ウェールズは、ヘブン(天国)に近かった!
いつもありがとうございます。
⬆の写真は、イギリス西側ウェールズ地方の St Davis と言う小さな街の海岸線です。
海岸線に沿った、遠くまで広がる牧場の夕方の風景です。
娘一家は1週間家を借りて、イースターの休日を過ごしています。
ウェールズ地方は、イギリスの中でも言語が違うようで、標識なども2つの言語で書かれてありました。
婆ちゃんには、丁寧に2つ書いてあっても、意味がないんです。(何れも読めませ~ん)
15年前に婆ちゃんもウェールズに行った事があります。
その時に、
このまま天国(あの世)へ行くのかも知れないなぁ~?と思った事があります。
婆ちゃんはイギリスの娘の家に到着して、2~3日後にウェールズ地方に娘一家と出かけました。
4月のイースター休みの時期でした。日本での4月は、春らしく暖かくなって春の日差しが気持ちよい季節ですね~
イギリスは、温かい日は一気に夏が来たのではと言う日もありますが、次の日は冬に逆戻りしたように、コートが必要になったりします。
婆ちゃん達は、家から7~8時間かけて途中休憩しながら、車の中ではしりとり遊びやじやんけんぽん遊びなど、遊びを見つけて楽しみながら、行きました。
窓から眺める風景も日本とは違うので、家並みや街と街の間の牧場など、道路のすぐ傍に牛や馬や羊を見たり、退屈はしませんでした。
ウェールズには入ると、同じイギリスとは思えない程雰囲気がガラリと変わっていました。
どこまでも遠くまで海岸線が続いていました。
婆ちゃん達は牧場の中にある家を借りて過ごしました。その家は、牧場の入り口から何キロも離れていました。
その家は、ぽつんと1軒だけありました。庭に出て見ると、180度見渡す限り障害物は、何もありません。遙か彼方に水平線が見え、地球はまあるいなぁ。と思いました。
牧場を見渡すと、数え切れな程の羊達が、まるで宇宙人か何かを見るように見つめ、一斉に婆ちゃんに近づいてきました。
あんた 誰?と言ってたのでしようかね~? 羊たちは固まったまま、ボーと立ち尽くしていました。今思い出しても、笑えます。
お店は、10キロ先に小店があるくらいで、観光に出た際に食料は買い出ししました。
観光といっても、広い海辺で、お昼を持って行き、のんびり過ごすのです。時間がゆっくり流れるのを楽しむのですね~
いつものように海辺に行った時、その日は風が強く何だか寒気がしました。
家に帰りシャワーを浴びようとしたら、お湯が途中から少ししか出なくなりました。頭も洗っていたから、冷えたのでしよう。
次の日も躰が冷えて寒く、頭痛もしてきました。婆ちゃんは何処にも出かけずに、羊たちを見て過ごしました。食欲がなくなり、唯一オレンジだけが食べられました。
羊たちは、毎日場所を移動していました。その日は、朝窓のカーテンを開けると、柵はしてありますが、窓越しにすぐ傍で沢山の羊たちの群れが、目の前で牧草を食べているのを間近に見てビックリしました。
その日の夜中に具合が悪くなり、熱もかなり出たと思います。婆ちゃんは平熱が低く、37℃あるだけで調子が悪くなります。
借りてる家なので、冷蔵庫の中にはアイスノンもなく、体温計もないので体温も分からなくて、クスリも持っていませんでした。
婆ちゃんは、娘一家に迷惑をかけるかも知れない。ここで死んでしまうのではないかと本気で思いました。
ここウェールズの豊かな大自然の地で、羊たちに看取られながら婆ちゃんは、天国に上って行く感覚を味わいました。(ここはヘブン、天国なの?)
うつらうつらしていて、首や耳の後ろから流れるような汗が出て目が覚め、シーツもびしよぬれになるくらい汗が出て、熱は下がりました。喉から膿のようなタンが出て治りました。
本当に死ぬかと思った!
イギリスに行く前に日本の映画館で、
ヘブン(天国)
と言う映画を見ました。今では内容も忘れてしまいました。
婆ちゃんはこのヘブン(天国)と言う言霊が意識の中にあったのではないかと、未だに思っております。
此処の牧場で飲んだ牛乳は、これが牛乳なの? 忘れられない味だ。
マトンの肉は、いくら美味しいから食べて見てと言われても、婆ちゃんは食べない。
君の瞳は100万ボルト。羊達に見つめられたのだもん。