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自分とは違う特性を持っているから
私が子供の頃 自分の親に求めていたのは
問題を解決できる リソース。
ものごころ着く頃から、親の困り事に寄り添い、
親の愚痴を黙って聞き、揉め事に首を突っ込まざるを得ず、
解決するにはどうしたら良いか、毎日 毎晩 ハゲるほど 悩んできた。
だから 高校卒業の頃には 親よりも地域の問題解決に口を出し、
小生意気な娘だ!と言われたりも した。
でも 心の中では、「ふざけんな、大人!」と 思っていた。
親が もっと しっかりしててくれたら
自分の中の悩みや、小中あわせて9年間もイジメられて来たことや
大嫌いな先生にまでイジメられて来たことも 相談できたのに、と思った。
誰も助けてくれないから、誰にも頼れずに 自分一人で解決するしかなくて
死にたいと思うことも 何度もあって それでも歯を食いしばって
生きてきただけ だったんだ。
子供がしっかりするってことは その家に 大人が居ないってことと
同じなんだよ。分かれよ、それくらい。
と 心の中で 散々 毒づいた。
だから
親になった今も思うのは 「どうしたら この問題を解決できるか」
という事なのだけれど。
息子は 問題に ブチ当たっても すぐに解決を求めない。
自分で 悩んで考えて、どうにもならなくなると「ねぇ お母さん」と
話しかけてくる。
しかも ただ 話を聞いて欲しいだけで 助言は 必要ない らしい。
下手にアドバイスなど しようもんなら 「そんなことは聞いてないよ」と
ピシャリと跳ね返されてしまう。
「そうなの? じゃぁ なんで相談して来たのよ」
と ついつい キツい口調で 問い詰めてしまう。
そして 夫に言われた。
「何も 先へ先へと 解決策を出さなくたって 答えは見つけられるよ。」
「え?そうなの?」
そう言うもんなの?
知らなかったよ。答えが欲しくて 相談してくると 思ってたんだもん。
「ママはさ、自分で ずっと考えて 一人で頑張って来たんだろうけど
これからはさ、悩みは悩みのまま 話を聞いて、って言って良いんじゃない?」
と言われて ちょっとだけ 気がついた。
そうか、何も 解決するだけが 大事じゃないんだね。
悩みは 悩みのまま 気持ちに そっと寄り添っているだけでも 良いんだ。
解決できたからって 気持ちがスッキリするとは 限らないことって
実は 身の回りにゴロゴロあって
なんか、モヤモヤする〜とか なんか、イヤな気分の解決策だなって思うこと
意外に有るんだよなぁ。
「ママは、悩み事の解決策をたくさん持ってるから、直ぐに思い浮かぶんだろう
けど、モヤモヤしたりする時はさ、無理に解決しなくても 良いんじゃない?」
なんか、肩の力の抜けた 良い答えだな。それも 有りか? なるほどな。
今夜も 息子と夫は 二人でゴロゴロと布団に寝転びながら
大好きな電気配線の本を 読んでいた。
私から見たら、この二人は のんびりしてて 物ごとの見極めが甘くて
結構 ことが起こってから慌てふためく人たちだから
いわゆる困ったちゃん なんだけど
「それでも なんとか生きて行けそうだよ」って 言われた気がして
それも 悪くないな、と 思えた。
今日、たまたま そう思っただけかも 知れないけど
忘れないように 書いておこうと 思った!のでした。
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