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性教育、どうしてる?

昨日、「NHK NEWS」の公式LINEから、こんなトピックスが流れてきました。

アクロストンが教える“おうち性教育” 恥ずかしさ克服のポイント

「性教育」。なかなか最初の一歩が悩ましいですよね。

実は我が家、2年前のコロナ禍の走り、日本中が初の「STAY HOME」モードになった時にスタートしました。
これをできたことが、自粛期間中の最大の収穫かも……。

そして今、かなり(いい意味で)オープンに子供と性について話し合えていると思っています。


どうやって始めた?

そもそも「やらなきゃ!」のきっかけは、ママ友との会話。

「最近の子、中には小学校高学年で性行為する子も少なくないらしい」
「!!!!」

確かに我が子が通う小学校は、都内ではないといえども、比較的都会部にある学校。人数だって多いし、その分情報量だって多い。

ママ友情報の正誤や是非は置いておいて、性教育について真剣に考えなきゃいけないかも。


■ 親が学ぶ

最初に取り掛かったのは、性教育について私自身が知識をつける、ということ。

こちらの本、漫画も多用され、とても読みやすい!

そして、どんな風に伝え、答えていけばいいか。
何を教えたらいいのか。
その背景には何があるのか。

そういった悩ましいポイントについて、ユーモア交えてわかりやすく手ほどきしてくれています。

親の性行為など、個人的な経験を問われた時にどう答えたらいいのか?
など、想定できそうなシーンへのアドバイスも満載
で超役に立っています!

我が家は子供が二人とも女の子なので、性教育のメイン担当は女親である私。ですが、同じ本を夫にも渡して、知識やスタンスの目線合わせを行いました。


■ まずは「プライベートゾーン」から

子供への教育は、入浴の時に。
「プライベートゾーン(水着ゾーン)」について教えることから始めました。

当時はちょうど、長女が入学して親から離れた登下校を始める時期。
そういうシーンと結び付けながら、防犯を入り口に、例えばこんなことを伝えましたよ。

  • 水着で隠れる場所は、自分の体の大切な場所=簡単に触らせてはいけない場所
    もし触られそうになったら、それが家族でも、「好き」と言ってあなたを大切に思ってくれる相手でも、自分が「イヤ」だと思ったらはっきり断っていい

  • 自分の体を大事にすること=自分を大事にすること

  • 自分の心や体は、自分で守る必要がある

  • 「イヤ」なのに触られてしまうことがあったら、それは「触らせてしまった自分」が悪いのではない。
    だから、気持ちが傷ついたりしたら、信頼できる大人に相談していいし、してほしい

娘たちは当時6歳と4歳でしたが、2人ともとても真剣に、興味を持って聞いてくれました。

もちろん、こういった話をする以上は、親も「おしりがふわふわ気持ちいい♡」みたいなコミュニケーションはやめなくてはいけません。

「これは自分への愛情故の行動なんだなぁ」と理解してしまうと、ゆがんだ性的志向の人に同様のことをされてもそう思ってしまう可能性がありますから!

でも、その覚悟(?)で話をして以来、本人が不快に思うと「そこは水着ゾーンだから触らないで!」という意思表示をきちんとしてくるようになりました。その都度まわりは行いを改めるとともに、親からは「そうだよね」「その主張は必要だし大切だよ」というフィードバックをするようにもしています。

多くの本で描かれている「性教育は10歳までに始めた方がいい」説。
早すぎるいやいやさすがに早すぎない?正しい理解につながるの??と思ったのですが――確かに子どもなりに咀嚼してくれるし、親も照れずに会話しやすい。

日々少しずつ会話を重ねていくことが、本質を伝えることにつながるし、性に関してのやり取りに関してオープンな親子関係を醸成しやすいので、やはり早めに話し始めたことは正解!でした。


■ 子供用の本を置いておく

同時に、子供用の本も購入しました。

「新しい本買っておいたから、自由に読んでね」という一言とともに、こちらを子どもの本棚に。

長女は物語より実用書の類が好き(笑)なのでなおさらかもしれませんが、これを勝手にぐんぐん読み進めて、性についての基本知識をどんどん吸収してくれました。

一方で、質問もどんどん来ます。

そしてこちらは、親の教科書に沿って、動揺せず、落ち着いて事実を淡々と回答

我が両親の目の前で「赤ちゃんってどうやってできるの?」と質問されたときにはさすがにドキッとしましたが(笑)。
その時も、「あぁ、本に書いてあったよね。もっとわかりやすく聞きたいなら、どうやって教えたらいいのか考えるから、ママの夏休みの宿題にさせてくれる?もうちょっと時間ちょうだい!」と答えてみました。(笑)

もちろん、後日約束通りきちんと説明したうえで、
「誰でも『男の人・女の人・体のこと』を正しくお話できる準備が
できているとは限らないので、周りの大人やお友達と突然話題にせず、パパやママ、先生に聞いてみるといいね」と話しておきました。


■ もう一歩進んだ内容も……

先ほどの本で基本的な内容は十分つたわると思うのですが、子どもが小3直前になるタイミングで我が家はさらにもう一冊追加。

Amazonでのレビューを参考に購入したのですが、いざ親がパ~っと目を通した結果、正直子供に渡すかどうか悩みました。というのも、さらに突っ込んだ内容が書かれている。

たとえば、自分で性欲を処理する方法(具体的なやり方ではなく、そういう方法があるよ、という程度ですが)について言及されていたり……。

でも、それを隠し続け、もっと気まずくなった時期にお互い腫れ物に触るように探り合って教える方が良くないな(いや、むしろ話題にすらできないだろうな)…という判断で、我が家では渡すことに。

実際に子供からは、先ほどの内容について「これってどういうこと?」と質問がきましたし、「よくわからない」とも。さすがに詳しく教える難易度が高かったのと、早すぎる気もしたので、こんな風に回答してみました。
「正直、ママたちはそれについて大人から習ったこともないからどう伝えたらいいのかわからないんだけど、ママがあの本を読んだときはフムフムと思えたよ。だから、今全部わからなくても大丈夫。時間をかけて気になるところを何度か読むうちに、『そういうことか!』ってすっきりする時期がくるんじゃないかな」と。

子供も、確かにね~とすんなり納得。


おしまいに

いや~。
大切だけど、なかなか難しい話題。

けれど、個人的な実感として、結局は早めにスタートしたほうがメリットが大きいというのが結論です。

早めにオープンな雰囲気と共通言語を醸成した上で、自分も周りも大切にできるよう、会話を重ねるのが、とても大切だと感じています。

デリケートな話題だからこそ、意外と周囲とも相談しにくいですよね…!
今回のご紹介がどなたかのヒントになれば幸いです^^

2021年12月、WordPressでWEBサイト「じぶん実験室」を立ち上げましたが、2023年6月より、noteにお引越しを始めました。
2021年12月~2023年6月の記事は、WEBサイトに掲載していたコンテンツをそのまま移行したものです。

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