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平気で 酷いことを言う人たち     「自分の大事な人が被害に遭っても、同じことが言えるのですか?」

杉田水脈議員が 先日 実名で強姦事件を告発し、裁判中の伊藤さんに対して
「女性は いくらでも嘘がつけるから」と言った、と言う報道がありました。
(強姦という言葉に抵抗のある方、ごめんなさい。レイプなんて軽々しくて
言えなかったのです。罪状の名前というのが大事だと思って書きます)
事の真相は マスコミがきちんと裏付けしてくれるのを待つとして、
同じ女性なのに、とか そう言う目線ではなく、国会議員という立場としての
ふさわしい発言かどうか、と言う目線でもなく、被害に遭って苦しんでいる人を
前にして 人間として どうして その発言が出来るのかって 聞きたいです。

ご自身が ご結婚されてるのかどうか、とか お子さんがいるのかどうか は 存じ上げませんが、もしも、もしも ご自身にお子さんがいて、それが娘さんで
同じように強姦事件に巻き込まれてしまっても、同じことが言えるのだろうか?
私が娘だったら、思うだろう。「私のこと、愛してなんて居ないんだね」って。

いつも 思うんです。
セクハラ、モラハラ、パワハラしてる おじさんやおばさんたちは、
自分の子供が 同じようにされても「仕方ないじゃないか。我慢しろよ」って
言えるのか、ってこと。

昔、会社の慰安旅行で(慰安旅行って名前自体が、嫌だよね。本当に嫌だった)
セクハラしてきたバカヤロウの腕をひねり上げて「あんた、息子しかおらんの?
娘がおらんから、気持ちが分からんと? ふざけた事、抜かしよって。
女をバカにするのも大概にしたら、どないや? これ以上 胸やらケツやら
触りよったら、腕へし折るで。暴行罪? 上等やないか。出るとこ、でようや。
他にもちゃんとイロイロ証拠、集めてあるで〜。良えよ〜、行こうや、警察!」
と言いました。すると 会社に結婚相手を探しに来てる女の先輩に
「その口の利き方は、何?女は黙ってお酌するの!触られたって良いじゃないの。減るもんじゃないんだから!!」と言われた時「いくら先輩の言葉でも 
それは納得 出来かねます。同罪ですよ、先輩」と言って大喧嘩になりました。
取っ組み合いは、得意だったんですけどね、さすがに旅館の大広間を台無しに
するのはダメだな、と思って やめました。で、他の先輩に「今の、録音できた
よね?」と確認して「何かあったら、いつでもどうぞ。」と啖呵切りました。

それからは、触られたりすることは無くなりました。「アイツはヤバイ」って
言われてたのも知ってます。男女雇用均等法なんて 名ばかりの法律があっても
法律は女性を守ってくれませんでしたし、25歳までにお嫁に行けないと、なんて
平気で言われた時代でした。私は、そんな会社 辞めて正解でした。

でも 今も そう変わらない時代なんだな、と知りました。
穏便に済ませる事を良しとして、事を荒立てて訴えても 支えてくれる人の
少ない現実を知りました。私が働いていた時から 既に25年以上経ってるのに、
です。もう2020年に なっているのに です。

もう、やめましょう。見て、見ぬふりをするのは。
自分の心に聞いてみてください。「本当に、これで良いのか?」と。
自分は、我慢できるから、という人も 昔も いました。
でも、自分の大事な子供だったら どうします?
自分の子供が 苦しんでいるのを「我慢しろ」って言葉で 片付けられるの
ですか? 片付けてしまって、良いのですか?

いや、実際、我が子じゃないし。我が子が 被害に遭うなんて有り得ないし。
って 反論なさるでしょうね。
でも本当に、本当に、そうですか? 被害に遭わない、って言えるんですか?
どんなに気を付けていても、どんなに頑張って抵抗しても、やっぱり女性の
力では抗えないことは、たくさん有るんですよ。

大人の欲望に 子供たちが巻き込まれる、昔も 今も、同じです。
性犯罪の温床は 抵抗できない子供たちが ずっとずっと苦しんで一人で
抱え込んできた結果です。摘発されないから、告発されないからと、ずっと
人知れず 犯罪を犯してきた人たちがいるのは 事実です。
今までは我慢してしまったかも、知れません。でも これからは 子供たちが
勇気を出して話してくれたら、きちんと聞いて受け止められる大人で居たいと
思いませんか?

想像力、とか 共感力、とか そんなタイトルみたいな言葉じゃなくて
人として 誰かの痛みに寄り添える人間の心の力が 試されていると思います。
誰かを泣かせるような事をして 良い人生なんて 送れません。
私は、そう 思います。
苦しんでいる人の横に 一緒に並んで 何も言えなくても 前を向いて
ただジッと 一緒にいられる人間で ありたいです。

サポートありがとうございます。自分の時間をゆっくり作り出すために、遠慮なく使わせて頂きます🙇‍♀️。