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12/24 ニュースなスペイン語 72480:72480

今年のクリスマス宝くじの1等賞(Gordo de la Lotería de Navidad)の当選番号は「72480」に決まった。

賞金はくじ1枚につき(por cada décimo)40万ユーロ(約6500万円)。

サン・イルデフォンソ小学校(San Ildefonso)の子供たちが、「歌う(cantar)」と伝統的に評される、その特徴的な発声で、右側の子が巨大な抽選機(bombo(下の写真右))から落ちた球(bola)の5桁の数字、左側の子が別の抽選機(同左)から落ちた球に書いてある金額をそれぞれ伝える。

ちなみに、以下の動画がその時の模様。

今年の大賞を射止めたのはラ・リオハ州のログローニョ県にある通称「ロテリア・マリア・デル・カルメン(Lotería María del Carmen)」という券売所(administración)で、当選番号「72480」の193枚つづり(193 series)がここから発売されたという。

ロテリア・マリア・デル・カルメンは51年前に開業し、2014年にも1等賞を出していることから、今年で2回目の王者となった。

ロテリア・マリア・デル・カルメンの店主アンヘル・アルダ(Ángel Alda)は、「当選総額7億7200万ユーロ(約1260億円)の一部がうちの店で売られたんだ(parte se ha vendido en ventanilla)」と話し、ログローニョの購入者の元に配分される。

しかし、当選金の約半分は42年前に設立されたマドリードのバスケットーチームが持っていった(la mitad de las series se han ido al Club Deportivo Distrito Olímpico de Madrid fundado hace 42 años)とのこと。

こんな具合にスペインの宝くじの報道では、誰にいくら配分されたかが赤裸々にされて、当選者もカメラの前で臆せず顔を晒す。

これは、秘密主義の日本にはない習慣。

バスケットクラブには、1チームあたり12名の選手がいて、70もの小チームあるとのことで、関係者の家族は何と700を超えるという。

その700家族がチームが束で購入した10分の1くじ(décimo)を割り振られたわけだから、まぁ、皆がホクホク。

まぁ、昨日に引き続き、日本にいる我々には全く関係も、恩恵もない話だが、せめて、幸せな人たちの顔を拝んで、幸運のかけらでも頂くことにしよう。

写真は1等賞のカードを持つ人たち。

手には祝杯用のリオハ産のワインが入ったグラス。

しかし、券売所には、実際に当選した人より、報道陣やヤジ馬たちの方が駆けつけた(se han concentrado más prensa y curiosos que agraciados)とのことなので、写真の人たちが当選者かどうかは分からない。 

一方、下はマドリードのバスケットクラブの関係者。

私たちはカネなしクラブだけど、夢はとてつもなくデカいんです(Somos un club modesto y la ilusión es enorme)――。

クラブの監督はこんなコメントを出したそうな。

おめでとうございます。

出典https://www.rtve.es/rtve/20241222/gordo-loteria-navidad-2024-donde-tocado/16378090.shtml