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ささいな言葉に傷ついてしまうあなたへ



「今日の服、すごく似合ってて可愛いじゃん」



今日はクリスマス。

11月から予約していたインスタで見つけたイタリアン。
店内にはツリーが飾られ、周りにもカップル客が多い。



「まあ強いて言えば、もう少し痩せればもっと似合うんじゃない?」



あーあ、今日はクリスマスなのに。
彼のその一言でうまく笑えなくなってしまう自分に嫌気がさす。


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お店を出た後、周りを少し散歩して、それぞれの家に帰るために駅に向かう。
わたしが改札を抜けた後に振り返ると、別の路線に乗る彼が小さく手を振ってくれている。彼も悪い人ではないのだ。

帰り道、電車の中で少し考える。
彼からの言葉に不用意に傷ついてしまうことがある。

別に彼からの言葉だけではない。
昨日、会社の人から「ちょっと段取り悪いよね、その分仕事は丁寧なんだけど」と言われて、必要以上に落ち込んでしまった。

わかっている。
その人もわたしをいじめるつもりで言ったわけではなくて、わたしが勝手に重く受け止めて、勝手に傷ついているのだ。


他人のささいな言葉にいちいち傷つきたくない。
でも、他人の言葉はランダムで、いつどんな言葉が飛んでくるか分からないから、心の準備が出来ない。


わたしの心が家だとしたら、他人は急に押しかけてくるサンタさんみたいなものだ。

こちらが知らない間に、枕元にプレゼントさながらチクッと痛いナイフのような言葉を置いていく。
まったくいい迷惑だ。

でも待てよ。
サンタさんはあくまで枕元に置くだけ。
そう考えると、その枕元に置かれたナイフを
より自分の近くに持ってきてるのはわたしなのか?

確かに、他人の言葉で直接傷つくこともあるけど、そのあと自分でその言葉を思い出して、何回も傷つくことがある。
その言葉を言われた瞬間よりも、時間経過とともに、より一層悲しい気持ちが強くなることも。

今日:彼に体型のことを言われて傷つく

3日後:彼の言葉を思い出して、次会うときまでに体型が変わってなかったら彼に嫌われるかもと不安になってくる

1週間後:彼の言葉を思い出して、あんなこと言うってことは、わたしのことそもそもそんなに好きじゃなかったのかもと不安が強くなってくる


自分で自分に言葉のナイフを突き刺して、何度もその言葉を思い出して、いつのまにかもっと鋭いナイフに仕立てあげて、最後は致命傷になるまでぐりぐり刺し続けている感じ。

サンタさんはあくまで枕元に置くところまでで、そのプレゼントをどう扱うかはわたし次第なのと同じように、他人の言葉が心のナイフだとしたら、自分にどれくらい突き刺すか決めているのはわたしなのかもしれない。

他人の言動も心のナイフも受け取り方を決めるのは、常に自分。
それをどこまで自分で突き刺すかも決めてるのも常に自分。
それならせめて、早めに抜いて手当してあげたいな。

自分で自分の心にナイフを突き刺していないか気づいてみる


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今日、彼から言われたことを思い出してみる。

「まあ強いて言えば、もう少し痩せればもっと似合うんじゃない?」

アドバイスとして受け取ってもいいけど、わたしは他人に体型のことをとやかく言われたくないので、この言葉はいらないかな。
受け取らないと最初から決めることも大事かも。

またこの言葉を持ち出して、自分で自分を突き刺しちゃうことがあるかもしれないけど、そのときは、「また自分で突き刺しちゃってる!」って気づけるといいな。



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