「私が本当にやりたいこと」などを語り続けている人には、仕事を紹介できません。
ここ数年、ありがたいことにお仕事のお話をいただくことは増える一方で
なんだか、日々「仕事を振れる人」を探している。
例えば、私が受けている「インタビューグラフィック」↓。
これの需要がすごくて、多分、制限しなかったら月10件以上は依頼が来る状態。
でも、これを描くのに短く見ても半日くらいかかってしまっていて(何を書くのか選定するのに時間がかかる…!)WEB制作も、漫画も、デザインもやっている私には、月2〜3件が限界。
だから、クオリティを落とさず人に手伝ってもらったり、振ったりできる体制を作りたいとずっと思っている。
デザインもそう。「あ!この人の作るデザイン、この業界にピッタリ。あの人と繋ぎたいな」と思うことがよくある。
でも、クオリティが高いものを作っているのに、繋げない、紹介できない人がいる。
今日は、私が紹介するのを避けている人について書いてみる。
思い当たるところがあって、普段
「あんまり仕事紹介してもらえないな…」
「いいことないなぁ…」
って思っているあなた、自分の発信や発言が原因かもしれません。よ。
避けている人①自分の世界観ややりたいことを大事にしすぎている
絵描きには、ある程度「自分のやりたいこと」っていうのがあると思うし、持っていたらいいと思う。
でも、駆け出しのうちからずっと「私の本当にやりたいことって…」って夢物語を語っているタイプの人に、さすがに色塗りアシスタントとか、自分の作品の一部をお願いしようと思えない。
「そういう仕事、苦痛でしょうね」
と思っちゃうから。
自分の感受性を大事に大事にしている人ほど、言うほど自分の作品を書いてない。バイタリティが足りてない。
なのに、できる気になって夢は見てる。
そういう人にとって、時間を切り売りするような仕事が増えることは害悪でしかないし、自分の今やるべきことが定まってない人っていつ気分が変わるかわからない。
避けている人②いいもの作ってるのに、すぐ辞める
もう、本題はこれ。
個人事業主が周りに増えてから山ほど見てきた。
「すごくいいもの作るのに、チョロっとやって、すぐやめちゃう人」
ハンドメイドでも、デザインでも、イラストでも見てきた。
すっごく素敵な作品を作っていたのに、数件お仕事しただけで
「やっぱり、この仕事好きじゃないかもしれません」
「私のやりたいことってこれじゃなかったかもしれません」
「終わりの時が来たようです」
「これからは違う自分で生きていきます」
などと言って、やめたり、違うこと始めたりする人。
スピかじってる人に多い。
いや「終わりの時が来たようです」ってなんやねんwwwww
好きにすればいいけど、どんなにいいもの作ってても
そういうのを一回でも発信した人には、クリエイティブ系のお仕事は二度と依頼しない。
紹介しても紹介先に迷惑がかかるし
途中で気分変わられて、苦痛な中作られたりしたら
私もわかるし、嫌な気持ちになる。
何より、いろんなことを乗り越えて作り続けている人に失礼だと思うから
その人が復活して「また始めました!」と言っても
私は、コツコツ続けてきた人に依頼する。
それくらい「クオリティを維持しながら作り続けること」って、難しいのだ。
なんか、みなさんポエムっぽいかっこいいこと言ってるけど
要は、気分とか、好き嫌いとかに振り回されて
うまくいかなかった時の原因の検証もそこそこに
「私には合ってない」と、安易に烙印を押してしまっているのだ。
自分の感受性なんて守って、立ち止まるのはやめなはれ
「本当にやりたいこと」とか語って、実際に作っていない。
多少動いていても、結果を出すに至ってない。
そんなうちは、何もせず口だけ達者なイタイ人でしかない。
そんなうちから、自分の感受性を大事に大事に守るのなんてやめなはれ。
かの有名な茨城のり子さんの「自分の感受性くらい」の全文と解説を読んだことはある?
どんな状況においても、自分の感性が乾いていくことを時代や人のせいにしたり、できないことを暮らしのせいにしたりせず、自分で決めて生きていけよ、やり通せよ、という詩だよ。
まだいくらでもやれる環境の中で試行錯誤もせずに「私のやりたいことってこれじゃないんです〜」ってポエム書いていることではない。
本来、どんな環境にあっても、やり続けることを言っているんだ。
私は、作ることが好きだ。
でも、自分の感性で「自分のやりたいこと」を漫画作品にするのが苦手だった。
そう
受注の仕事が大変になったころ
「自分のやりたかったことってこれだっけ?」
と思ったことが、私もあるのだ。
だから、自分の作品を作る時間をとって、描いてみたことがある。
正直、ロクなものが描けなかった。
先が見えなくて、お金になるでもなくて、早々に心折れてしまった。
(唯一、自分の書きたいものとして書いているのがこのnoteかも)
だから、今やっていることは「人のことを紹介するための仕事」がほとんどだ。
人のための仕事をやり切る、と決めた。
その中で
人の心を汲み取る力も
その人が伝えたいことを伝える力も
全部使うし、学び続ける。
感受性?枯れてないよ。
むしろ全部そこに注ぎ込んで、活かすって決めたから。
この仕事が大好き。
だから、未熟でも「仕事」としてやっていく気持ちのある人と一緒にやっていきたい。
でね、仕事に打ち込むことが
1番のスキルアップだったりする。
スキルがついて、お金も稼いでさ、余裕ができた時に
また、好きなもの描いたっていいじゃないですか。
SUNABACOの代表・なかまこさんと「辛くないことで食っていく」についてお話しさせていただいた記録をこちらのnoteで書いています。
ぜひご一読ください。
なかまこさん、お話の機会をいただきありがとうございました!!
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