一年かけて気づくこと【Jラボ2022 参加者の声】
昨年度、高校生として参加しました、小野みなみです。
もともと長野県立大学への進学を希望していた私に担任の先生が勧めてくれたのがきっかけでした。正直ポスターを見て自分がどう参加してどんなふうに活動していくのか、あまり想像できませんでした。応募した理由は長野県立大学の学生さんと接してみたい、また大学の教育方針、雰囲気がつかめるかもしれないと思ったからです。受験の材料にしたかったのかもしれません。ただ大学に足を運びたいとだけ考えて応募しました。
そんな単純に考えていた私ですが、実はひとつハードルを感じていました。それはこのイベントが1年間かけて行われるということ。「1年か~、、長いな」と思った人もいるのではないでしょうか。私もそのひとりでした。しかし、一年間Jラボに参加したからこそ気づいたことがあります。それをシェアしたいと思います。
Jラボの目標は、自分で立てた問いについて、仲間との対話も含め自分なりに答えを考えてそれを表現するということ。まずは“問い”のとらえ方や考え方を仲間とともに学びました。そして実際に自分で問いを立て、大人や大学生、ほかの高校生という世代や所属を超えた多様な仲間と話してその問いを深めていきました。また企業のトップの方のお話を聞き自分の考えを固めず広げる機会(ラーニングジャーニー)もありました。
私は8月ごろにひとつの問いを決めてどう答えをだそうか考えていました。しかし、納得のいく答えがだせず、考えなければと思っているうちに問いと向き合うのが疲れてしまいました。もうわからないと思いその設定した問いを考えることをとうとうやめてしまいました。その瞬間少し気が楽になりました。
ですが、別のことに熱中しているときにふとその8月に立てた問いに対する答えのヒントを思いついたのです。たしか問いから離れて1か月弱だったと記憶しています。自分の納得のいく答えを導き出せたときはとてもうれしかったです。
「問いと常に一緒にいる、そこが大事」とイベントのまとめの時に教授から教えていただきました。“問いと一緒にいる”ということは、“Jラボと繋がっている”ことだと私は解釈します。
問いについて常に考えているわけではなく、たまには考えるのが嫌に感じるときもありました。しかし週に一度のオンライン部活(*)で、Jラボの仲間と顔を見あわせ話していたことで自分の問いを思い出す瞬間がありました。考えることはやめてしまったけどその思い出す感覚が無意識に“問いと一緒にいた”のかもしれません。みんなとああだこうだ話しながら問いを深めていく、自分の立てた問いと葛藤する、普段接点がない人々と話す。Jラボに一年間参加し繋がりを感じていたからこそ生まれる濃密な時間だと思います。
これが1年前は想像できなかったけど1年かけて気づけたことです。1年間あっという間でした!