
自分をいいものとして扱ってあげる
私の自虐癖は根深い。
自分の立ち位置は道化、汚れ役、恥ずかしいことをする役だと思っている。
というか、そういう位置に置いておかないとソワソワする。
自分の容姿を気持ち悪いと思っているし
女性としてなんてみてもらえないだろうなって思って生きてきた。
仕事だって、なんとか自分の身を立てられるくらいにはなったけど
周りに比べたら全然なんだろうな、
世間知らずだしな、って思っている。
自分の趣味は人に理解されなくて恥ずかしいものだと思っている。
好きなアーティストや作品を話すのが怖い。
なんか
美術の学校に行ってからは
的外れな努力ばかりの落ちこぼれだったし
好きになるものがマイナーすぎて
家族に笑われて育ったし
見た目は…男子にからかわれて生きてきたしで。
プライドとか、自分への理想の高さからくる謙遜とも違うんだよな。
(いやわからん。そうなのかも)
自分のことを褒めてくれたり
好きになってくれる人の気持ちがわからなかった。
高校一年生になった時、初めて告白というものをされた。
みんなから人気者の、いつも女友達に囲まれてるような優しい男の子。
持ったばかりのケータイに、付き合って欲しいとメールが来た時
私はパニック状態だった。
パニックで泣いた。
自分のことを好きになった人がいる。
なんだそれ。
わけがわからない。
怖い。
どうしていいかわからない。
一応OKしたものの、本当にどうしていいかわからなくて
毎日くるメールも嫌になってしまって
手も繋ぐことなく1ヶ月でごめんなさいした。
人から注目をされるということが無理だった。
自分のことを嫌いな人は、自分のことを好きになる人に
嫌悪感を覚えるそうだ。
「私がこんなに嫌いな人間(自分)を好きだなんて、趣味が合わないから」。
大人になってからお付き合いする人ができても
「こんなブスな私と付き合ってくれるなんて、いい人だな」
と、相手を信じることができなかった。
「俺のこと好きじゃないでしょ」
と言われてフラれた。
違うんだよ、自分のことが好きじゃないから
自分が人のことを好きになるとか
好きな人と付き合う資格とかないと思っちゃうんだよ。
ずっとその意識で生きていた。
そのままでいても魅力なんてないから
「役に立つ存在」でいないと存在してはいけない。
目立ってはいけない。
みんなが嫌がるような仕事なら、率先してやっていい。
役割を果たすことは許す。
異性に関しては、ここには書けないくらい雑に扱われたり、
からかわれたりして嫌な思いもたくさんした。
人生の大半をそうやって生きてきたし
今も、根深く残っている。
いやぁ、、、こうやって書いてみるとヤバイ。
夫と結婚して、まぁまぁ仲良しで
愛されていて、愛する我が子も、友達もいる今を
奇跡のように思う。
そう、最近、戸惑うのだ。
周りに好きな人しかいなくて
みんなが自分のことを好きで、褒めてくれて
時に心から思って叱ってくれて
愛されている、尊敬されている
本当にいいものとして、大切な存在として扱ってもらえていることを。
自分を笑い者にしようとしたり
「いやぁ私なんて」って貶さないと喋れない。
今もそんなことがよくある。
癖だ。
自分をそのまま出すことが照れくさいのだ。
でも、そんな時、周りの人は笑わない。
たとえば(ホームページに載せる写真を選ぶような場面で)
自分の写真を見て「いやぁ私の写真、これダメですよね」などというと
「え?なんで?ものすごくいいと思うよ」
「素敵だよ」
と言われるとか。
今ダイエットしてるんだけど、痩せたことを褒められて、照れちゃって
「いや、元が太りすぎなんすよw」
などと返すと
「なんで?すごいことだよ!認めていいんだよ」
と真顔で叱られたりする。
「かわいいね」
「綺麗だね」
「すごいね」
「いつもありがとう」
そんな言葉をまっすぐもらうたびに
私が私を貶すことは
私にも、言葉をくれる相手にも失礼で
全然、やらなくていいことなんじゃないかと
最近、、本当にここ数日の話だ。
やっと気づいた。
もちろん、なにごともまだまだだ。
伸び代だらけな自分だ。
でも、その上で
できていることを正しく認めたり
いただく言葉をありがたく受け取ること
大切というか、普通にしたらいいじゃないかと
思えるようになった。
色々あったかもしれない。
でも、そろそろ
自分をいいものとして
大切なものとして
扱ってあげていいんじゃないかと
そう思えるということは
たくさん癒してもらったのだ、
素敵な人たちに。
そして本当は、そう思える前も
たくさん愛をもらっていたんだ。
「そこに私も入っているかな」
そう思ってくれた人は、入ってる。
ありがとうございます。
自分を大好きでいられる
自分の未来に期待できる
それって最強じゃないか
多分、ここからだ
こう思えるようになった自分だから
やれることがたくさんある、
これを読んだあなたにも、そう思える日がきますように