015 協力隊のホームステイ
住居決定の内容
私の住む中南米では、治安の問題とセキュリティの関係上、ホームステイを推奨しています。
時期は任国に着き1カ月、もしくは数週間の語学研修期間にそれぞれの任地に行き見学をして決めることができます。自分で見て決めることができるのは魅力的です。
ホームステイ先は配属先が探し、JICAが定めるセキュリティの基準をクリアし許可を得たところが住居の選択肢に挙げられます。
私は、今ホームステイをしています。もう一つの選択肢は1人暮らしのアパートでした。実質1つのオプションしかないような感じでしたが、アパートを見学した際・・・というような感じだったので今の家にしました。
ホームステイは現地の方と住むことで面白い気づきや文化の違いを感じられる、言語を使う機会が増えるなどメリットはたくさんあります。しかし、
日本との違い、性格の不一致など苦しく感じる事もあったり・・・
2年間その家に住むことになるので、皆さんに少しでも良い協力隊活動を送ってもらうためにもホームステイ先を決める際のポイントを紹介できたらと思います。
自分の譲れないポイントは何だ?
例えば、
動物が好き、嫌い(アレルギー)
子どもと接するのが得意、苦手
シャワーは温かいのがいい
自分の部屋に机が欲しい
同僚と住みたい、住みたくない
同年代の人がいい
家、土地的なセキュリティ
職場との距離
銀行、市場等との距離
クローゼットありなし
衛生状態
家族の性格
キッチン使用の有無
洗濯の頻度
人それぞれ色々なポイントがあると思います。自分がどうしてもこれだけは嫌、避けたいという事を思い浮かべてください。
日本に住むわけでは無いのでそれなりの覚悟を持っているとは思いますが、2年間住む家なので安易に決めないことをおすすめします。
思い浮かべたポイントについて、住居見学の際にしっかりと見る事・質問するようにしましょう。
住み始めてから気づいたこと
私は今の住居に入ってから気づいたこと、感じたことがいくつかあります。
『自分の部屋の鍵がない』
中から閉める鍵はあります。JICAの基準で設置型のカギも備えています。
しかし、外出時の鍵はありません。家族だから取ったりしないよ!と言っていましたがやはり心配なので使わない貴重品は鍵のかかったスーツケースに入れるようにしています。
『ホームステイというビジネス』
私は1日2食の契約で今の家に住んでいます。
朝食は生活リズムの違いから自分で用意し食べています。巡回指導がなく家にいる際、ホストマザーは契約通り昼食を準備してくださり一緒に食事をとります。そこで契約の食事分は終了です。しかし、練習から帰ると夕食が準備してあるのです。
私は契約とは違うためおかしいなと思いつつ、準備してくれているなら食べないと・・・という気持ちでいただいていました。
決まった日に翌月分の支払いをすると「今月の夕食分が足りない」と言われ
私はホームステイというビジネスにやられました。
その後、ホストマザーと契約についてしっかり話をしました。
その時の話の内容は、夜ご飯代は必要ないからもし昼ご飯をたくさん作り余っていたら食べたらいいよ!というものでした。
そのため次の1カ月は、昼ごはんの残りをお皿によそって準備されていました。もう大丈夫だろうと思っていると、また不足しているとJICAに報告。
1カ月前と言っていることが違う。しかも、私に直接言わずJICAに連絡するとは(-_-;)JICAさんすみません。
勘違いなのか、話が嚙み合っていないのか・・・
契約内容と違う、何かおかしい、話を聞いてもらえないと感じたら早めにJICAに相談しましょう!!問題解決の対応をしてくれます。
そして、自分の意見をしっかりとホストファミリーに伝えましょう。
納得してもらえるまで何度も話しましょう。
これが何よりも大切です。私は次の1カ月同じことが続くなら、この家を出ていきます。と強気に伝えました。
お世話になっているのは確かですが、お金が絡んでくることです。
実際に住んでからしかその人の中身を知ることができないです。それが非常に難しいですが、自分の意見はしっかり伝えることをオススメします。
『衛生環境がよくない』
一見きれいそうなキッチンでも扉を開けたらネズミが住んでいたり、冷蔵庫からゴキブリが出てきたり、朝食に出てきたパンに大量の蟻がついていたり…水回り、キッチン周りをよく見る事を強くおススメします。
住んでみないと分からない事があるかもしれませんが、少しでも快適に過ごしてもらえると嬉しいです。
大きなトラブルとなる前にJICAに相談しましょう!!!