイツ軍の攻勢を阻止することに成功します。
ソ連軍は、スターリングラードの兵士を助けるべく、補給路を確保するためにヴォルガ川を渡河しました。この渡河作戦により、ソ連軍は補給を受けることができ、包囲下のスターリングラードの守備隊を救援することができました。一方、ドイツ軍は補給路を断たれ、物資の不足に苦しんでいました。
最終的に、ドイツ軍はスターリングラード市内での攻勢を断念し、撤退を余儀なくされました。ソ連軍はスターリングラードを解放し、ドイツ軍を南方からの撤退に追い込むことに成功しました。この戦いは、第二次世界大戦における最大の戦いの1つであり、数十万人の犠牲者を出した戦いとなりました。