ADHDと診断された
私は前に別の理由で心療内科に行った際にADHDの疑いがあると言われたが、本格的に診断されたことはなかった。
今回このコロナ禍で大学のオンライン授業についていけなかった私は、ちゃんと検査した方がいいと思い、春休み中に病院を探すことにした。
しかし片っ端から電話をしまくったがどこの病院も『予約がいっぱい』だと言われた。
中には事前予約は受け付けておらず、当日電話をして今日外来診療できるか確認してくださいという訳の分からないところもあった。
この病院探しで1番驚いたことは、『検査できる病院とできない病院がある』ことだ。
電話かけてようやく予約できると思ったが、電話口で『検査希望されますか?』と言われてお願いしますと言ったら、『うちでは検査できない』と言われて、なら検査できる病院に紹介状を出すことはできませんかと聞いたら『検査できる病院がどこの病院なのか分からないので出せません』と言われたり。
そこから沢山の病院のホームページを片っ端から確認したりしたが、どこの病院もホームページに検査できるとかできないとか書いてなく、この情報社会で初めてこんなにも情報のないことは初めてだった。
たまたま検査できる病院を見つけたが、検査は6ヶ月待ちだといわれて諦めたこともあった。早く検査を受けたいのにそんなに待てるわけがない。
そして、ようやく今回通うことにした病院を見つけた。ここは唯一紹介状を出してくれると電話口で言ってくれた病院だった。家からは電車で45分、車で30分ほどと遠いが、他に病院がないのだからしょうがない。
さっそく電話した日から10日後に車で向かった。
病院は小さいながらきれいだった。先生は見た目怖そうだったがしっかり話を聞いてくれて問診をしてくれた。『ADHDの疑いが強い、検査をした方がいいね』と言って、連携を取っている病院に、この日から1週間後検査の予約を入れてくれた。
今までの予約が取れない、検査には6ヶ月待ちとかいう状況から一変、とても早い対応をしてくれた。片っ端から電話をしてたときではありえないと思うようなことだった。
そして検査の日。
今度は家から電車で約1時間かかる病院で検査をした。
午後1番に検査を始めた。内容は詳しくは書かないが、心理検査というものを約2時間かけて受けた。
もしこの記事を読んでいる人で、このような検査を受けたことないのにADHDと診断されてお薬を飲んでいる人は、1度その病院を疑った方がいい。ADHDは障害だからだ。もし一般的にいう「普通の人」がADHDの薬を飲んだら健康を害する。私が今回初めに飲み始めたアトモキセチンに関する記事を見つけたので1度読んでみるといいかもしれない。
このアトモキセチンに関する記事にも書いてあるが、とにかく副作用がすごい。検査の結果はADHDで間違いないとのことだったため、このアトモキセチンをはじめにだされた。
私が感じる副作用はお腹の不快感(ガスが溜まってるような、膨れてるような感じ)、気持ち悪さ、喉や口の乾き、寝付きの悪さ(夜中に目が覚める)など。
日中集中力を高めるためにこれらを犠牲にしなくてはならないのか…と少しため息が出る。
しかしお薬の効果は感じている。今は春休み中だが、今自動車学校に通い始めたので授業を受けている。この授業は50分だが集中力が補助されているため気が散ることなく受けることができた。この調子なら授業はまず大丈夫そう。
私が困っていた症状は集中力がすぐ切れること。そして何かしらすぐに忘れること。上の空になること。キョロキョロして歩いていまうこと。日中に眠くなること。など様々。検査の結果にこれらははっきりと出てきた。先生には『よく今までやってこれたね』って言われるほど。今思えば本当によく大学に入れたなって思う。
検査結果を聞きに行く際、母親と行った。相談もしていたが、実際に病院で一緒に話を聞いた方がいいと判断したからだ。結果それは良かったと感じている。まず家族に理解してもらう。それだけで心に余裕が生まれるからだ。
あまり公に『私はADHDです』と言うのは気が引ける。あまり良く思われないとも思う。しかし私のようなADHDの人は誰か身近にサポートしてくれる人がいないと、基本、生活するのがキツい。
例えば最近の私の場合、大学の授業を理解するのが難しかったり、一人暮らしし始めた家が片付けられなかったり、ものを忘れたりなくしたり、大学の課題を忘れたり…みたいなことが起きかけていた。それをサポートしてくれた心優しい友達がいたから何とかやってこれた。本当に感謝してもしきれない。
だから、信頼できる人や家族、まずはこの身近な人たちだけに打ち明けてみるのは一つの手だと思う。1人でなんでも抱え込まないで、手伝ってもらえるところは手伝ってもらった方がいい。頼れる人には頼ることも大事だと私は考える。
これから私は6ヶ月病院に通って精神障害者保健福祉手帳をもらおうと思う。就職する際に選択肢を広めるためだ。
ADHDと前向きに向き合うためにはまず選択肢を広める必要があると考えた。
このまま大学に普通に通うことも難しいのに就職となると、正直厳しいと思う。周りと同等の仕事をするのも難しいかもしれない。
ならば初めから知っておいてもらって就職した方が、多少給料が少なくても仕事は続けられると思う。そのためにはこの手帳を貰った方がいいと考えたのだ。
私みたいにADHDに悩んでいる人は多いと思う。
しかし現状病院で診察、検査をしてくれるところは少ないと感じた。
診察はしてもらっても、しっかりとした検査ができなかったり、簡易検査だけで済ませてる人もいるのではないだろうか。それはとても危険な事だと思う。もっと診察してもらいやすい、検査を受けやすい環境になってくれることを願うばかりだ。
そしてADHDへの理解も広まればありがたい。私のこれまでの具体的な体験談は、また別の記事に書くことにする。
とりあえず私はADHDと診断された。だが、悲しくはない。むしろほっとした。