長期投資を始めよう その3
まず最初に これは 私の経験を元に記しているもので 安易に
投資信託を勧めているものではありません。
また 私が資産を増やした方法は あくまで私自身の結果であるので
どなたにも当てはまるものではありませんので、ご承知おき下さい。
どうして積み立て投資(投信)が良いのか?
20代の人には 積み立て投資(投資信託)がオススメだと書きました。
それは 毎月決まった額を積み立てることで、基準価格に応じた口数が
増えていきます。(取得額、といいます)
自分が投資した時の基準価格よりも
自分が必要になって一部解約した時の基準価格が上がっていれば
一部解約した後の残りの口数が またコツコツと増えていく元手になり、
その後も資産を保有しながら 続けて増やす事が出来るからです。
ただし、必要になった時という設定を とりあえずは 10年先まで忘れる
ために 余裕資金を作っておくのが大切、という話も書きました。
コツコツと投資していく事は それくらい気長に取り組む必要があります。
なので若いうちに始めて 時間を味方にしながら続けて行く事が大切なのです。
積立額をいくらにするのか?
毎月の積立額の最少金額については 投信会社によって違いがあります。
私は 独立系投資信託会社で 積み立てをしていますが
どこの商品が良いかは、ご自分で調べてみると良いと思います。
少し 紹介しますと
さわかみ投信 毎月 1万円〜
ユニオン投信 毎月 1万円〜
レオス キャピタルワークス 毎月 1000円〜
子供のための口座の場合は、積み立て金額が 少額設定の所もあります。
毎月の積み立てが大変になったり、まとまったお金になったら
途中で積み立てを中断することも可能です。
積み立てを中断しても解約する必要はありません。
そのまま 保有(ホールド)し続ければ良いのです。
解約する時は あくまで必要になった時。そして 必要な金額だけ解約、です。
投資信託会社によって 積み立てNISAの対象となっている商品もありますし、
なっていない商品もあるので 詳しいことは それぞれの会社HPなどで
ご確認ください。
何を目的に積み立てて行くのか?
積み立てを続けて行くには やはり ちょっと遠い未来に目標を設定する必要が
あります。そうしないと、すぐに嫌になったり ちっとも増えないじゃん、と
思ってしまって 続かなくなってしまう事もあるからです。
20代なら 持ち家のためとか、結婚資金、とか 海外旅行とか留学とか
様々に夢を膨らませるのも有りでしょう。
起業するために運用してお金を増やす人が居ても 良いんじゃないでしょうか。
私は30代前半から始めましたが、40代終わりに土地を購入して家を建てました。
その時の費用の一部は 払い戻した投資信託でした。つまり一部解約で土地を
購入する事も出来た、という事です。運用が上手くいけば そういう事も
あり得ます。
ある程度の年齢まで行くと 老後の資金、子供の教育資金など 具体的かつ
失敗したくない運用を考えると思います。
そうかといって 100万円注ぎ込めば良いかと言えば それは大変 危険です。
年齢が高い人ほど、要注意です。
退職金などの まとまったお金が入ったら
退職金などのまとまったお金が入ると 金融機関から お知らせが届いたり
別室に通されたりすることがあります。
「特段、すぐに ご予定が無ければ 当行で運用など いかがでしょうか?」
という訳です。
しかし、そこで「そうですね、お願いしようかな」なんて言ってしまうと
手数料ばかり稼がれてしまうことになります。
その金融機関で扱っている商品が どういうものなのか、手数料もそうですが
今までの成績や ファンドの規模、内容などを じっくり調べてからでも
全然 遅くはありません。
急かされるまま 焦って預けただけのつもりが 成績が振るわないから
「大変残念ではございますが、この商品はクローズになり、
別の商品に預け替えをお願いしております」 なんて事になって
また手数料を取られる事に なりかねません。
それは いかに言っても残念な事です。
頑張って働いてきたからこその まとまったお金です。
だからと言って 一度に全部つぎ込んでしまう必要など どこにも無いのです。
こういう時ほど 頭を冷やして 冷静な気持ちで 良いファンドかどうかを
判断しましょう。
なんだか不安な時代だからこそ
最近は「ポイントで投資できます」とか 手軽になってきたなぁと思いますが
投資の世界は 知らずにやれば びっくりするほどリスキーです。
投資の との字も知らない人が いきなりFXとか 為替で増やそうとか
絶対 思わない事です。
皆やってる とか言われても 分からない事には手を出さない。
当たり前ですが、そういう「君子危うきに近寄らず」は大切にして下さい。
そうしないと 素人が手を出して大丈夫な訳がない、というか
ちょっとした火遊び(?)のつもりが 信用取引のような大火傷を負う事に
なり兼ねません。ゲームでは無いので 虎穴に入る必要は、ありませんよ。
コツコツ積み立てる商品が 積み立てNISAだから安心という事もありませんし、
積み立てNISAじゃないから良い商品じゃない、とも言えません。
玉石混交、だから 自分で情報を集める必要があるのです。
小さく始めて 大きく増やす。
さわかみ投信の会長が セミナーで教えて下さった事です。
最初は 少額でコツコツ投資して コツを掴んだら少し大きい額を入れる。
そうやって 自分のやり方を見つけていけば 投資は怖くない。
でも 普通の人が投資をするのは怖いから、投資のプロを信じて託す。
そうやって少しずつ世の中の動きを知って 自分なりの楽しみ方や
社会との関わり方が増えていくと 世の中を見る目も変わると思います。