2021年 私の一冊
間もなく幕を閉じようとしている2021年。
今年はおよそ60冊の本を読みました。
(ちなみに、2020年は77冊)
少し読書のペースは落ちてしまったけれど、やりたいことやアウトプット量は2020年以上だったので、とても満足しています。
そんな今年の60冊の中から、新年の抱負を描くにもピッタリの一冊をご紹介したいと思います!
「好奇心を“天職"に変える空想教室」
北海道の町工場、というと地味な印象でしょうか?
しかし、ここは宇宙事業にも携わる場。
社長の植松さんは、小さなころから興味が尽きなかった宇宙にロケットを「自家製」で打ち上げたという人です。
この一冊は、子どもに向けたスピーチをまとめた本。
言葉も表現も容易、さらに優しい植松さんのお人柄も手伝って、あっという間に読めるので、年末年始の課題図書にもピッタリ!そんな読みやすさでありながら、心にグサグサくる言葉があちこちに散りばめられて……この一年、ふとした時に私の頭に浮かぶのはこの本からのフレーズが多かった気がします。
勇気をくれる言葉たち
実際にどんな言葉が投げかけれられるのか。
その一部をご紹介しますね。
※私のメモからの抜粋なので、本書の表現とは一部異なる可能性があります。
工場見学に来る子供たちに「ロケットを作らせる」という植松さん。
何から始めたらいいのかわからない子どもたちにも、こう声をかけながら任せてみると、力を合わせて空飛ぶロケットを自力で仕上げていくのだといいます。
道を切り開くために必要なのは、とてもシンプルな方法なんですよね。
リスクを回避したい、パワーを使いたくないあまりに「他力本願」になりがちなわたしたちに、グサリとくる言葉!
自分からささやかな「できること」を積み重ねる。誰かに叶えてもらった夢では「幸せ」にはなれないことにも気づかされます。
自信がないからこそ「できること」で「大丈夫」と思いたいところですが、それでは何も変わらない。
だからといって「できないこと」を乗り越えることが大切なわけでもない。「やりたい」×「やったことがない」の組み合わせがきたら、自分を上に一段上げるチャンスと捉えてみたいなぁ、と思わされる言葉でした。
植松さんは「思うは招く」という言葉を掲げていらっしゃいますが、ただ「思えばいい」というわけではなく、ここまでご紹介したような優しくも強い芯をもつことが「招く」につながることがよくわかります。
逃げたっていい
だからといって、植松さんは全て「がんばれ、がんばれ!!!」と発破をかけるのではありません。
……な~んて一節も。
真正面からがっぷり向き合えないときだって、渦巻いたいろんな気持ちの向こう側は、ちゃんと未来につながっていることもお話してくださいます。
背中を押してほしい時も、がんばり方が分からないときも、気持ちがモヤモヤするときも。
優しくシンプルなヒントが見つかる一冊だと思いますよ!
2021年 そのほかのオススメ本
さて、今年出合った中で、ほかにもおすすめしたい本はたくさん!
読書記録はこちらにリスト化しています!
一年を振り返り、心新たに未来を描くこの時期、みなさんの心にふさわしい一冊に出合えますように!