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019 コスタリカ野球事情

地理・歴史編
コスタリカの野球事情について紹介します。
中央アメリカ南部に位置するコスタリカは、ニカラグアとパナマの間に位置する国です。
中米だからドミニカ共和国やプエルトリコのように野球が強い国とたまに言われます。
いいえ、国技はサッカーです。

ニカラグア、パナマは野球が盛んにプレーされていますが、コスタリカではサッカーの影響が強く野球はマイナースポーツとして位置づけされています。

サッカーのグランドがたくさんある
学校の休み時間はサッカー
ニュースもサッカー
家の近所のサッカースタジアムはコスタリカ国内で有名なサッカーチームという事もあり、お祭り騒ぎ。

これまでサッカーに対して強い感情を持っていなかった私でしたが、
サッカーに対して嫉妬している自分がいます(-_-;)
ここまでサッカーが好きな人たちがいる国で外国人が野球ををしえて何の意味があるのだろうか?と考える事もありました。
コロンブスが発見しスペインによる植民地時代があったことも理由の一つに挙げられます。

先日、大会に参加している際に感じたことがありました。コスタリカ北部と太平洋側地域の野球のレベルが高いという事です。このことについて現地の方に質問しました。
ニカラグアに近いこと・海を渡って入ってきているからではないか
という意見でした。
だから、私は内陸地で活動して野球の普及をしているのか・・・と
今更ながらに地理的な部分から学びました。
また、移民の方がすごくたくさんいます。ベネズエラ出身・ニカラグア出身・キューバ出身・コロンビア出身そういった方々はコスタリカに野球ができる環境があるという事に非常に喜んでいます。
生まれ育った地を離れ生きるために選んだコスタリカ
それを知り、私のボランティア活動はコスタリカ人のためではなく、
コスタリカに住むすべての方々のための活動だと強く感じました。
そのことをいつも心に言い聞かせて活動しています。

野球道具編
私が在籍しているアラフエラ野球協会の道具について紹介します。
以下、3つのカテゴリーに分けられています。
(レベルの関係上一部例外もあり)

  • ちびっこクラス(4~9歳)

  • U14 クラス  (10~14歳)

  • U18クラス  (15~18歳)

U14 とU18 が硬式ボールを使用しています。
硬式野球ボールは合計で50球
同じ時間帯に練習をするため半分ずつです。
先日ボールを仕分けてみたところ写真のような結果になりました。

(左)綺麗なボール35球、(右)壊れたボール15球

硬式野球ボールは簡単に言えば、コルクを布で包み縫い合わせたものなので、糸が切れたり裂けたりしてしまいます。
ボールによって値段が異なりますが、1球700円だとしても消耗品なのでお金がかかります。
ユニホームやグローブなど衣類や道具でお金がかかる上にボール代は常にかかってしまいます。

彼らは、どのようにボールを扱うでしょうか?

  1. 足で蹴ってパスをする

  2. 野球ボールでサッカーをする

  3. リフティングをする

正解は全部です!
彼らが育ってきている環境は国技がサッカーのコスタリカだから仕方がないのかもしれません。
しかし、指導者も保護者も同様に野球ボールをそのように扱います。
私たち日本人は野球ボールを蹴らない!と特殊な教育をされてきたから仕方がないと切り替えました。
しかし、野球ボールをもっと大切に扱えばボールを長く使える上に、お金を使って購入する機会は減るのではないかと思いました

野球ボールを蹴りたければ、あっちでサッカーしなよ!と冗談交じりで注意するがなかなか響きません。大人がしているから説得力がなさすぎる。

さぁ、年始の練習に合わせて糸が切れてほつれているボールを縫って持って行きます。
お金も莫大にはかからない縫いボール。
どのような反応を受けるのか、そこで私の気持ちもしっかりと伝えていきたいと思います。

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