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「影響を受けやすい」がわたしの長所

「さすがに影響受けすぎでしょう」と自分で突っ込みたくなるほど、わたしは人からの影響を受けすぎるところがある。

いまの習慣なんかは、8割方まわりの人達の影響でできている。

例えば、今年から始めたお金の勉強。

昨年末に友人から「最近お金の勉強をしていてさ」と聞き、どんな本を読んで、誰の話を聞いて、何をしているのか教えてもらって、そっくりそのままトレースするところから始まった。

他にも、メイクに関心が出てきたこと。

これまではなぜだか自分とは遠い世界の話だと感じていて、あまり興味がなかったのだけれど、久しぶりにあった友人が「最近自分に合ったメイクをしようと勉強しててさ」と話してくれて、誰のYouTubeを参考にしているのか教えてもらい、これまたそのまま見始めたのがきっかけ。

食に関してもそうで、ゆるくやっているグルテンフリーや、大豆ミートを食べる習慣(お肉も食べるけど)も、友人からの影響だ。

これらの習慣は、自分を心地よくメンテナンスしてくれるものだから、「良い影響を受けている」と言えると思う。

けれど過去には、自分にとって良くない方向性の影響を受け、自分を苦しめたこともたくさんある。

例えば、就活のとき。

周囲が「会社に入ることが当たり前」という雰囲気だったので、わたしも「それが当たり前だ」と思うようになって、自分をとても狭い世界に押し込めてしまったり。

フリーランスになりたての時も。

自分が見ていたSNS上での雰囲気に感化されて、本来の自分にはちょっと合わない方向性へ走っていた。端的に言えば、ビジネスマッチョみたいな(!)。この時期の「自分」はあまり好きじゃなくて、思い出したくなかったりするのだけれど。

「わたしって影響受けやすいんだな」と気付いたのは割と最近。ここ2〜3年の話。

そうとわかれば、自分をとりまく環境が重要だ。

どこに居るか、誰と居るかで、わたしの形は大きく変わっていくのだから。

なりたくない自分にならないために、日々を心地よくするために、自分の手で環境を耕すことを、面倒くさがらないこと。

そうしてわたしは、自分が「合わないな」と感じる場所からは遠ざかり、「なりたくない自分」に引っ張られてしまう情報からは、自分を切り離すことにした。

何か新しい物事に出会ったら、「それは自分にとって心地よいのかどうか」を立ち止まって考える。

億劫がらずにひとつずつ選んでいく。

手放すことを恐れないことと、楽なほうに流されないことも、だいじだ。

そんなことをコツコツと続けて、流れ着いた現在いま

心が躍る好きなもの、自分をやわらかく保てる心地よい場所、いつでも好奇心を思い出させてくれる大切な人々。

そして、それらから影響を受ける自分。

自分を狭い世界に閉じ込めたり、他人との比較ですり減らしたりはしない。この広い世界を進んでいく喜びと、自分を生きる楽しさが燦々さんさんと降り注ぐ日々。

いまは「影響を受けやすい」が長所だと思える。そう思えるのは影響を受ける環境や人々が「自分にとって心地よいもの」だからなのだろう。

これからも、影響を受けて自分をアップデートするのが楽しみで仕方がない。周囲から新しい視点をもらうたび、自分に「のびしろ」があると気づけることが嬉しい。

環境やまわりの人々が与えてくれるそんな喜びを、めいっぱい浴びながら。


おわり
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わたしが運営しているブランド「じぶんジカン」では、自分と向きあう時間をつくるノートを販売しています。毎週月曜&金曜が発送日です。

エッセイ集も、ぜひ。


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じぶんジカン松岡
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