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【コラム】「Jラボはどんなプログラムか」

 長野県教育委員会事務局、学びの改革支援課の山﨑です。今年度JIBUN発 旅するラボ(以下Jラボ)の担当となりました。

 昨年度までは、前担当が学校に発出する文書や、プレスリリースの原稿等を見る中で、Jラボに対して、「高校生が大学生や社会人に交じって何かをやっているんだな」という漠然とした印象を持っているだけでした。

 実施要領の目的には、

「所属する高校の枠を超え、参加する他の高校生だけでなく、企業経営者や学生等年長の他者(以下、「先輩」)との交流を図り、身近な事柄から自ら立てた問いを自ら考える探究(探求)を通して、自分が何者であり、何を実現したいのかを明らかにする。」

とあります。ですが、今年度いざ自分が担当になってからも、実際にイベントに参加したことがなかったため、Jラボがどんなプログラムなのかということについて、イメージをなかなか持てずにいました。

 4月21日(日)のプレイベント(オンライン)や、5月26日(日)のキックオフキャンプ(対面)、6月22日(土)のラーニング・ジャーニーに参加する中で、徐々にではありますが、Jラボがどんなプログラムなのかが見えてきたような気がします。

 ただ、これまで参加したイベントや、オンラインで行われる会議の中で、運営している大学生や、社会人の方もよく口にしていたと思うのですが、何とも説明が難しいプログラムです。

 問い
「Jラボがどんなプログラムなのかを説明するのは、なぜ難しいのか」

 
Jラボを説明しようとすると、説明自体に問いになる要素を多く含めないと説明が難しいからだというのが私の答えです。
 

 日常を過ごす中で見つけた問いを定期的に持ち寄って、問いについて他者と対話を重ねる。

 その過程で、多様な価値観を知り、自身の視野を広げ、その上で、自分なりの考えを表現できるようになることを目指す。おそらくそういうプログラムなんだと思います。

 ほとんど実施要領の目的と目標をなぞっているだけですが、「問いってなんだろう?」「他者って誰だろう?」「対話ってなんだろう?」といった具合に、この説明から問いが生まれてきます。

 説明をしている側も、説明をされている側もおそらく共通の認識に立てない。互いの認識のずれは、対話を重ねることでしか埋めることができないんだと思います。でも、Jラボを説明するために、「問い」や「対話」という言葉は欠かせない。Jラボはどんなプログラムなのかについて理解を深めるためには、プログラムに参加すること以外に方法がないような気がします。

 それが一つの魅力であり、Jラボの説明が難しい理由なのだと思います。

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